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こまきのブログです。

【Live】梶原順アコースティックライブ@京都AKKUN'S ライブレポ


●2015年8月25日(火)
梶原順アコースティックライブ」


【会場】
AKKUN'S(京都)


【出演メンバー】
梶原順 (AG)
安達久美(AG)
岡本博文(AG)
ゲレン大嶋(三線




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【SET LIST】


☆1st
The Gift (梶原ソロ)
Smiling (梶原&岡本)
Drizzle (梶原&岡本)
パフューム デ シャンプー(?)(梶原&岡本)
The Passage (梶原&安達)
Rest in Peace (梶原&安達)
Long Trail Runnin' (梶原&安達)



☆2nd
Pastoral(梶原、岡本、安達)
上を向いて歩こう(梶原、岡本、安達)
いいんだよ(梶原、岡本、安達)
片降い〜Sunny Side〜(梶原、ゲレン大嶋、岡本、安達)
サバニに乗って (梶原、ゲレン大嶋、岡本、安達)
Kacharseeing Cats (梶原、ゲレン大嶋、岡本、安達)
サンゴのサンバ(梶原、ゲレン大嶋、岡本、安達)


<Enc.>
In The Kitchen 〜Birthday Version〜(梶原、ゲレン大嶋、岡本、安達)





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さて、やって参りました。
梶原順さん54歳のバースデイライブ。


会場は京都のAKKUN'Sという小さなライブハウス。
初めて訪れた場所でしたが、なんともアメリカンでこじんまりとした、良い雰囲気のライブハウスでした。
ギターがいっぱい飾ってあったなぁ。


この日のライブは、梶原さんのソロ演奏で「The Gift」からスタート。
私、このライブの前日か前々日だかに久しぶりにJとBの「GIFT」のアルバムを聴いてて、
「久しぶりにThe Gift聴きたいなぁ。もうライブでは聴けないのかなぁ。。」とか思っていたところだったので、
偶然にも願いが叶ってとってもびっくり。
久しぶりに聴けて嬉しかったです。
お誕生日に聴く「The Gift」はいっそうじーんとしますね。


2曲目は梶原さんと岡本博文さんのデュオでこれまた懐かしい「Smiling」。
そしてこれまた私、「聴きたいなぁ。。」と思っていたところだったので、個人的に勝手にとっても嬉しかったです。
この曲を聴くと・・JとBのライブのMCで浅野祥之さんが、
「この曲を演奏するとさ、会場のお客さんの身体が左右にこう揺れるのが、なんかいいよね。」って
にっこりしながら語ってらしたのをいつも思い出します。
浅野さんもこの曲を愛してた。


3曲目はこれもかなり久しぶりな感じの「Drizzle」。
ソロのシーンでは、岡本さんのギターと梶原さんのギターが、
霧雨の中で、きらめく刀についた滴を振り落すような感じで、「しゅっ」と刀を振り合うような、
そんな「和」な感じの音のやり取りになっていて
とってもかっこ良かったです。(ワケわからん表現すいません。。)


4曲目、岡本さんの曲「パフューム デ シャンプー」(で曲名あってるかな)、とってもすてきでした!
ふんわりとした空気感、ふんわりとした薫りがそのままに伝わってくるような、
とても軽やかで優しくて、たのしい演奏でした。
聴きながら「気持ちいい〜〜」ってなりました。
演奏しているおふたりも、聴いている私たちも、にっこにこだったなぁ。
なんだか聴きながら、本当にとっても幸せな気持ちになって、
「世の中には、小説や詩や、絵画や舞台や・・いろいろな素晴らしい芸術があるけれど、
やっぱり私は“音空間”がいちばん好きだなぁ。」って思いました。
そんな事を改めて思い返させてくれるような、とても素敵な演奏でした。


MCでは「んーーーー」(←すいません文章では説明不可能(笑))でひたすらに盛り上がった
梶原さんと岡本さんのデュオコーナーはここでいったん終了。


次は梶原さんと安達久美さんのおふたり、J&Kのデュオコーナーです。


このおふたりで最初に演奏された曲は「The Passage」。
爽やかに駆け抜けていくような印象のこの曲、
梶原さんの真っすぐで熱く、強靭なカッティングがかっこいいです。
(フレーズ終わりの「がっ!」のキメのリズムのところの弾き方も相変わらずかっこいい。)


この曲の演奏を終えた後、梶原さんと久美さん、お2人とも顔を見合わせて「新鮮〜。。」とおっしゃってました。
「3月のJ&Kツアーから5か月しか経ってないのにね。」と。
久美さん、「もう(3月のツアーが)二年前ぐらいのような気がする。。」と(笑)


次の曲は「Rest in Peace」。
想いのこもった演奏。
曲のラストで、きらきらした宝石を空間に散りばめるように弾かれた音たちは、
これからもずっと続いてゆく祈りを表しているようでした。
とってもきれいだった。


一部ラストは「Long Trail Runnin'」だったんですが、
演奏前のMCで梶原さんが、ランナーである久美さんに「いったいどれぐらい走ってるの?」と聞いたところから、
ランニングの話題で盛り上がりました。


