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こまきのブログです。

好きなアルバム紹介⑤〜「WITNESS Live!」(WITNESS)

komaki-13252005-08-28

8月24日にリリースされた、
WITNESSのライブアルバムの紹介です。


WITNESS LIVE
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まず、「WITNESSってなに?」というところから、
説明して行きますね。


1988年に、
本田雅人(Sax)、梶原順(G)、石川雅春(Ds)の3人のメンバーで、
「WITNESS」という名義のアルバムがリリースされました。
(このアルバムは現在は廃盤となっていて、入手は困難な状況です。)


アルバムを一枚リリースしただけで、
ライブ等の活動は、一切行う事のなかったWITNESS。


その幻のユニット「WITNESS」が、
2002年に、突然ライブで復活する事になりました。
会場は、東京STB
14年の時を経ての、“First Live”です。


今回、8月24日にリリースされた「WITNESS Live!」は、
その2002年12月28日の、
WITNESSの東京STBでのライブの模様を収録したものです。
(スタジオでの新録曲を2曲含みます。)


私もこの、今から約三年前の東京STBでのWITNESSのライブ、
遠征して見に行きました。


その時もちゃんと感動したんですけど、
あの頃の自分よりも、あれから三年経った今の自分の方が、
WITNESSの音楽は、体になじむような気がします。
すごく、しっくり来ます。
不思議ですね。


このWITNESSのライブアルバム、部屋の中で、大きい音で
ずーっとエンドレスでかけてるんですけど、
全然疲れません。耳に痛くないし。


聴いてると、気持ちがゆったり、たっぷりと落ち着きます。
すごく精神が安定します。
大きくて、満たされた気持ちになるんです。


WITNESSの曲って、
曲の中に流れている“波”みたいなもののスパンが、
すごく大きいですよね。
(特に88年リリース時のアルバムに収録されていた曲に、
その傾向が大きいような気がします。)


少しずつ少しずつ感情を丁寧に積み上げて行って、
最後にとても大きなものが完成する・・・
そういった感じの楽曲たち。


梶原さんが、JAZZ LIFEやADLIB誌のインタビューでおっしゃっていたように、
WITNESSにはWITNESSにしかないものが、ありますよね。


WITNESSの音楽には、独特の世界観があるような気がします。


それでは、ここからは楽曲ごとの感想を書いてみます。
冒頭の数字はトラックナンバー
「 」内は曲タイトル、
( )内は、その曲の作曲者名です。


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【①「Seasons」(本田雅人)】
三年前のSTBでのライブで、この曲を聴いた時、
本田さんのソプラノサックスの音色に感動して、鳥肌が立ちました。
「あんな綺麗な音を、人間が作り出しているなんて信じられない!」
っていうぐらい、ホントそれぐらい感動したんですよ。
本田さんのソプラノサックスの音色がSTBの会場内に響き渡った瞬間、
自分が満点の星空の中にいるような、そんな気分になりました。
このライブアルバムで聴いた感じでは、個人的には、
そこまでの感動を再び味わう事はできなかったですけどね。。
やっぱりライブで聴くべきですよね〜。


本田さんがこの曲の事をJAZZ LIFEで
「音大っぽい曲」とおっしゃってました。
うん、なんかわかるなぁ。
この曲には、クラシックっぽい雰囲気がありますもんね。
オーケストラで、コンサートホールで演奏しても、
何の違和感もない曲だと思います。
ほんとこの曲は、本田さんのソプラノサックスの美しさに
尽きるのではないかと思います。
またライブで聴きたいなあ。


【②「Equation」(梶原順)】
イントロの石川さんのドラムス、かっこいいですね!
もうこの段階で、「いぇい!」って感じです。
STBで聴いた時もすごくかっこ良くて印象に残ったけど、
アルバムで聴いても、改めてかっこいい曲だ!と思いました。
今回のアルバム収録曲の中では、
唯一ロックスピリッツのあるナンバーですね。


梶原さんいわく“力んでいる”、この「Equation」が、
私は大好きなんですよー。
自分も力んでいるからかな(笑)
この曲のリズムもすごく好きです。
オラオラ梶原さんのエレキギターが炸裂してます。
ああぁ、かっこいい。


【③「Livid Desert」(石川雅春)】
石川さん作曲の曲が聴けるのって、すごく貴重なんだそうですね。
ダークで、大きな深いうねりの中で、時間が進んで行く、
とてもドラマチックな楽曲です。
重みがありますよねー。


【④「Stephanie His Love」(本田雅人)】
オシャレですね!好きです〜!
みずみずしい、流れるような素敵なメロディーラインです。
イメージ的には、穏やかな日曜の朝。
何気ないけど、大切な日常。


こういうメロディーラインの曲に本田さんのサックスはぴったりだー、と
個人的には勝手に思います。
こんなに素敵で、今回アルバムを聴いて
すっごくツボにはまった一曲なのに、
なぜか三年前のライブで聴いた時の印象が全くないんですよ(汗)
どうして〜???


