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こまきのブログです。

「上原ひろみ BEYOND STANDARD 日本ツアー@大阪」ライブレポ!

komaki-13252008-11-26

●2008年11月26日(水)
「HIROMI'S SONICBLOOM JAPAN TOUR 2008 BEYOND STANDARD」


【会場】
サンケイホールブリーゼ(大阪)


【出演メンバー】
上原ひろみ(Pf,Key)
John Shannon(G)
Tony Grey(B)
Martin Valihore(Ds)




【※注!ネタばれあり!!】



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【☆昨年11月】以来、二度目の上原ひろみちゃんのライブでした!
年に1度の日本ツアー、本当に楽しみにしていました。



私が普段最も聴いているアーティストは・・・


1位はギタリスト梶原順さん。これはもう、そうですね。そりゃそうでしょう。
梶原さんは私にとって、「1位」とか「2位」とかいうより、
意味合い自体が他のアーティストとは全然違う感じ。


・・とまあ、それはさておき。
で、私がここ最近、
「梶原さんの次に、よく聴いているアーティストは?」というと。。



上原ひろみちゃんですねー。ひろみちゃんなんですよ。
よく聴きました、ほんと。


彼女の音楽ってけっこう難解な部分もあると思うし・・・
そして彼女自身が言っているように彼女の音楽は
いろんな感情の最も「濃い」部分をぎゅっと濃縮して集めたような
そんな音楽だから、かなり好き嫌いがはっきりと分かれるんじゃないかと思うんです。


で、私は・・・


大好きなんです!彼女のピアノが、彼女の音楽が。


私は専門的な事はよくわからないけれど、
ひろみちゃんのピアノを聴いていると、
理屈抜きで身体の奥がぎゅうっと熱くなって、
どうしようもなく惹かれるのを感じます。
きっと私は、本能的な身体的な部分で、彼女の音楽に惹かれているのでしょう。
彼女の音楽を通して見えてくる「彼女自身」の姿に惹かれていると言ってもいいかもしれないな。




さて、前置きが少し長くなってしまいましたが、ここからがレポです。


今回のライブ会場は大阪のサンケイホールブリーゼ


新しい綺麗なホールでした。
雰囲気的には、ちょっとかしこまった感じ?
個人的には少し苦手な雰囲気かも(^^;


でも、お客さんが徐々に入っていくと、
かしこまった雰囲気の空間も徐々にあたたまっていきました。



そして、開演!


照明が落ちて、ステージ上も客席も、ホール内は真っ暗の状態に。


「えええ、真っ暗って。真っ暗って〜〜。」と驚く私。


そしてしばらくして、ステージ上のピアノにぱっとスポットライトが当たったとき・・・


そこにはピアノの椅子に座ったひろみちゃんの姿が!!!


きゃああ、ひろみちゃん!大好き〜〜!!!


・・・と、まだ演奏も始まっていないのに
心の中で叫んでしまった自分(^^;


あー、あの登場の仕方は素敵だったなあ。



そして演奏が始まって。。


あんなに憧れて日々よく聴いて、
パワーをいっぱいもらってきたひろみちゃんがそこにいて、
そしてそのひろみちゃんの生音を同じ空間で聴ける、というだけで
じーんと感動でした。嬉しかったです。


サンケイホールブリーゼは、私は個人的にその雰囲気は苦手だったけど、
音の響きはすっごく良くって、最初の一音が自分の耳に届いてきたとき、
「うわぁ、すっごく音いいじゃん!」と思って驚きました。
特に感動したのが・・・私はこの日二階席の真ん中あたりに座っていたのですが、
二階席のその位置でも、ステージ上のピアニシモが
本当に自分のすぐ傍で鳴っているように聴こえるのです。
すごく臨場感があって感動でした。



MCで「『一生に一度』の思いを音にこめて演奏します。」と
真摯に語ってくれるひろみちゃん。
なんだかその言葉はとっても嬉しいです。
私たち観客も、
「今のこの時を大切にして、一緒に空間をつくっていこう!」
っていう気持ちになりますね。



ライブは、今年リリースされたひろみちゃんのカバーアルバム
『BEYOND STANDARD』の収録曲を中心に進んでいきました。


「CLAIR DE LUNE」はアルバム『BEYOND STANDARD』の中で私は最も好きな曲だったので、
生で聴けて嬉しかったなー。
いろんな表情に変化していく月の光が目に見えてきそうな、素敵な演奏でした。



