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こまきのブログです。

【Live】J&K 〜TUTU ULAULA〜ツアー@京都ラグ ライブレポ


●2015年3月15日(日)
「J&K 〜TUTU ULAULA〜ツアー」


【会場】
Live Spot RAG(京都)


【出演メンバー】
梶原順 (Eg,Ag)
安達久美 (Eg,Ag)
山本連 (B)
小笠原拓海(Ds)




                                                  • -

【SET LIST】


☆1st
[エレクトリック・ステージ / 梶原順 (Eg)、安達久美 (Eg)、山本連 (B)、小笠原拓海 (Ds)]
Straight Up!
Wait for No One
Chattering
Take One Step
REM non-REM
Out of the Blue
Queen2



☆2nd
[アコースティック・ステージ / 梶原順 (Ag)、安達久美 (Ag)]
Quiet Times
KITSUNE NO YOMEIRI
The Passage


[エレクトリック・ステージ / 梶原順 (Eg)、安達久美 (Eg)、山本連 (B)、小笠原拓海 (Ds)]
Superstar
Tokyo Rose
Gate E7
Drive My Car



<Enc.>
Joker & King



=====================



3月3日からスタートしているJ&Kの全国ツアー、
バンドスタイルでの公演は、この15日の京都ラグでのライブが千秋楽となりました。


J&Kは、梶原順さんと安達久美さんによるツインギターのユニット。
今回のライブツアーでのリズム隊は、梶原さんの音大の教え子であったおふたり、
山本連くん(B)と小笠原拓海くん(Ds)です。



まずライブの1曲目は「Straight Up!」からスタート。
聴き始めてすぐ、「うわぁ、リズム隊が変わると、ずいぶん印象って変わるものだな。。」とびっくりしました。
【昨年8月のJ&Kツアー】でも演奏されたこの曲でしたが、同じ曲でも、リズム隊が変わると、
聴き手に伝わってくる「曲の質感」みたいなものが、がらっと変わってくるものだなぁと。。
当たり前の事かもしれないけれど、そういう事を改めて実感しました。



そして2曲目は大好きな「Wait for No One」!
今回のツアーでも聴けて嬉しかった!
疾走するようなメロディーがとてもかっこいい曲です。
ラストの梶原さんのソロがとっても素敵でした。
真っ青な空の中を高く飛んでいくジェット機を、憧れの気持ちを持ちながら、見上げる時のような気持ちで、
梶原さんのギターの音を聴きました。
でも次の瞬間には、夕焼け色の空を、焼けつくようなぎゅっと切ない気持ちで見つめているような、
そんな気持ちになるフレーズも現れて。。
ひとつのソロの中で、そんな風にいろんな感情を味わわせてくれるなんて、すごいなって思いました。



「Take One Step」も、梶原さんのソロがとても切なく優しい感じで素敵で、目を閉じて聴き入りました。



Out of the Blue」は、曲の端から端まで、全てが本当に美しかったです。
梶原さんがエレキギターで、まるで弓でヴァイオリンを弾いているような音を出してプレイされていて、
それがとても綺麗で印象的でした。
たっぷりとした、ゆらぁりとした、液体のような空間の中を、美しく漂っていくメロディーラインがとても綺麗で、
聴きながらうっとりしました。



1部ラストの曲は「Queen2」。
私この曲のメロディーを聴いていると、なぜか癒されるんです。
今回も癒されました。




2部は、梶原さんと久美さんのおふたりで、アコースティックギターデュオのステージからスタート。



1曲目は「Quiet Times」。
演奏前のMCで、「今回は3月11日をはさむツアーなので、鎮魂曲であるこの曲を演奏してまわっています。。」と梶原さん。
梶原さんも久美さんも、たくさん心をこめて、とても丁寧に一音一音弾いているように感じられました。



