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こまきのブログです。

【Live】「HONDA BAND LIVE」@STB139 ライブレポ


●2014年5月22日(木)
「HONDA BAND LIVE」


【会場】
STB139


【出演メンバー】
本田雅人 (Sax,EWI,Fl)
梶原順 (G)
松本圭司 (Key)
川崎哲平 (B)
則竹裕之 (Ds)



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【SET LIST】(※お友だちからいただきました。いつも本当にありがとうございます!)


☆1st
SE
Smack Out
Farmscape
Orange
ロバートの肖像
Last Clear Stream
Step Up Action


☆2nd
Grand Blue
君はエスパー
Ha-Ru-U-La-La
Condolence
放課後は日曜日
Bad Moon
Megalith


<Enc.>
Traffic Jam
Angel Smile
Joy



========================================



STBも残念ながら5月25日で休業になってしまう…という事で、
この会場での最後の本田バンドライブ、久しぶりに遠征してきました。
チケットはSOLD OUTだったようですね。


という事で、大入り満員のSTB


本田バンドのライブはいつものように本田さん作のSEから始まります。
会場に流れるSEにじっと耳を澄ませていると・・
あ、Smack Outのメロディが隠れている。
という事は、Smack Outから始まるの?!そんな贅沢な!
とか思っていたら、やっぱり1曲目はSmack Outで、
本田さんのかっちょいいばりばりのソロから始まって、
きゃー!ってテンション上がりました。


それにしてもバンドメンバーの皆さんの気迫のすごい事、すごい事。
「1曲目からこんなに飛ばしちゃって、大丈夫なんだろうか?」って聴いてて思っちゃうぐらいの、
そんな気迫のこもった演奏でした。
やはりSTBでの最後のライブ、という事で、皆さんより一層気合が入っておられたのでしょうか。


則竹さんのドラムが、この日は「がっつり重量系」のプレイというか音色で、
いつもよりものすごく音に重量感があって、「がっつり!」「どっしり!」でした。また印象違ったなあ。
ものすごく情熱的に、熱く熱く来る感じ。かっこいい!



そして、2曲目の演奏前に本田さんがEWIを手にされたので、
「お願いです!『Farmscape』吹いてください…!!」と心の中で叫びまくっていたら、
始まった曲は「Farmscape」。
これまた嬉しくて「きゃー!」となりました。
大好きなんですこの曲。
聴きながらメロディーを一緒に口ずさみたくなってしまう。


この曲での梶原さんのソロがとてもすてきでした。
高い音域の音がとてもきれい。
小高い丘の上に、気持ちいい風とともに、ひゅうっと連れて行ってもらうような、
そんな気持ちになれました。(至福。。)


なんだかこの日の梶原さんの演奏は、高い音域でのプレイがとても印象的で、
私は、新しく生まれた音を、はじめて受け取ったような、そんな気持ちで聴いていました。
とても新鮮で、すがすがしかったです。
きれいだった。



3曲目は「Orange」。
もうここまで来ると、
「何このたまらんセットリスト!たまらん!!」と心の中で叫んでました。
きっとそういう人多かったと思うけど、大好きな曲のオンパレードです。豪華すぎ。
「Orange」の演奏中は、ステージ上が夕暮れ時のようなオレンジの照明に照らされて染まり、
曲のイメージにぴったりで素敵でした。



そして次が〜…
「ロバートの肖像」!
もうだんだん書くのがアホっぽくなってきましたが、
これまた嬉しくって「きゃー!」でした。
今回のライブでどうしても聴きたいと思ってたのが、
「放課後は日曜日」と「ロバートの肖像」だったから、嬉しかったなあ。



6曲目は「Last Clear Stream」。
上手く言えないんだけど、なんだか今までと雰囲気が違ったな。
バラードならではのしっとり加減もあり、
ライブならではの熱さもあり、
そしてどこか心がすうっと吸い込まれるような美しい透明感がありました。
本当に、まるで、澄んだ川の流れを見ているような。
聴きながらうっとりしました。
綺麗だったな。



1部ラストは「Step Up Action」。
これまた、「うわー、この曲を1部のこの位置に持ってきちゃうなんて、贅沢だなぁ。」と。
梶原さんの、本田さんとのユニゾンが、「ああとっても大変そう、ほんとに大変そう。」と
毎回半ば同情しながら聴いてしまいます。
(もちろん毎回カッコよくびしっと決めてくださってるけど、ほんと大変そう。)


バンドメンバーの皆さんの熱い演奏で1部を締めくくり、
既に濃すぎる内容のライブは、しばし休憩に入りました。



あ、メンバー紹介MCの事もここで少しだけまとめて書いておきますが、
本田さんがそれぞれのメンバーさんに「今までにSTBで何回出演しましたか?」と聞いてそれで盛り上がったり、


