私の家は神戸の中でもかなり田舎あぁ〜、な場所にあるので、
今の季節は、夜になると虫たちの大合唱が聞こえます。
じっと聴いていると、いろんな種類の音色の鈴が、
いろんなテンポで、いろんなリズムで、
あちこちで鳴っているようにも聞こえます。
私は虫たちの声を聴きながら、暗闇の中で振り鳴らされる、
無数の鈴を想像します。
虫たちは、それぞれが勝手に好きなときに、
好きなリズムで鳴いているようでいて・・・
でも全体としては、ひとつのグルーヴをかたち作っているようにも聞こえます。
ん?これってポリリズム?(ちょっと違うかな)
集中して、耳を澄まして虫たちの声をじっと聴いていると、
今まで気付かなかったたくさんの音に気付きます。
「世界には本当にいろんな種類の音があるんだな」と思えてきます。
これもまた、世界の成り立ちのひとつ。
いろんなもので構成されて、世界は成り立っている。
虫たちの声を聴いていると、そういう広いヴィジョンが、
自分の中でだーっと見えてきます。
それにしても自然サウンドって、まったくすごい。
ひょっとしたら音楽の世界の音色やリズムは、
すべて自然界にある音色やリズムから来ているんじゃないか、と
そんな事も思います。
いろんな事を思いながら、虫たちの声に聴き惚れる毎日です。