ひろみちゃんはどの曲も演奏する前は、
ピアノの椅子に座ってぐっと頭を下げて目を閉じて、
精神を集中しているような時間を取っていました。
その姿も素敵でした。


そしてひろみちゃん、ピアノの演奏ではあんなに雄弁で大迫力なのに、
MCは超恥ずかしがりやさんで照れ照れで話すので、
本当に可愛い〜〜。


メンバー紹介のMCでひろみちゃんが、
「トニー、マーティン、ジョン、とわかりやすい名前なので
いいプレイをしたら声をかけてあげてください。
きっとすごく喜ぶと思います。」
と言った後に、


「・・・なんだか動物園みたいな事を言っちゃいました(笑)」
と照れ笑いしたのには爆笑しました(笑)


あー、動物園の檻とかに書いてあるような
「名前を呼んであげたら喜びます。」の文章の事を言ってるのかなあ、と思って
ひろみちゃん、面白いやん!と大ウケしました。



二部最初の「XYG」かっこよかったなぁ!
やっぱりカバーものよりオリジナルの方が、
彼女の中で大きく弾けるものを感じます。


「Double Personality」では、中盤からひろみちゃんの
長い長いジャズモードのアドリブシーンに突入。
その長〜いジャズのアドリブシーンが終わって
もとの曲のテーマに再び戻ってきた時、
「あっ、そういえばこの曲は『Double Personality』だったんだわ」
と、はっと思い出した私だったのでした。
あんまりそのジャズのシーンが長かったんで、
この曲が「Double Personality」だった事を忘れてました(笑)
ひろみちゃんはずいぶん長い旅に出てたんだなぁ〜、と思いました。



ひろみちゃんはずっと、笑顔でピアノを弾いていました。
本当に楽しそうに弾いてた。


ちょっと変な例えかもしれないけど・・
人が美味しいものを食べてもりもりと元気になっていくように、
ひろみちゃんはピアノを弾く事でどんどんどんどん元気になっていく感じ。


見ていて、
「ひろみちゃんは本当にピアノが、音楽が大好きなんだなあ。本当に楽しそうだなあ。」
って思いました。


ああいうのいいな、素敵だな。
レベルの差はありすぎるけれど、でも「私もマリンバ楽しんで弾きたいな」って思いました。
ああいう風に、本当に楽しそうに弾けるのはいいなぁ。。憧れるなあ。



そしてピアノソロで演奏された「I'VE GOT RHYTHM」凄すぎでした。
本当に凄かった。。



「Caravan」で本編は終了し、
そしてアンコールでステージ上に再び出てきたひろみちゃんは、
観客への感謝の気持ちを語ってくれました。


「平日なのに、定刻に集まってくださってありがとうございます。
きっと仕事を早く切り上げたりとか、いろいろ都合をつけて来てくださったんですよね。
きっと何ヶ月も前からチケットを買って、楽しみにしてくださっていて。。
私はライブをしても疲れません。
・・・いや、本当は疲れるけど(笑)、でもそれ以上にたくさんのパワーを皆さんからもらえます。
私はライブがいちばんパワーをもらえる場所です。
私にパワーを与えてくれて、成長させてくれる皆さんに、本当に感謝しています。」


こういうお話を、ひろみちゃんは本当に感動したちょっと泣きそうな感じの声で、
誠実に誠実に語ってくれるから、私も聞いてて本当に感動しちゃって。。
何だか泣きそうになってしまいました。


そう、ライブに、仕事や時間や、お金の都合をつけて行くのって結構大変な事。(ですよね?)
そして何ヶ月も前からチケットを買って、
本当に何ヶ月も前から、楽しみに楽しみにその日が来るのをずっと待っていて。。


ファンのこういう気持ち、ひろみちゃんはちゃんとわかってくれてるんだなー、って思って
すごく嬉しかったです。
こういうファンの気持ちをわかって、感謝してくれるアーティストって、あんまりいないと思います。
言いすぎかなあ?
でもあんまりいないと思います。
だからすごく嬉しかったな。
このひろみちゃんの言葉を聞いて、
「また絶対ひろみちゃんのライブに行くよー!」って思いましたもん。