松本さんのお話がなんだかよくわからないんだけど、なんだかものすごくおかしかったり(笑)
なんかこう、文章に書き起こすのが難しい種類の面白さ。


んで、とっても盛り上がるのが、やっぱり本田さん&則竹さんのMCですよねー。
則竹さんの歯医者での治療の話で大盛り上がり。
則竹さんが「ここが痛くて…」と言って、
本田さんが「んー?どこどこー?」とか言ってのぞきこんだりするようなやり取りは、
なんだかまるで彼氏と彼女のようで(笑)会場からは爆笑が起こってました。


梶原さんは「STBがなくなるの残念だよね。こういう規模で、こういう雰囲気の会場って、ないよね?」と。
うん、確かに、そうですよねー。。
で、「どなたかこういう雰囲気の会場を新しくつくるスポンサーになってくれませんか(笑)」的な流れになり、
本田さんが「誰かいません?きっと、お金が余って余って仕方がないような人、どこかに、いるはず!」と
客席に向かって呼びかけたりして、それがおかしかった。



さて、演奏のほうに戻ります。


第二部は、なつかしの「Grand Blue」でスタート。
たまたま最近、ちょっと久しぶりにこの曲聴いて浸っていたりしたので、
まさかライブで聴けるとは思っていなくて嬉しかったです!
澄んだ切ないブルーの空間に身を浸しながら聴いてました。



そして次が〜…
「君はエスパー」!
きゃ〜、これまた嬉しい!!だいすき!


なんとゆうか、あんなに「情熱的な」『君はエスパー』を初めて聴いた感じ。
すんごい熱かったですよねぇ。びっくりした。終盤とかすごかった。
本田さん、松本さん、梶原さん、の三人のソロ回しもすごくかっこ良かったです。



続いて演奏された「Ha-Ru-U-La-La」はリズムが楽しかったです。



そして「Ha-Ru-U-La-La」が終わって始まる、則竹さんの長い長いドラムソロ。
熱かったですね。すごかったですね〜。
バスドラの音、きまくりでしたねー。


ソロが終わると「Condolence」がスタート。
ラストの梶原さんのソロが熱かったですね!



そしてそして、「放課後は日曜日」嬉しかったな〜!!!
最初の方にも書いたけど、今回「放課後は日曜日」と「ロバートの肖像」は絶対聴きたい!と思っていたので
これにて目標達成。もう幸せすぎてじゅうぶんですー。
「放課後は日曜日」は本田さんに出会ってファンになりたての頃に、
延々と繰り返して聴いていた曲なんで、すごく思い入れが強くって。
(この曲を聴くと、自分がファンになったその頃の心境とかも、ありありと思い出せる。)


この曲は終盤で本田さんがスキャットしながら、ユニゾンでプレイする梶原さんと、にこにこと見つめ合う…というシーンがあるのですが、
私は毎回このシーンを見るのがたのしみで、たのしみで(笑)
(本田さんの音楽を通じて梶原さんに出会った私は、お二人が仲良しそうにしているシーンと見ると、幸せでたまらない。)
今回は私的にはやや見つめ合い度低かったですが、見れただけで幸せだからいいや。
うん、幸せー。



そしてライブもいよいよ大詰めで「Bad Moon」!
本田さんと則竹さんのソロの掛け合いがすごかったー。
この曲で、ああいう風に本田さんと則竹さんが「交互にソロを取り合う」タイプのプレイは初めて見たので、新鮮でした。
(今までは則竹さんのリズムをバックに、本田さんがばりばり吹きまくる、というタイプのプレイしか見た事なかった。)


本田さんと則竹さんが交互にソロを取り合って、
熱い熱い長い長い掛け合いがあって、
やがて交互だったふたりのプレイがひとつに合わさっていく…というあの展開は、かっこ良かったですね!



1部ラストは本田さんの代表曲「Megalith」で盛り上がって終了!!



そしてアンコールの1曲目が・・・
まさかの「Traffic Jam」!
えええぇ、って結構びっくりしました。
だってだって、ここまであんなにハードな曲を続けて演奏して来て、
アンコールの1曲目でさらにTraffic Jamって。。
ミュージシャンの皆さん大変すぎでは。。と思ってたのですが、
やっぱりそこはさすがトッププレイヤーの皆さん。
ここに来てもものすごいアグレッシブな演奏。
攻める攻める!攻めまくりです。すごいなぁ。。
特に松本さんのソロは本当に素晴らしく、
ちょっと「狂気」みたいなものも見え隠れしそうな、熱い広がりを見せた迫真の演奏でした。
かっこ良かった!


