It Will Be Fine!

こまきのブログです。

「梶原順トリオ@尾道OYE COMO VA」ライブレポ!

komaki-13252007-12-24

●2007年12月24日(月)
梶原順トリオ」


【会場】
OYE COMO VA(尾道)


【出演メンバー】
梶原順(G)
川内啓史(B)
小笠原拓海(Ds)




【※注!ネタばれあり!!】




===================================



【SET LIST】
☆一部
Benjamin
The Nearness Of You(?)
Nowadays
Pollen Shower
Josie
加飯酒
Woodie's Nap
Politician


☆二部
Freedom
Just For Fun
Like This way
Easy To Go
You Got The News
Sleep Walk
Happy Puppy


<Enc.>
Nobody Knows The Trouble I've Seen
そんなこと知るかい
Have You Ever Loved a Woman


                                                                          • -

梶原順トリオ三連チャン、二日目です。
この尾道のライブレポは、ライブの全体的な内容について書きます。


もう「奇蹟の一夜」といってもいいぐらいの
本当に素晴らしい内容でした、尾道!!
完全ノックアウトでした〜〜。
あああ素敵だったかっこよかった〜。。(放心)


あんなすっごいライブを文章に置き換える事ができるかどうか
かなり疑問ですが、書けるところまで書いてみます。




初めてやってきました「尾道OYE COMO VA」へ。
迷うことなく行けました。これも私的には奇蹟です(笑)


ライブハウスの名前「OYE COMO VA」・・・「オエコモヴァ」とは、
スペイン語で“僕のリズムを聴いてくれ!”の意味なんだそうです。
素敵な名前ですよねえ。
こじんまりとしたかわいい内装のライブハウスでした。



ライブはアコースティックギターで、
梶原さんソロでの演奏でスタート。
ギターの弦はスチール弦。
曲は「Benjamin」です。
ギタリストの大村憲司さんが、そして浅野祥之さんが愛した曲です。


ニ曲目からベースの川内くん、ドラムの小笠原くんも参加。
梶原さんはアコースティックギターのまま、
梶原さんが好きなスタンダードナンバーだという
「The Nearness Of You」(←曲タイトルあってるかな?)を演奏。
しっとりジャジーな、大人な雰囲気の素敵な曲でした。


三曲目はお待ちかね!「Nowadays」です!!
アコースティックギターでこの曲が演奏されるってとても意外でしたけど、
アレンジが素敵で、アコースティックでも全然違和感ありませんでした。
スチール弦の「ギィーン」という濁った感じの音色と、
この曲「Nowadays」のサビのメロディーの濁った和音の雰囲気が
すごくぴったりでしたね。


そしてこの日のライブハウス「オエコモヴァ」、
お客さんの声援がすごかったです!
ライブハウス後方に、
音楽ファンな、このライブハウスの常連さんぽい雰囲気のおじ様たちがいて、
たぶんこの方たちは梶原さんの演奏を聴いたのは
初めてなんじゃないかな、という感じだったんですけど、
もうこのおじ様たちが、盛り上がる盛り上がる!!


曲の最中でも、演奏終了後でも、いいプレイがあると
「うぉ〜!」とか「いぇい!」とか「Yaa!」とか
ものすごく野太い熱いかけ声が入りまくり。
まるで体育会系の部活の男子部員が集合したような雰囲気です(笑)


その声援を聞いて、梶原さんも嬉しそうで。
「自分の中の、ごつごつした部分が出てくる感じだよね。」と。
その言葉通り、この日はエレキでもアコギでも、
本当に「男っぽい」熱い演奏となりました。


「このライブハウスは素な感じになれる」ともおっしゃていましたね。
昨年2006年の年末にJとBのライブで
浅野さんとこのライブハウスに初めて来たときも、
浅野さんとそういう話になったそうで。
それでまたすぐに2007年6月の、このライブハウスでの
JとBのライブをブッキングしたんだそうです。
(結局浅野さんが再びこのライブハウスに来る事は叶わなかったわけですが。。)



さて、四曲目は「Pollen Shower」。
この曲もアコギで演奏。
懐かしくてあたたかくて、聴いててうるっときちゃいました。
ドラムは16ビートを刻み、疾走感あふれるアレンジとなっていました。


ここまでがアコースティックステージで、
ここから先はエレクトリックステージです。


梶原さんがエレキギターを抱えると、
「さあ、来るぞ来るぞ〜〜」と思ってどきどきします。


エレクトリックステージの一曲目は「Josie」。
やっぱりこの曲のカッティング・ソロのシーンにめろめろです。
かっこよかった〜!!