2曲目は久美さんの曲「KITSUNE NO YOMEIRI」。
リズムやその他もろもろ、いろいろトリッキーで、演奏者にとってはとても危険だというこの曲。
演奏終了後のMCで「みんなこの曲嫌がると思うよ(苦笑)」と梶原さん。
「でもそう言いながら、演奏中いろいろ仕掛けてきましたね〜(笑)」と久美さん。
久美さんのその言葉通り、音楽での遊びがいっぱいつまった楽しい演奏でした。
なんだか私はライブでこの曲のあたたかいイントロを聴くとほっとします。
ライブで育ってきた曲だな、と思います。
「今までライブの中でこの曲を聴きながら共有してきた感情」みたいなものが、
私をほっとさせるのかな。。



3曲目は「The Passage」。
この曲の梶原さんのカッティングがとても確かで力があって、
聴いているととても幸せな気持ちになって、
私は聴きながら、にこにこ揺れてました。



3曲演奏したところでアコースティック・ステージは終了。
ここからは再びリズム隊の連くんと拓海くん登場で、4人編成でのエレクトリック・ステージとなりました。



エレクトリック・ステージは「Superstar」の演奏でスタート。
イントロから響く、梶原さんが弾くあのテーマのメロディーのプレイがとても素晴らしかったです。
曲の終盤であのテーマのメロディーが再び現れて繰り返し弾かれたとき、
梶原さんの弾くそのメロディーの音が、熱く激しく美しく、本当に真っ直ぐにすとーーんと心に届いて来て感動しました。
「メロディーをこんな風に人の心に届ける事ができるってすごい。」と思いました。
終盤での久美さんのソロも素晴らしかったですね。
いつもこの曲の終盤での久美さんのソロは本当に「存分に弾きまくり」って感じで、
弾きながら自分自身を解放していくような感じにも見えます。
本当に気持ち良さそう、楽しそう。かっこ良かったです。



そして次は、演奏前のMCで梶原さんが
「関西に来るとこの曲を演奏したくなる。」とおっしゃって演奏された、
神戸出身のギタリスト大村憲司さんの曲「Tokyo Rose」。
聴けて嬉しかったし・・本当にすてきな演奏でしたね。
聴きながら・・
甘い爽やかな薫りのする風の中で、真っ赤な美しい薔薇の花びらが優しく微笑みながら、はらはらと散っていくような。。
そんなイメージが浮かびました。
久美さんのギターは、堂々としていると同時に、とても女性らしい「しなやかさ」や「柔らかさ」があるように感じられました。
あんまり「女性が」とか「男性が」とか言いたくないですけど、
でも聴きながら「女性がメロディーを弾くTokyo Roseもいいな。」って思いました。
演奏終了後、梶原さんが「いい曲だぁ〜〜。」って、にっこりとしみじみとおっしゃっていました。


憲司さんの曲がライブで演奏される時っていうのは、いつも、どこでも、必ず、
憲司さんの魂や、こころざし・・目には見えない憲司さんの姿みたいなものが、
すっとそのステージ上に現れる感じがして。。。
誰が演奏していても、憲司さんの曲が演奏される時は、本当に今そこで憲司さんに会えている感じがするというか。。
聴いていてすごく憲司さんを「感じる」というか。。
上手く言えないんですけど。。
とにかく、「亡くなって肉体を失っても、憲司さんは、今なおすごい。」とひしひしと思います。
そのすごさを、改めて実感します。
そんな人、なかなかいない。。


【来月には、憲司さんのライブ音源アルバムが、新たに二枚発売】になりますね。
また新しい憲司さんに会えると思うと、今からとっても楽しみです。



「Gate E7」は、今回も終始ばりばりにかっこ良かったです。
中でも私的にいっちばんかっこ良かったシーンが、
終盤での、梶原さんのカッティングと拓海くんのドラムのみでの掛け合いのシーン!
もうこれは最っ高に熱くてエキサイティングで、聴きながら心の中で
「きゃああぁ、かっこいいーーー!!」って大盛り上がりした私でした。
師弟で、あんなにどきどきする熱い音空間が生み出せるのって、最高ですね!!!
かっこ良かった!!


