「OHANAMI」は、私が「2020年に聴いた回数ナンバーワン」の曲です。
この曲を梶原さんの新曲として、初めて聴いたのはライブ会場だったと思うんですが、いつ、どこのライブ会場だったかがはっきり思い出せなくて(自分的にあり得ない。。。)、今 とても気持ち悪い状態です。。あああ思い出したい。。
で、とにかくライブ会場で初めて聴いて、すっかりこの曲に一目惚れ(?)してしまいました。
私は音楽理論に全然詳しくないですが、なんだか「すごく新しい」と思ったし。。。
ライブで初めて聴いた後、「もう一回あの曲を聴きたい」「早くCD化されないかな」ってずっと思ってました。
だから、2020年1月発売の梶原さんのニューアルバム『Triple Acoustic Guitars』に、この「OHANAMI」が収録されると知った時はすごく嬉しかったです。
これでいつでも好きなだけ、好きな時に聴ける、と思って。
この曲の何が好きなのか、と聴かれたら細かく説明する事って難しいんですけど。。
リズムも好きだし、メロディーも好きだし。。
だけどたぶん私はこの曲の「和音の響き」がとにかくとても好きなのだと思います。
曲の中で刻々と変化してゆく和音の響き。どの瞬間の響きも大好きです。凛々しかったり、優しかったり、幽玄だったり。。。
それらの響きにじいいいっと耳を澄ませて、自分の心と身体を和音に浸すように聴く、というか・・自分の身体の中で和音の響きを揺らす、というか。。。
・・・なんかわけわかんないですけど、そんな風にしてこの曲を大切に聴いたり、その響きから感覚的に、言葉では上手く言えない何かを感じ取る時がとても幸せな時間です。
そして私がこの曲を聴いていていちばん熱くなるのが、終盤のピークでのソロのシーン(3:11ごろ~)です。
このソロのところで、ベースラインのような低い太い音が入ってくるシーンがあるんですが、この低い音の動きが超かっこよくて私は大好きで大好きで、何度聴いても本当にぞくぞくします。
「この低い音があるのとないのとでは、全然違うよね~!」とひとり心の中で毎回盛り上がりながら聴いてます。
昨年2020年1月に梶原さんのアルバム『Triple Acoustic Guitars』が発売された時、私はお花見の季節が来たら、桜を見ながらこの曲「OHANAMI」を聴く事を、とても楽しみにしていました。
だけど、その後、新型コロナを取り巻く状況が急激に悪化していって。。。
家の近所に、あまり人が集まらない桜並木のスポットがあったので、行こうと思えば行けたんですが、私はその時に「桜を見に行きたい」という気持ちにどうしてもなれず、桜を見ながら「OHANAMI」を聴く、という願いはかないませんでした。
あれから本当にいろんな事があったな・・と思います。
この記事を書いている今は2月、冬です。「寒い」って、本当につらいなあと思います。
この状況の中で、仕事帰りに真っ暗な夜道をひとりで歩きながら、見通しのつかない未来の事を考えると、何だか救いようのない気持ちになる時があります。
「ライブに行きたいな」と思うと涙がこぼれそうになります。
こういう気持ちの時に「寒い」というのは本当につらい。きつい。心が閉じ切ってしまいそうです。せめて気温だけでも暖かくなってくれ、と心から思います。早く春になって欲しい。
春になってお花見の季節が来たら、今年は、去年行けなかったあの場所に桜を見に行こうかな、と思います。
その頃に新型コロナの感染拡大状況がどうなっているのかよくわからないし、自分を取り巻く様々な状況がどうなっているかも全然わからないけれど、
でも、とにかく今年は、春が来たらこの曲を連れて桜を見に行こう、と思います。
どんな状況になっているかはわからない。先の事は全然わからない。
だけど、どんな時でも梶原さんの曲とは一緒にいられるのだ、と思います。