「やっぱりあの計画を実行しなきゃ(笑)」と梶原さん。
(「あの計画」については☆J&K@高槻ライブレポの、「Long Trail Runnin'」でのMCについて書いているところをご参照ください。)


「和太鼓の“鼓動”のメンバーはさ、メンバー全員がフルマラソン走った後、そのままステージになだれ込んで演奏して、
それで拍手喝采を浴びたらしいよ?」と梶原さん。


「じゃあ順さんも走らなきゃ(笑)」と久美さん。


「いやそれはいいから(汗)」と梶原さん。 (←ここの梶原さんの否定のタイミングがすごく早くて私大ウケ(笑))


・・となんだかんだでMCが盛り上がった後始まった「Long Trail Runnin'」の演奏。
この曲のソロ(ソロ以外もだけど)、久美さん本当に楽しそうに弾くなーーって思います。
久美さんはきっと、どんな険しい厳しい山道も、笑顔で楽しみながら、がしがしと元気に走っちゃうんだろうな〜〜、って。
そんな光景が見えてきそうな楽しい演奏でした。


ここで1部終了。



2部は、梶原さん、岡本さん、久美さん、の3 Guitarでスタート。


最初に演奏された曲は、渡辺貞夫さんの「Pastoral」。
演奏が始まった瞬間、「うわぁ〜〜」って思いました。
なんだか、さっきまでと音の印象が全然違って聴こえるなぁって。
3人でのギターの演奏は、すごく音の空間に広がりがあって、
音の響きや色合いや輝き方も、とても多彩で、まるで小さなオーケストラのよう。
ひとつひとつの音がすごく特別な感じで聴こえてきて。。。


どうしてなんだろう、ってすごく不思議に思いました。
「3人でのギターの演奏」を聴いたのって別に初めてじゃないんだけど(このメンバーでの演奏は初めて聴いたけど)、
でもなんだかすごく「初めて感じる」特別な新鮮な感覚があって、感動しました。
岡本さんのギターによる力が大きいのか、
あるいは、「この3人だからこそ」の組み合わせの化学反応だったのか。。わからないけど。。


メンバーの皆さんも演奏後に、「なんだか3人で演奏すると奥行きが出るね。」
「二次元だったものが三次元になるね。」など、それぞれに感想をおっしゃっていました。



引き続き三人での演奏、2曲目は岡本さんアレンジによる「上を向いて歩こう」。
ややアップテンポの軽快なアレンジになってました。
この曲の演奏、聴いていてとっても楽しくて気持ち良かったーーー。
聴きながら軽やかにステップを踏みたくなるような、
みんなで一緒に笑顔で軽やかな行進をしたくなるような、
とても優しくてハッピーな音空間でした。
「音楽ってすてきだなあ」と、また心から思いました。
楽しかった。すてきだった!!
この曲も聴きながらにこにこになっちゃいました。


三人での演奏、3曲目は浅野祥之さんの曲「いいんだよ。」
「パリのライブハウスでこの三人でこの曲を演奏した時、ものすごい拍手喝采だった。
いろんな意味で感慨深かった。嬉しかった。」と梶原さん。
そして始まった演奏。
梶原さんのソロは、あふれる想いそのままに突っ切るような、熱い熱い演奏でした。
聴いている側もぐっと熱くなりました。
素晴らしかったです。かっこ良かった。


ここで梶原さん、岡本さん、久美さんによる 3Guitar での演奏は終了。



ここから先は、ここまでのギター三人のメンバーに加えて、三線のゲレン大嶋さんも参加。
(ゲレン大嶋(三線)さんと梶原順さん(AG)は、「ココムジカ」というユニットで一緒に活動してらっしゃいます。)


ゲレンさんが加わっての演奏前のMCで、
三線は、音は伸びないし、速いフレーズは弾けないし・・と、いろいろな制限がある楽器なんだけど、
でも、とにかくこの音色がすごいんだ。」
と梶原さん。
MCは「いかに三線の音色が特別ですごいものか」という話題でしばらく盛り上がりました。


あ、例の(この日流行していた)「んーーーー」を言う“タイミング”の話題でも盛り上がってましたねー。
梶原さんいわく「僕が浅野さんから教わった大切な事のひとつに『笑いはタイミングだ』というのがある。」と。


そして始まった、ゲレン大嶋さんが加わっての演奏。
まずは「片降い〜Sunny Side〜」から。
ライブで三線の音色を聴くと、改めて、
「本当にこの音色には、かなわないなぁ。。」って思っちゃいますね。
音色・・というか、「声質(こえしつ」みたいなものが、他の楽器とは全然違う。
他の楽器とはまったく違う音色で、全く違う心への響き方をする、本当に特別な楽器だと思います。
私にとってはなんとなく、「神さまの声」的なイメージです。三線の音色って。
神さまの代理人の声、みたいな。。


その後は、「サバニに乗って」と「Kacharseeing Cats」の演奏。


そして本編ラストは、「サンゴのサンバ」だったんですけど、
演奏前のMCで、この曲タイトルについて
「産後の産婆」だとか、いや、「産後のサンバ」でもいいんだけど、とかいう話題で異様に盛り上がる盛り上がる(笑)
梶原さん、ずっとにこにこと笑顔で話していて本当に楽しそう(笑)


そして始まった演奏。。
曲の中盤(終盤?)あたりで、演奏がすっと、完全なる「サンバモード」みたいな曲調になって、
このシーンでの演奏が、みなさんかっこ良かったなー!!
本当にカーニバルの「サンバ」を思わせる、熱く気持ちの張った演奏で、空間が熱でぱんぱんになってる感じでした。
そしてまた、すっともとの曲調に戻って・・っていうあの展開、かっこ良かったー!


