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こまきのブログです。

【Live】J&K 2ndアルバム“TIME”&“TIDE”発売記念ツアー@京都ラグ ライブレポ

●2014年8月23日(土)
「J&K 2ndアルバム“TIME”&“TIDE”発売記念ツアー」


【会場】
Live Spot RAG(京都)


【出演メンバー】
梶原順 (Eg,Ag)
安達久美 (Eg,Ag)
バカボン鈴木 (B)
平陸 (Ds)




                                                  • -

【SET LIST】


☆1st
[エレクトリック・ステージ / 梶原順 (Eg)安達久美 (Eg)バカボン鈴木 (B)平陸 (Ds)]
Straight Up!
Wait for No One
Chattering
REM non-REM
Take One Step
Out of the Blue
Queen2


☆2nd
[アコースティック・ステージ / 梶原順 (Ag)安達久美 (Ag)]
The Passage
Just Old Friends
Morning Glory


[エレクトリック・ステージ / 梶原順 (Eg)安達久美 (Eg)バカボン鈴木 (B)平陸 (Ds)]
熱帯夜
Gate E7
Many Rivers to Cross
Proud of You


<Enc.>
Joker & King



=====================



J&K 2ndアルバム発売記念ツアー、バンドバージョンの最終日、そして土曜日という事もあってか、
京都ラグはたくさんのお客さんで賑わい、開演前から活気にあふれていました。




バンドメンバーの皆さん登場(梶原さんの水色のシャツとっても素敵!)で、
1曲目は2ndアルバム『TIME』の1曲目でもある「Straight Up!」から。
周りでいろんな種類の細かいリズムがうごめく中、
そのど真ん中を真っすぐに太く突き進んでいくエレキギターのメロディーが印象的な曲です。
今回のライブでは、曲のラストがCDに収録されているバージョンとは少しリズムパターンなどが変わっていて、
何度も「がっ!」と噛み付いては壊していく・・・という感じのアレンジになっていて、
破壊的な雰囲気がさらに増していてかっこ良かったです。


2曲目は超かっこいい「Wait For No One」!!
私アルバム聴いた時もこの曲が大好きで、ライブで聴けるのをとっても楽しみにしていましたが、
もう、ほんとかっこ良かった〜〜〜!!!
梶原さんがここまでポップでストレートなロックチューンを作曲するのは、けっこう珍しい気がします。
そしてそういう曲で梶原さんがリードギターをとるのも、これまた珍しい気がします。
もう、なんとゆうか、聴いている間「至福」な感じでした。
熱く疾走感あふれる、まさしく「駆け抜けてゆく」感じの演奏、かっこよかったです!
この曲のサビのメロディーに入る前の久美さんのフィルインもすごく好きです。
腰をくいっと軽くひねりながら踊り出したくなっちゃうようなFunkyさとキュートさです。
そしてラストの梶原さんのソロはもう・・・大きく熱く大空に羽ばたいてゆくような感じで、かっこよすぎて聴きながら目にじんわり涙。
これは今回のツアーだけで終わらずに、これからのJ&Kのライブでの定番曲になって欲しいなあ。切望します。


「REM non-REM」の演奏前のMCでは、久美さんがよく見るという夢の話を。
「空を飛んでる夢をよく見るんだけど、落ちそうになるところではっと目が覚める。」と久美さん。
「僕は同じような夢を見てて、落ちそうになっても、そこで、腕とかをぐいっ!と上に上げると、落ちない。
そのまま落ちずに飛んでる。でもすっごい超低空飛行なんだよね(笑)」と梶原さん(笑)


そして「REM non-REM」の次に演奏された「Take One Step」のエレクトリック・バージョンが、
ほんともう、素晴らしかったですね。
京都だけ特別にこの曲を1曲追加してくださったそうですが、
久美さんの奏でる真っすぐな飾りのないメロディーラインも素敵だし、
絵筆でさあっと空間に色を塗っていくような梶原さんのバッキングもめちゃくちゃ素敵でした。
サビのメロディーに入る前に、梶原さんがバッキングで鳴らした「きゅわーん」っていう不思議な和音に、
「うわぁ〜」って思って心がきゅんきゅんしました。
この曲での梶原さんのソロもすごく良かったなあ。。
とても文章では表現できないけれど、心の奥深くで、しみじみと感動してしまうような素敵なソロでした。
この曲の演奏が終わった後、久美さんが梶原さんに「順さん、とっても素敵でしたね〜。。」っておっしゃってました。
ほんと素敵だったな。もう一回聴きたいです。


Out of the Blue」もとても好きな曲だったので、ライブで聴けて嬉しかったです。
イントロでの梶原さんのギター、とてもセクシー。心音みたい。
そして、空間の中で奏でられる梶原さんのギターによる極上の美しいメロディーライン。これまた至福です。


一部ラストは「Queen2」。
梶原さん作曲の、Steely Danの「PEG」のオマージュです。
私この「Queen2」のメロディーライン、ライブで聴いているととっても癒されました。
不思議な感覚でした。気持ち良かったー。
そして曲の終盤は若手ドラマー平陸くんの見せ場です。
長いドラムソロのシーンで、陸くん、リズムの枠を揺らす揺らす(笑)
これがまた非常に先を予測しづらいタイプの、アタマをつかみにくいタイプの揺らし方なので、
バッキングのメンバーの皆さん、たいへんです。
演奏終了後、梶原さんが陸くんに「あんまりおじさんをいじめないでよ(苦笑)」っておっしゃってました(笑)



