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こまきのブログです。

【Live】J&K 〜TUTU ULAULA〜 acousticツアー@広島Juke ライブレポ


●2015年3月22日(日)
「J&K 〜TUTU ULAULA〜 acousticツアー」


【会場】
Live Juke(広島)


【出演メンバー】
オープニングアクト> 江田徹Prject / 江田徹(Ag)、森光明(Key)、森光奏太(B)、山下あすか(Per)


<J&K> 梶原順 (Ag)、安達久美 (Ag)



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【SET LIST】

(※SET LISTはJ&Kのステージのみです。すみません。。)



The Passage
Just Old Friends
Morning Glory
Long Trail Runnin'
KITSUNE NO YOMEIRI
The Stumble (with 江田徹(G))
Good Old Rock'n'Roll (with 江田徹(G))
Laughter In The Rain
Dellusion
悲しみの恋人たち
Drive My Car (with 江田徹Project)



<Enc.>
Quiet Times



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【2013年11月の「J&B Night」】以来、私的には約一年半ぶりの広島でした。


ライブ会場となった広島Jukeは、たくさんのお客さんで賑わっていました。


オープニングアクトの江田徹Projectの演奏、とっても素敵でした。
演奏が始まって江田さんの演奏を聴き始めた途端に、
「ああきっとこのかた、誠実で真面目なかたなんだろうな。」と私はふっと(勝手に)思って、思わずにっこり微笑んでしまいました。
ベースの森光奏太くんの演奏も、すごく良かったなあ。
この日20歳のお誕生日を迎えたという山下あすかちゃんのパーカッションも、とっても良かった!!
心にぱしぱしとフレッシュに響いてくるパーカッションで、聴いていて はっ!とする瞬間が何度もありました。
江田徹Projectの演奏は、バンドメンバー皆さんで、音楽を楽しんでいる感じが演奏からしっかりと伝わってきて、
「いいなこういうの。素敵だなーー。」って思いながら、ずっとにこにこしながら聴いてました。
メンバーご自身のオリジナル曲や、チック・コリアの「Spain」(ひゅう!)など、計4曲(5曲だったっけかな)が演奏されました。




そしてJ&Kの演奏は・・


「The Passage」では、梶原さんのカッティングがやっぱりかっこ良かったです。
フレーズの大きな節目で「がっ!」とキメのリズムを弾くシーンでは、
スコップを土に力強く「がっ!」と差し込んですくい上げようとする時のような感触で、
私は自分の身体に何かが深く彫り込まれるような、そんな感覚を感じました。



「Long Trail Runnin'」では、久美さんのソロが楽しかったです。
まさしく「トレイル・ラン」を連想させるソロ。
ちょっと険しい山道を、枝や草木を踏み分けながら、
ランナーが、がしがしと楽しそうに笑顔で走っていく光景が、聴きながら浮かびました。



「KITSUNE NO YOMEIRI」では、久美さんソロの時、バッキングの梶原さんが仕掛けてて、
かつ逆に梶原さんがご自分でソロを弾かれるシーンでも、梶原さんがバッキングの久美さんに対して仕掛けてました(笑)
梶原さんは、リズムの枠を大きくおおきーーく取っていく、また新しいタイプのソロを弾いてました。
(ちょっと文章では表現しにくいですが。。)
あれは久美さんバッキング、やりづらかっただろうなあ。



「Good Old Rock'n'Roll 」では、【昨年の倉敷での梶原さんのお誕生日ライブ】を思い出して、にこにこしちゃいました。



「Laughter In The Rain」では、私は梶原さんのソロが毎回楽しみなんですが、
今回は、「雨の中で、はっきりとした意志をもって優しく微笑む人」のようなソロでした。



(ああもう、いつもに増してわけわかんない表現のオンパレードになってる気が。。
でももう感覚のままに突き進んで書いていきます。意味不明だったらほんとすいません。)