Kacharseeing Cats(の時だったっけ)でも、途中でふっと曲調がブルースになって、しばらく演奏した後、
またもとの曲調にすっと戻る・・という展開があって、それもかっこ良かったです。
まさしく「音楽で世界旅行」している気持ちになります。
(私、専門的な事はよくわからないですが、きっとああいうのって、いろんな音楽のジャンルに深く精通していて、
熟練した技術を持ったプレイヤーでないとできない演奏なんじゃないかなと思います。)


ココムジカの音楽は、あらゆる意味でボーダーレス!
いろんなところを自由な姿で、自由に行き来する。。。
聴いている私も、とても自由な気持ちになれて、そういうところがとっても好きです。



・・・という感じで、とても良い感じに盛り上がって本編終了。


会場に鳴り響くアンコールの拍手。


「もうここで(本編が終わった後に)最近、腰を上げなくなっちゃった(笑)」と笑いながら話す梶原さん。


本編が終わった後、メンバーの皆さんがステージから退場される事なく、そのままアンコールへ突入。
演奏される曲は、J&Kのアコースティックアルバム「TIDE」に収録されている
梶原さんの曲、「In The Kitchen」です。


ここで、昨年の岡山での梶原さんのお誕生日ライブでも行われた企画、
「お客さんもコーラスでこの曲に参加して、梶原さんのお誕生日をお祝いしよう」という企画を再びやる事に!
わぁ、もう一回あれができるなんて思ってなかった!嬉しい!


・・・この企画、梶原さんご本人の発案であり企画であるところが、何よりのポイントであり、おもしろいところです(笑)


曲の演奏がスタートする前に、
梶原さんご本人の歌唱指導により、お客さんのコーラス練習。


お客さんのコーラスパートは昨年の岡山の時と一緒です。
(詳しくは昨年のJ&K@岡山のライブレポの、「In The Kitchen」の演奏について書かれているところをご参照ください。)


梶原さんの指導のもと、みんなで一緒に何回か繰り返して歌っているうちに、だんだんいい感じになってきました。


って事で、「In The Kitchen」梶原さんバースデイバージョンの演奏、本番スタートです。



演奏は順調に進んでゆき。。


いよいよお客さんのコーラス参加の場面に!


良い感じで、演奏にお客さんのコーラスが重なってゆきます。


そしてお客さんのコーラスにつつまれて歌い始める梶原さん。



梶 「ハッピィ、バースデイ♪ ハピハッピィバースデイ♪」


去年もこの梶原さんの歌のシーンは可愛かったよね〜、とにこにこしながら聴いてたら、
さらに梶原さんの歌は続き。。



梶 「今日は、バースディ♪ 俺のバースデイ♪」



・・・!!!


「俺の」バースデイ、って歌ってる・・・・!!!!!
「俺のバースデイ」・・!!


文章だと上手く伝わらないと思いますが、
すいません、私もうこれが大変にツボ過ぎて、梶原さんがキュート過ぎてかつおもしろ過ぎて、
聴きながら爆笑してしまいました。
進化してるなーー、梶原さん!(笑)


お客さんもやんややんやと盛り上がり、この「俺のバースデイ」&お客さんのコーラス参加の場面も無事終了したところで、
梶原さんへのバースデイケーキが登場〜。


ろうそくを吹き消す梶原さん。
54歳のお誕生日、おめでとうございますー!!
会場のお客さんからの拍手!


そしてここからはお客さんの大きな手拍子とともに、「In The Kitchen」の演奏はエンディングへと向かっていきます。


会場いっぱいのお客さんのあたたかい手拍子に、いっぱいのあたたかい気持ちにつつまれて、
幸せそうに演奏している梶原さんを見ていたら、何だかじーーんとしてしまいました。


この世に生まれてきてくれてありがとう。
これからもたくさんの人に愛されて、
どうかずっと元気でいてくださいね。



ステージにも会場にも笑顔がいっぱいあふれたこの日のライブは、
「In The Kitchen」梶原さんバースデイバージョンの演奏で幕を閉じました。



音楽を通じて、人と人が、あたたかく優しくハッピーな気持ちで繋がる事ができた、本当に素敵なライブだったと思います。
参加できて、同じ時間を共有できて、幸せでした。ありがとうございました。



梶原さん、54歳のお誕生日おめでとうございました。


梶原さんにとってこれからの一年がまた、
音楽を通じてたくさんの歓びがもたらされる、素敵な一年でありますように。