It Will Be Fine!

こまきのブログです。

前の師匠のミニ・コンサートにいってきました


今日は、私の前のマリンバの師匠のミニ・コンサートに行って来ました。


先生は、シルバーカレッジの講師もされているんですが、
今回のコンサートは、「シルバーカレッジ講師による出張コンサート」みたいな形式で、
私の家の近くの区民ホールでありました。





ステージはこんな雰囲気。
ステージ前半は、マリンバとピアノでクラシック曲を演奏。




「アヴェ マリア」 (J.S.バッハ
グラナダ 」(A.ララ)
「カヴァレリア・ルスティカーナより間奏曲」 (P.マスカーニ)
チャルダーシュ」 (V.モンティー)


の4曲が演奏されました。


グラナダ」はスペインな雰囲気の曲で、私も以前演奏した事があるんですが、その時はマリンバ・ソロで演奏したんです。
今日の先生の演奏を聴きながら、「ピアノつきだとこんな風になるんだ〜〜」って思いました。
ピアノ伴奏を聴きながら、
「そうか、ああいう雰囲気の音の響きを意識しながら弾いてたら、またもっと違った感じになったんだろうなー」と
過去の自分の演奏を振り返りながら聴きました。


そして、クラシックコーナーで私がいちばん感動したのが3曲目の
「カヴァレリア・ルスティカーナより間奏曲」。


トレモロ奏法で演奏されるバラードでした。
すごく引き込まれて、じんとしました。


夕焼けの中で、幼いころの思い出にふっと出会うような。。
聴いていると、心の奥にあたたかい涙が静かにたまっていくような。。


郷愁も、切なさも、孤独も、優しさも、いろんな感情が自然なかたちでその場にぜんぶ同居していました。


とっても素敵な演奏でした。


どうやったら、あんな風に弾けるようになるのかなぁ。。
私もいつか、弾いてみたいな。
(また弾きたい曲が増えてしまった。。)




そして後半はJAZZステージ。



先生はマリンバからビブラフォンにチェンジ。
ビブラフォン、ピアノ、ベース、ドラムスの4人編成での演奏です。


演奏された曲は


「Autumn Leaves」 (J.Kosma)
「Confermation」 (C.Parker)
「La Fiesta」 (C.Corea)


の3曲。


なんせシルバー・カレッジの出張コンサートだし(おそらくジャズファンはお客さんの中にはあまりいない)、
会場はクラシックな雰囲気のホールだし、演奏が始まった最初の頃は客席の雰囲気もやや固かったです。
ミュージシャンのソロ終わりにも拍手とか起きないし。


この雰囲気の中じゃ仕方ないかな〜。。と思いながら聴いていたのですが、
「Confermation」(の時だったかな)の中盤あたりで、熱いベースソロが終わった後、客席から初の拍手が!(おお!!)


そこから客席の雰囲気が変わり、ジャズを知ってる人も知らない人も、思い思いに楽しみだして、
理屈なんてわかっていようがわかっていなかろうが、
「たのしいときは、たのしい!」という気持ちを、客席のそれぞれが自然と素直に表現できるようになっていきました。


ソロ終わりの拍手や、「ひゅう〜!」なんて歓声もあちこちから入り出して、
クラシックホールのはずの会場は、まるでジャズライブのライブハウスのような雰囲気にがらっと様変わりしました。


そういう客席の雰囲気を感じて、ステージ上のミュージシャンの皆さんもとっても楽しそうで、
ステージと客席がお互いとってもいい感じで熱くグルーヴし合って、とってもいいライブになりました。


アンコールの「Hey Jude」のラテンジャズ(?)バージョンも、すごくリラックスした雰囲気で楽しかったな。



私、ちょっと(かなり)精神的に落ち込んでた状態で出かけたので、
なんかそういうステージと客席の光景を見てて、すごく感動しました。目に涙がたまってしまった。
はじめて音楽を聴いて感動した人みたいに感動してた。


音楽をよく知ってる人も知らない人も、良い音楽に触れて、変わって、
みんなが自分のスタイルで思い思いに音楽を楽しんで、
だけどそれが決してばらばらな感じゃなくて、会場のみんなが熱くひとつになってゆく、あの感じ。。


今日のコンサートを見てて、
「音楽っていいなあ」って、心から思いました。


音楽の素晴らしさを、改めて目の当りにした感じ。


「音楽と一生共にいたいな。」って思いました。
はじめて音楽を聴いて感動した人みたいな顔で、いつも感動していたいなって。


私がこれから先、どういう形で音楽ファンを続けていくのかよくわからないけど、
でもとにかく「音楽そのものの」ファンである事だけは、絶対一生やめたくないな、って心の中でとても強く思いました。



それにしても私の師匠は相変わらずかっこ良かったです。
私、先生にマリンバを教えてもらってほんとに良かったなあ。
先生に教えていただいた事は、私の中にこれからもずっと生きています。


「師匠」と「弟子」である前に、
単純に私は、プレイヤー、音楽家としての先生のファンなんですよね。


これからも陰ながらですが応援していますので、頑張ってくださいね。
私もマリンバ頑張ります。


今日は素晴らしいコンサートをありがとうございました。