そしてなんといってもびっくりしたのが「悲しみの恋人たち」!!
この曲のイントロが演奏され始めた時、本当にびっくりしました。
「この曲を、音の伸びないアコギで?!」って思って。。
だって、伸ばした音で歌い込むのがこの曲のキモでしょう。
なのに、それをアコギで。。。
しかも、たったふたりで。。
もう、「えええーーーっ」って思いながら聴いてました。
チャレンジャーだな〜〜、と。。
でも、梶原さんと久美さんのおふたりで演奏されたこの日の「悲しみの恋人たち」は、
伸びていないはずのアコギの音が、「伸びているように感じられる」演奏でした。
伸びているはずの「音の残像」みたいなものを、感じる事ができる。。
だから、アコギで演奏されているのを聴いていても、違和感がなかったです。
ううううむ。やっぱりプロってすごい。。
勉強になりました。。(マリンバなんて、音、超伸びないですからね。。)



本編ラスト曲の「Drive My Car」では、江田徹Projectのバンドメンバーの皆さんと、
J&Kのおふたりでの、セッション大会のような演奏になりました。
会場からもあたたかい手拍子が起こって、ステージも客席も、みんなで一緒になってつくる、楽しい楽しい空間となりました。
本当に楽しかったなあ。
梶原さんもギターを弾きながら歌を歌いながら、にっこにこの笑顔で、本当に楽しそうで幸せそうでした。



そしてアンコール、この日のラスト曲はレクイエムである梶原さんの曲、「Quiet Times」。
演奏とともに、会場のどこかから、すすり泣いているかたの声も聞こえました。
とても心のこもった演奏。
聴いている私たちも、みんな心をこめて聴いて、大切に大切に受け取っていたように思います。
「今、みんなで同じ曲を聴きながら、繋がっているな。」って、心から実感できたひとときでした。



それにしてもこの日の梶原さんのプレイは、終始熱かった。。
感情が熱くほとばしって、その容れ物にはおさまり切らないような、そんな演奏でした。
いろんな種類のプレイがぽんぽん飛び出して、そのたびに聴いている私はいろんな気持ちになって、
「梶原さんのギター、まるで魔法使いみたいだなぁ。」とか思いながら聴いてました。




【Live Juke】は、ビルの19階にあるライブハウスで、ステージの背面の壁がガラス張りになっていて、
そこからの外の景色が、まるで展望台からの眺めみたいに見えるライブハウスです。


ライブスタート時はまだ外は明るかったのですが、
ライブが進んでいくにつれてやがて日が落ち、
ライブハウスの窓ガラスから見える広島の街がだんだんと夕闇に染まり、ビルに灯りがともって煌めき始めました。
そんな風に、ステージ上のミュージシャンの背景となっている夜景の色が濃くなっていくにしたがって、
ステージ上にいる人や物の存在も、だんだんと照明に照らされてはっきりと浮かび上がるようになり、
しっかりとした輪郭を持って見えてくるようになりました。


なんだか、そういう光景が「綺麗だな」って思いました。
ほんとに綺麗だなって。
音楽を聴きながら、時間とともにそんな風に変わっていくガラス窓の外の景色や、見え方が変わってくるステージ上の雰囲気を、
ほんとうに素敵なものだなって、味わいながら、幸せな気持ちに浸っていました。
そういう気持ちを音楽とともに味わえる事が、とても幸せだなって感じました。



私にとっては久しぶりの広島でした。
私は広島Jiveには何度も行った事があるのですが、
Jukeに行ったのは、今回でやっと二回目でした。


ライブ中、わくわくするような楽しい気持ちも、
ぐっとシリアスな気持ちも、みんなで一緒に、優しく温かい気持ちで共有できました。
「これぞ広島!」って感じでした。


今回の会場は、長い間慣れ親しんだ広島Jiveではなかったけれど、
でも、場所は変わっても、あたたかい人たちがそこに集まれば、そこはあたたかい空間になるわけで。
ああそうか、って思って、なんだか嬉しかったです。


広島の人たちのあたたかい雰囲気。あたたかい拍手。
そんな素敵な空気につつまれて、本当に幸せそうに楽しそうに、存分にプレイする梶原さん。


「あー、私の愛した広島だなあ。」って、なんだか久しぶりに実感できて、とっても幸せでした。



あたたかい広島のかたたちがごく自然なかたちでつくり出す(←ここがまたすごい)、あの素敵な空間に、
私もちょこっとお邪魔させてもらえて、本当に幸せでした。
本当にありがとうございました。
日帰り強行軍でしたが、行けてとても嬉しかったです。