【⑤「Woodie's Nap」(梶原順)】
ノブケインのアルバム、「アンコール」にも収録されていますね。
私の中で、梶原さんの曲の中では「大好き曲ベスト3」に入る曲。


聴いていると、とろとろと優しい気持ちになりますよねー。
この曲を聴くと、
「この曲の中に流れている、こういう優しい気持ちを
信じて生きて行きたいなあ」っていつも思います。


非常につらかった時に、この曲に救われた思い出があって、
私にとっては、とても大切な一曲です。
この曲を聴くと、その時の気持ちを思い出します。


このアルバムに収録されているSTBでのライブでは、
よりジャジーな雰囲気の仕上がりになっていますね。
アルバムブックレットの「Special thanks・・・」の欄には
梶原さんの愛犬、「WOODIE」の名前も(^^)


【⑥「You Can Feel The Sun In The Summer」(梶原順)】
目を閉じて聴くと、本当に爽やかな夏の光や、その温度を
感じ取る事ができそうな曲ですよね。
身体に太陽の光を、「ぎゅうっ」といっぱい集めるような、
梶原さんのソロも素敵です。
この曲のラストは、何かの映画のように壮大で、感動的ですね。
ライブでも非常に観客の反応が良かった曲、という印象があります。


【⑦「It Do Mean A Thing」(本田雅人)】
ライブでは、本編ラストで演奏された記憶があります。
盛り上がりましたね〜!
スピード感のある、華やかなジャズナンバーです。


もう、この曲に関しては、
「各プレイヤーのソロ回しを堪能して下さい!」って感じです。
梶原さんの100%ジャズテイストのソロもかっこいいし
(本当に何でも弾けてかっこいい〜)、
石川さんの、がっつりした感触の長いドラムソロも圧巻!
私は、ジャズ曲での石川さんのプレイって、すごく好きです。
かっこいいですよね〜〜。
渡辺貞夫グループのライブでのプレイも、本当に素晴らしかったし。
石川さんってすごい!!


【⑧「Dear Old Avignon」(本田雅人)】
スタジオ新録曲その1、ですね。
クールな都会の夜の光景を思わせる曲。
車でビルの谷間を走り抜けていくような。


もう最近この曲は、
聴いてると石川さんのドラムスにばっかり耳がいきます。
パンパンにヘッドを張った感じの、
「カァン!」と乾いた、高い音で響き渡るスネアの音色といい、
要所要所で入る細かいフィルインといい、
もう本当にかっこいい〜〜!!
クールでタイトで、本当にかっこいいです!
石川さんってすごい!(←2回目)


この系統のメロディーラインの曲での梶原さんのプレイって、
すごく外人ぽくないですか?
え、意味不明?(汗)すいません。


【⑨「Your Smile」(梶原順)】
スタジオ新録曲その2、です。
今回のアルバムの曲で、いっっっちばん好きな曲。
大好き!!!


もう、タイトルからして素敵ですよね。
本田さんのネットファンクラブで、
このアルバムの収録曲タイトルが発表されたとき、
この「Your Smile」のタイトル見ただけで、既に感動してました(笑)


先日8月7日の、京都拾得での「JとBとH」のライブでは、
アコギ二本+エレキベース一本、という編成で
ギターメロで演奏されてとっても素敵だったこの曲ですが、
アルバムの中での、本田さんのフルートメロも素敵ですね。
秋の入り口に聴くと、良さそうな感じ。


この曲聴いてると私、
あまくて優しくて、切ない気持ちになるんですよ。
とっても切ないんです。
静かにじぃんと感動します。
何度も何度も繰り返して聴いています。


この曲、「ボサノバ+ブルース」って感じでしょうか?
(間違ってたらごめんなさい)
ラストには梶原さんの、
ブルースっぽい、男っぽいテイストのソロが入って
「優しいだけじゃないぜ〜」って感じで終わるところが
また好きです(笑)


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てな感じで、全曲の感想をざっと書いてみました。
何回も何回も、聴き込むごとに良くなる印象のアルバムですよね。


「今年は、J&Bのアルバムも、本田さんのソロアルバムも
リリースがなくてさみしい〜」と思っていたので、
このアルバムで、お二人が主役の新しい音源を、
一気に聴けてとても嬉しい私です(笑)