ひろみちゃんは、観客の大きな拍手を、深いおじぎで受けます。
長い時間、ずっとその深いおじぎの姿勢のままで彼女はいます。
その姿からは、全身で観客の拍手を受けとめようとしている彼女の誠実な姿勢、
観客への心からの感謝の気持ちが伝わって来ます。
誠実であり、謙虚です。
本当に素敵だなって思います。
だから私は、遠くの2階席からステージ上の彼女に向かって、
心をこめて拍手し続けるのです。
「どうかひろみちゃんにこの気持ちが届きますように」と願って。。



アンコール1曲目は「Green Tea Farm」。
大好きな曲なので、生で初めて聴けて嬉しかったです。


アンコール2曲目はこれまた大好きな「Time Out」!
でも1階席はスタンディングになっているのに、
2階席は大人しく座って聴いてて寂しかったです。立ちたかったよぅ(泣)


そしてライブが終了。
ステージから去っていくひろみちゃんに、ぶんぶん手を振る私。
ひろみちゃんも、客席に向かってぶんぶん手を振ってくれて。嬉しかったなあ。



楽しかったライブだったんですけど。
・・でも、昨年11月のZepp大阪での大盛り上がりのライブに比べると、
ちょっと不完全燃焼だったかなあ?という気持ちも正直私の中にありました。


この日のサンケイホールでは、終演後にも
1階席前方の客席からは、アンコールを求める拍手が続いていました。
でも場内には「本日の公演は全て終了しました・・」のアナウンスが流れて。
客席内に電気もついて。


「ああ、これ以上はアンコールは無理だなあ。」と諦めて、
私は2階席ロビーに出て、友だちにあいさつをして帰ろうと待っていたら・・



客席内から大きな歓声が!


ええっ、まさか?!と思って大慌てで客席に戻ってみたら・・・



そこにはステージ上に再び戻って来てくれたひろみちゃんの姿が!!!


客席のアンコールを求める拍手に応えて、
ステージ上に戻って来てくれたのです!!
もう場内電気もついてたのに!!


もうこれには客席大興奮!!!


3分の1ぐらいの観客ははけちゃった後だったんだけど、
みんな通路のところとか、2階サイドのバルコニー(っていうの?)の
手すりから身を乗り出して、ひろみちゃんに向かって拍手喝采、手を振りまくり!
歓声も本当にすごくって。


そして始まったまさかの、奇跡のダブルアンコール!!


曲は・・・


「Return of Kung-Fu Wolrd Champion」!!!


きゃ〜〜!!!
これが壊れずにいられようか!!


って事で、見事にぶっ壊れました私。
っていうか、会場のみんな壊れてた(笑)


盛り上がりました〜!熱かった!!!
最高にハッピーな空間でしたね。
ひろみちゃんが観客の気持ちに応えてくれて、私たちは嬉しくて。
ひろみちゃんも、そんな私たちの姿を見て嬉しくて。
本当の意味で、会場がひとつになった瞬間でした。


ああもう本当に楽しかった〜〜。
2階席でずっとスタンディングできなかったうっぷんを、
そしてちょっと今回のコンサート私的には不完全燃焼ぎみだった気持ちを、
この曲で思う存分晴らせて大満足でしたー!


ひろみちゃんがピアノ弾きながらぴょんぴょん跳ねたら、私も一緒に跳ねて。
ひろみちゃんに向かって拳あげたり、手拍子したり。
本当に楽しかったーーー!最高でした!!!



そんなこんなで奇跡のダブルアンコールも終了し
(どうやら今回の日本ツアーでダブルアンコールはこの日の大阪が初だったようです。)、
熱いライブは終了!!


ステージを去っていくひろみちゃんを、
みんなで手を振って見送って。


客席から出たわけですが。



客席から出たみんなの顔は、どの顔も高潮してて。


「あ〜、血がたぎるねぇ!!」と話してる男の子二人組や。


「すごく後ろの席でショックだったけど、全然問題なしやったね。」
「うん、問題なしや!!」と笑顔で話してるカップルや。。


そんな会話の内容を聞きながら、私はにこにこしながら
「うんうん、本当にその通り!」と心の中でうなずいていました。


そして心の中で関西弁で、
「ひろみちゃん、あんたは最高や〜!!」と叫びました(笑)




私はひろみちゃんの果てしない情熱が、音楽への深い愛が大好きです。


私はこれからも、彼女の音楽を
本能的な部分で、身体的な部分で愛して、楽しんでいきたいなあ。



ひろみちゃん、素晴らしい時間を本当にありがとう!


これからも私はあなたの音楽を熱く聴き続けるし、
また来年も絶対、ひろみちゃんに会いに行くからねー!!