休憩をはさんで、二部スタート。
最初の3曲は、梶原さんと久美さんのおふたりで、アコースティックギターでの演奏。
まずは「The Passage」から。
この曲をアルバムで聴いたとき、
「これ、ライブで演奏する時、イントロのとこどうするのかな〜。。」と思っていたのですが、
なるほど、こういうアレンジになったんですね。
そしてこの曲では、確かな力をもらえる感じの、梶原さんの力強いカッティングがかっこいいです。


2曲目は懐かしい雰囲気の「Just Old Friends」。
MCで「この曲の演奏は大変なんですよ」と梶原さん。
アルバムで聴いた時はそんな風に感じなかったけれど、
ライブで聴いてみると、ほんとだ、大変そうな箇所がいっぱい(笑)
でもばっちり決まってましたねー!


そして3曲目はリー・リトナーのカバーで「Morning Glory」でした。



アコースティックでの3曲の演奏が終了した後、バカボン鈴木さんと平陸くん登場。
再びバンドメンバー全員でのエレクトリック・ステージです。


エレクトリック・ステージ再開の1曲目は、梶原さんのJ&B時代の曲、「熱帯夜」。
あー、今の時期にこの曲、いいですよね〜〜。
梶原さんいわく「昭和な感じを出したい」と思って作られたこの曲。
昭和のピンクのネオン、ちょっと野暮ったいような、だけどなんかかっこいいような〜。。という
なんっともいえない雰囲気が、演奏でよく出ていたと思います。


続いては久美さんの曲「Gate E7」。
今までのJ&Kツアーでも演奏されてきた曲なんですが・・
今回、バカボン鈴木さんのベースソロがすごい事になってました(笑)
もう、「俺の目に触れるもの、手に触れるもの、全てなぎ倒していくぜー!!」な感じの、めちゃめちゃ破壊力のあるソロ。
いろんなものをどっかんどっかん爆破しつつ、あっちでは大きな火の手なんかも上がりつつ、
バカボンさんのベースソロは誰にもその勢いを止められないような状態で、がんがんに突き進んでいったのでした。
もう、このバカボンさんのソロを聴いている時の梶原さんの嬉しそうな顔(笑)
ギターを抱えて身体を大きく揺らしながら、「わっはー!」って、満面の笑みで爆笑してました。
「いやもう、笑うしかない!」と(笑)
そんなえらいこっちゃなバカボンさんのソロの後を受けて、
梶原さんもエレキソロを熱くかっこ良く、びしっと決めてくださいましたねー。
演奏終了後の梶原さんは、
「なんかもう、身体の中の悪いもの全部出た感じだよね(笑)デトックス効果があった。」
とおっしゃってました。
はい、聴いているこちら側にも、そういうの、伝わってきましたーー。楽しかったです!!


「Many Rivers to Cross」は、熱く深く高らかに歌うエレキギターの音色に、じんとしました。


そして本編ラストは「Proud of You」。
大村憲司さんと「Leaving Home」へのオマージュとして梶原さんがつくられた曲ですが。。
今回この「Proud of You」にまつわる一連のストーリーを、
梶原さんが演奏前のMCでお話されていたのですが、そのお話を聞いてとても感動しました。


ライブでのこの「Proud of You」の演奏も、とても力強く、前へ向かうパワーに満ちていて、すばらしかったです。
聴きながら、「新しい場所へ向かっていくんだな」って、強く思いました。。。


そしてアンコールは今までJ&Kのライブで何度も演奏されてきた「Joker & King」。
おおぅ、やっぱり何度も演奏されてきた曲は、「曲のこなれ方」みたいなのが違いますね。。
こういう風に熟してきた曲の演奏を聴けるのも楽しいし、
いい感じに緊張感のある新曲の演奏を聴くのも、どちらもとっても楽しいです。


「Joker & King」の熱い演奏で、この日のライブは幕を閉じました。



京都ラグはたくさんのお客さんで盛り上がり、とってもいい雰囲気でした。
梶原さんも、なんかちょっとハイだったような。。
「なんか今日、違うよ。ふふ。何かが起こるよ。」ってMCで言ってた梶原さんは楽しそうでした(笑)


MCもすごく楽しくて、おもしろいMCがたくさんあったんですけど、
全部書いているとキリがなくなるので、演奏中心のレポでお届けしました。


この日の梶原さんは、演奏の発想がとても豊かな感じがして、
イデアあふれるいろんな楽しい種類のプレイもたくさん飛び出していて、
そういうのも聴きながら「おおお」って感じで、とっても楽しかったです。



熱くて楽しくて、ステージと客席の関係もとっても良くて、
ツアーのバンドバージョンの最終日にふさわしい内容のライブになりました。


J&Kのバンドメンバーの皆さん、楽しい時間をありがとうございました!



☆梶原順ツイッター


☆安達久美オフィシャルサイト