書き逃しちゃったけど、この曲だけでなくライブ中、終始松本さんのプレイは本当に素晴らしくて、
ずっと耳ダンボになってました。
愛と優しがいっぱいつまったプレイは、聴いていてこちらもとても満たされた幸せな気持ちになりました。
一音一音がとても美しかったです。



アンコール2曲目は「Angel Smile」。
曲の演奏前に本田さんのMC。


「この曲が入っているアルバムを作っていた頃、ちょうどその頃に子どもが生まれて。
なんかそういう曲を書きたいな、と思ってつくりました。」


「今4歳の女の子なんですけど、僕の曲でいちばん好きな曲は『放課後は日曜日』だって言うんですよ。
『チャッ、チャッ、チャッ♪』(←サビのメロディーのところ)とか言って、歌ってる。。」


「やばくないですか〜?こういうAngel Smileみたいな曲を好きになって欲しいんですけどねぇ。。」


とのこと。
いえ、私的には「放課後は日曜日」をいちばん好きだという女の子、全然オッケイだと思いますが。。
小さい子は直感的に、あの曲のわくわく楽しい雰囲気を感じ取ってるんじゃないかなぁ。
(Traffic Jamが好きだ!とか言われたら、ちょっとやばいような感じがしますが(笑))


そして始まった「Angel Smile」の演奏。
本田さんのソプラノサックスと、梶原さんのアコースティックギターによるデュオ演奏。
しっとりとした優しいバラードです。
本田さんの、お嬢さんへの愛が、ほんのりしんみり伝わってきました。
バックで支え、空間をつつむ梶原さんのアコースティックギターの音色は、
ほんわりととてもあたたかく、優しかったです。
とてもすてきな演奏でした。



アンコール最後で、再びメンバーの皆さん全員ステージに登場。


ラストはやっぱりこの曲ですね。「Joy」!
みんなでにこにこ笑顔で手拍子しながら聴いて、
盛り上がって楽しかったです〜〜〜。



そんなこんなで怒涛のライブが終了したのは23:00頃。
スタートが19:30頃でしたからね。
時間的にもたっぷりでお腹いっぱい!


そしてもう、あのとんでもなく素晴らしいぜいたくセットリストでまんぷく!です。
いやもうほんとに、幸せでしたー。楽しかったーーー。


ちょっと私的にどうにもこうにも落ち込んだ日々が続いていて、
こんな風に、水面にぷはっと顔を出すようにして、
「ぷかっと浮上できる」感覚が本当に久しぶりだったので、
それがすごく幸せでありがたかったし、嬉しかったです。


この「浮上した感じ」がしばらく続くのか、それとも一瞬のものなのか、わからないけれど、
たとえ一瞬のものだったとしても、本当にありがたいです。
「もうずっと浮上できないかも。」って本気で思っていたから。


音楽は、音楽にしかできないやり方で、こういう風に、人を元気にしてくれるんだなぁ。
本当に久しぶりに、本当に心から楽しかった!!!
感謝です。
やっぱりライブはいいですよね。


そして今回の本田バンドの皆さんは、本当に最初から最後まで熱い熱い演奏で。。
時々「荒々しいぐらいに」も感じられる、それぐらいに熱い演奏でした。良い意味で。


感情が前面に出る事重視!多少の型崩れは構わない!それよりももっと大事なものがある!って感じで、
みんなでひとつになって、熱い魂のかたまりみたいになって突っ走る。。
私はそんな本田バンドの姿は初めて見たから、すごく新鮮でしたし、驚いたし、感動しました。


やっぱりSTBで最後のライブ、という事で、メンバーの皆さんの想いもひとしおだったのでしょうか。



私は初めてSTBでライブを見たのは、2002年12月の、WITNESSのライブでした。


それ以来、ちょこちょこと来るようになって。。
(とはいっても関西在住ですから、そんなにしょっちゅう来れませんけど・・)


本田さん、梶原さん、石川さん、のWITNESSも感慨深かったし、


そしてやっぱりここは「本田さんのカウントダウンライブを見に来る」ライブハウスだったという印象が私にとっては強いかな。
みんなで一緒にここで、ハッピーな年越しを、何回もしましたね。
とても楽しかったです。
ここでカウントダウンライブの時間を過ごすと、
「きっと今年はいい一年になる!」って、明るい気持ちで思えました。


規模的にも、大きすぎず、小さすぎず。
雰囲気的にも、ビルボードブルーノートほど格式ばった感じはなく(←あ、この二つのライブハウスも好きですよ。)、
それよりはもうちょっとカジュアルな感じで、でも適度にきちんと感があって、おしゃれで。。
ナチュラルで落ち着いた雰囲気の外観や内装も、好きだったな。



とても素敵なライブハウスだったので休業はとても残念ですが、
STBで最後に見たライブが、こんなに楽しくて楽しくて素晴らしいものだった事を、本当に幸せに思います。
すごく嬉しかったです。


本田バンドのメンバーの皆さん、本当にありがとうございました。



そして「Thank you,STB!!」


過ごした時間に感謝しています。ありがとう!!