そして本編ラスト曲はビートルズのカバーで、「Drive My Car」。
梶原さんも久美さんも、ギターを弾きつつ歌います。
がむしゃらに真っ直ぐに歌い倒す梶原さんがかっこ良かったーー。


アンコールは「Joker & King」で、楽しく盛り上がったライブは幕を閉じました。



久美さんのギターは、なんだか以前よりも「枠(わく)」みたいなものが、
ひと回りぐっと大きくなったように感じられました。
なんだか以前と違うなぁと。。
大きくて伸びやかで、いっぱい楽しんで弾いている事が伝わってくる久美さんのギタープレイ、
これからも楽しみです。


拓海くんのドラムは、以前よりもまたぐっと、ひとつひとつのビートが確かになった感じがしました。
音楽空間の大切なところに、しっかりと杭を打ち込んでいく感じ、
聴いていると、自分の胸の奥に、「ぱんっ!」と心地いいパンチをくらう感じ、気持ち良かったです。


そして今回、私的にいちばんびっくりしたのが、ベースの連くんです。


連くんって、あんなベースでしたっけ???(悪い意味じゃないですよ。)


数年前に梶原順グループのライブで、初めて連くんのベースを聴いたときは。。
とても「堅実な」印象というか。。(いい意味でですよ。)
一音一音、しっかりと判を押していくようなベース、
ひとつひとつの音に、しっかりとした「固体感」みたいなものがあるベース、
どちらかというと真面目な印象の。。
そういうベースだったんですけど・・
何だか今回のツアーで連くんのプレイを聴いていると、
特にソロの場面では、いい意味で「次にどこへ行こうとしているのか全く予測がつかない」感じがして、
「わわ、次の展開どうなるんだろう!」と聴いててすごくどきどき(はらはら?)わくわくしました。
(何だか【以前JとBのライブの時に聴いた、ムッシュかまやつさんのギタープレイ】を、ふっと思い出しました。。)
遊びごころいっぱいで、やんちゃで自由で楽しいベース。ダイナミクスもすごかったです。
良い意味で「怖いもの知らず」な感じも受けました。(陸くんのことも、ふっと思い出しました。。)
なんだか今回のツアーで連くんのベースを聴いて、以前とがらりと印象が変わりました。
(専門的な事がわかっていないので、的外れな事を書きまくっていたらごめんなさい。)
とにかく「連くん、留学先でどんな経験をしたんだろう。すごくなって帰ってきたなあ。」と思いました。
これから先、連くんがどんなベーシストになっていくのか、すごく楽しみです。


J&Kは、こんな風にリズム隊のメンバーを変えていけるのが楽しいですね。
最初にも書いたけど、同じ曲を演奏するのでも、リズム隊が変わると、またがらっと感じが変わるなぁと。。
音楽って、おもしろい!


次にライブがある時は、どんなリズム隊で聴けるかなー。
個人的には、ベース川内くん、ドラムス伊吹くんのリズム隊で、ぜひ聴いてみたいところです!


メンバーの皆さん、今回も楽しいライブをありがとうございました!




今回のラグではライブ終演直後に、
バンドスタイルでの最終公演という事で、ステージ上でメンバーの皆さんの記念撮影がありました。
「観客の皆さんも撮影していいですよ」との事だったので、
私も慌ててバッグからデジカメを取り出して撮影。
ブログでの掲載もOKとの事ですので、掲載します。





「イケメン二人で久美ちゃんを挟んでやって」と梶原さん(笑)
撮影役のラグの社長さんが「J&Kの二人で真ん中に並んだほうが。。」と言っても、
「いやいや、いいから。」と梶原さん。
というわけで、写真左から、梶原順さん(G)、小笠原拓海くん(Ds)、安達久美さん(G)、山本連くん(B)。






これはちょっとブレちゃったけど。個人的に気に入ってる写真。
メンバーの皆さん、充実の笑顔ですね〜。
たのしいライブでした!




今回のJ&Kツアー、バンドスタイルでの公演は今回のラグが最終日となりましたが、
梶原さんと久美さんおふたりでの、アコースティック・ギターデュオでのツアーは、これからもまだまだ続きます!


ライブスケジュールは以下のサイトを参照してください。


☆OUR SONGS CREATIVE 梶原順ページ
(クリックして、ページを下にスクロールすると、J&Kのライブツアーのスケジュールが掲載されています。)



新しいあたたかな春の季節に、
聴いていていろんな気持ちになれるアコースティック・ギターデュオのライブ。
お近くのかたはぜひ!