「Woodie's Nap」は、最初はとろとろと夢見心地な雰囲気で。
でも終盤は梶原さんもおっしゃっていたように
「とても夢なんて見ていられない」ような感じの
熱い演奏になっていました。



そして一部ラストは「Politician」!
なんだか、23日の広島JIVEと、この日24日の尾道では
この曲の演奏になったとたん、梶原さんのギターの音が
急にぶっとくなったような感じがしてびっくりしました。
息もつかせない感じの激しい演奏の応酬でした。
かっこよかった〜!
お歌もさらに男っぽい歌い方になってたし!



そんな感じで大盛り上がりで一部終了。


休憩時間中に、客席後方にいたおじ様たちの横を通ったんですけど、
おじ様たちは「あのベースはどうこう・・」とかって
川内くんの楽器やプレイに関する話をすごく熱く楽しそうにしていて、
「ああ本当に音楽が好きな人たちなんだなあ」と思って
なんだか嬉しくなりました。



休憩をはさんで二部スタートです。


二部は終始エレクトリック・ステージです。
一曲目は、梶原さんの大好きギタリストロベン・フォードの曲「Freedom」。


そしてニ曲目は懐かしいJ&B時代の曲「Just For Fun」!
終盤ものすごかった!
破壊的は熱さになってました!
エネルギーや光が充満して、ばんばんクラッシュする感じ!
すごかったなああ。
「懐かしいJ&B時代の曲」のはずなんだけど・・・
明らかに、J&Bで演奏されていたときとはまた違った魅力が見えましたね。
熱くて新しい魅力が。
なんだかそれもすごく嬉しかったし、感動しました。



「Like This Way」は最初は憂いのある雰囲気で始まるのですが、
これも終盤はとても熱い熱い演奏に。


「Easy To Go」は・・薄暗がりの路地にふっと迷いこんだような気持ちになる曲。
音像がゆらぁりと近づいたり遠ざかったり・・を繰り返しながら、
グルーブの質が変化していく様子を感じるのが楽しいです。



ライブ中に、梶原さんからリズム隊ふたりについての紹介もありましたね。


ベースの川内くんとドラムの小笠原くんは、
梶原さんが講師をつとめる音楽大学の生徒さんです。
(小笠原くんは既に卒業。)


梶原さんが
「僕は46歳。ベースもドラムも、まだ23歳なんです。」
(川内くんは正確にはまだ22歳らしいですが。)
と言うと、会場からどよめきが。


お客さんから「二分の一じゃないか!」とつっこみが入り、
「どうせそうですよ(^^;」とすねる(?)梶原さんでした(笑)


お客さんから「ドラムがいい!」とかけ声が入ると、
すかさず川内くんが「お客さんもいいですよっ」と返します(笑)
それを聞いた梶原さんは、「君、出世できるよ(笑)」って(笑)
すると客席からは川内くんに対して「渡り上手っ!!」とかけ声が。
(「渡り上手」って/笑))



川内くんのベースはすごく誠実な感じがしました。
一音一音とても丁寧に弾いている感じ。
しっかりと踏みしめて、足跡をひとつひとつ確実に残していくような
感触のベースには好感が持てました。
そしてとってもパワフルにもなっていました!
出るところは出るぞ!みたいな感じで。
そしてプレイに終始「歌心」が感じられました。
特にゆったりとした曲調のソロのシーンで、
そこから聞こえてくる「歌」に感動したなあ。
よく歌ってました。


小笠原くんは割と手数多めな華やかなプレイが特徴だと思うんだけど、
私は小笠原くんのキックがどっしりしている感じがとても好きです。
「ボトムがしっかりしている」感じがすごくするんですよね。



この若きリズム隊ふたりをフューチャーした曲
「You Got The News」、めちゃくちゃ盛り上がりました!
もう梶原順トリオの代表曲といえる感じになってきましたね。
川内くんのソロのシーンでも、小笠原くんのソロのシーンでも、
客席からは大声援!素晴らしかった!


そしてその後の梶原さんのソロのシーンでは
「行っけ〜!梶原先生ー!!」
と心の中で叫んでいる私でした(笑)


かっこよかったです梶原先生〜!!
いやもうこの日は全て異様にかっこよかったです。
いちばん感動した梶原さんのギターについてが
いちばん言葉に表現しにくくて、もどかしいんですけど。



拍手喝采の中「You Got The News」の演奏が終了。
そして次は「Sleep Walk」です。
一転して優しい優しい演奏です。
まるい優しい輪を、
いくつもふんわりと描き出していくような演奏にうっとりでした。



そして二部ラストは〜・・・
「Happy Puppy」です!
大好きなJ&Bの曲です!きゃー、嬉しい〜!
アレンジもすごく可愛くって「男の子!」な雰囲気満載です。
一緒に見ていたお友達と、手拍子しながらやんややんやと盛り上がってしまいました。
楽しかったー、嬉しかった〜〜!
聴いていて、子犬がわんわんと嬉しそうに駆け回っている様子が
目に見えるようでした。ほんと楽しかった!


