「8小節程度のコード進行が繰り返されながら色々な表情を見せてくれる、可愛らしい小曲」と、
梶原順さんご自身によるライナーノーツで紹介されています。
小説の形態に、「ショート ショート」というものがありますが、この曲タイトルは、そこから来ているそうです。
何度も何度も丁寧に繰り返される同じフレーズが、私には「何気ない日常の生活」を思い起こさせます。
梶原さんの過去の曲に「Just The Way We Are」という曲がありますが(アルバム「Love Song Book」収録)、
その曲のテーマと、私の中ではなんとなく重なります。
職場や、家庭や、友達との時間や・・
自分自身と周りの人との間に紡ぎ出される時間、感情の重なり。。
この曲みたいに、美しく優しい和音の重なりみたいになればいいのに。。
そんな気持ちで聴いていました。
アルバム発売当初は。。
今は・・・
一歩外に出ると全てが「非日常」みたいな感じになってしまっていて、すごく緊張する状態なので、
自分の部屋でこの「Short Short」を聴いていると、
自分が失ってしまった「日常」が、自分の中にあたたかく戻ってくる感じがして、ものすごくほっとします。
聴いていると、愛しくて愛しくてちょっと泣けてしまう。。。
「この空間とこの気持ちだけは、コロナにも絶対奪えないからな」みたいな気持ちで聴いてる。。
かけがえのない日常が、どうかまた、戻ってきますように。。。
そんな切実な願いもこめながら、聴いている毎日です。