もう本当に「弾き倒す」感じで本編終了。
客席は盛り上がりっぱなしです。


そしてアンコールでの演奏スタート。
一曲目はアコースティックギター
「Nobody Knows The Trouble I've Seen」。
梶原さんの好きなゴスペルソングなんだそうです。
梶原さんの優しい歌が素敵でした。
歌詞が心にしみ入る感じ。。。


そして次は再びエレキギターに持ちかえて、
浅野さんの曲「そんなこと知るかい」を演奏。
なんだかすごく・・・「浅野さんがそこにいる」感じの演奏でした。
すごく浅野さんを感じる事のできる演奏で感動しました。
演奏終了後に梶原さんも、
「浅野さんも来てくれていたと思います。」とおっしゃっていました。



そしてラストに、ゲストのギタリスト
わだげんさん(ごめんなさい漢字がわかりません)が登場!
「こんだけ弾かれた後に、何を弾けっていうんですよね〜(苦笑)」
とおっしゃりながらの登場です(笑)


「わぁ、今年8月のJIVE7周年記念ライブのとき、
わださんのギターと歌がすごく素敵だったなぁ〜」と思い出して
わくわくしました。


梶原さんがこんなお話を。


「昨年末にJとBのライブで尾道にきたとき、
ライブ前にわださんのお宅に行ったんです。
貴重なギターがずらりと置いてあって。
高校生時代に戻ったような気持ちになってわくわくしました。
浅野さんは、『俺、気持ち悪くなってきちゃった』って言ってました(笑)
浅野さんと僕がわださんのお宅を二人で訪ねたときの写真が、
アルバム『EVER』のインナーにのっています。
僕にとって、思い出のたくさんある写真です。」


たくさんの貴重なギターを前に、わくわくし過ぎて
「俺、気持ち悪くなってきちゃった」って言う浅野さんを想像して
くすくす笑ってしまいました。


アルバム「EVER」のインナーで、
浅野さんと梶原さんがおふたりでギターを抱えて
とても幸せそうに写っている写真・・・
あの写真は、わださんのお宅を訪ねたときのものだったんですね。



そして演奏された「Have You Ever Loved a Woman」。
わださん、やっぱり凄かったです!
理屈ぬきに直球ストレートな感じでどーん!と心に届いてくる歌も。
心をぎゅいいっとひっかいていくような生々しい感触のギターも。


そしてかっこいいわださんソロの後の梶原さんのソロが・・・


これまた凄かったー!!
凄すぎでした〜〜!!!


この時の梶原さんのソロの中で、
「ギィ〜〜ン!」と一音を長く伸ばすシーンがあったんだけど、
もうこの音に私は心が刺されたというか、
ひねられたというか、ねじられたというか、
押しつぶされたというか・・・
あああもう、何て言ったらいいんだろ!
とても言葉では言い表せない感触を覚えました。
「うっひゃあ〜〜!(>_<)」って思いましたね。
ほんっと凄かったです。
梶原さんの超壮絶ソロに、会場もまたまた盛り上がりまくっていました。


何度も言いますけど、この日の梶原さんは最初から最後までものすごかったです。
聴いてて心をめためたにされちゃう瞬間が、何度も何度もありました。



「Have You Ever Loved a Woman」の演奏が終わり、
客席とステージの相乗効果で、
どこまでも際限なく熱していく感じの
この日の熱い熱いライブは幕を閉じました。


ほんっっっと、すごかった〜〜〜〜!!!!


ライブが終わった後放心状態でした。。。
すご過ぎでした。。
とてもこんなライブレポでは書き表す事はできません。


この日の梶原さんのギターを聴いて、
「私はすごい人のファンになってしまったなあ」と思いました。



そして、「梶原順トリオならでは」の
演奏みたいなものが見えた気がして、
新しいエネルギーとパワーみたいなものもたくさん感じて、
そこにもすごく感動しました。
梶原順トリオらしさ」みたいなものが、
今でき上がりつつある感じがしたんですよね。
上手く言えなくてもどかしいんですけど。。


J&B時代の曲をたくさん演奏しているんだけれど、
「J&B時代とはまた違った魅力、新しい魅力」みたいなものを
その演奏から確かに感じました。新しい何かが生まれつつある。
それもすごく嬉しくて、これから先の梶原順トリオの活動が
本当に楽しみだなあと思ったライブでした。


本当にこの日のライブに参加できて幸せ!でした。


尾道での熱い時間を共有できた皆さんに感謝です!
皆さん本当にありがとう!!