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こまきのブログです。

【Live】「SOURCE IS BACK」@BAJ

komaki-13252009-10-15

●2009年10月15日(木)
「SOURCE IS BACK 」


【会場】
BLUES ALLEY JAPAN(東京・目黒)


【出演メンバー】
小池修(T.sax)
佐々木史郎(Tp)
梶原順(G)
小野塚晃(Key)
石川雅春(Ds)
コモブチ・キイチロウ(B)





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【SET LIST】
☆1st
1.N.Y.C.
2.Speed
3.Visiones
4.The Song
5.雪のち晴れ


☆2nd
1.Sponge Cakes
2.Funky Me Funky You
3.Old Fusion(小池さん新曲)
4.O-GA
5.Champ
6.723 7th Heaven


<Enc.>
1.Drive At Day Break
2.Thank You

                                                                              • -


ブルースアレイからのメルマガでこのライブの事を知った時は、
PC前で思わず「わー!!」って叫んでしまいました。
もう二度と生では聴けないであろうとあきらめていたSOURCEの復活、
信じられなかったです。


私がサックス奏者本田雅人さんに出会って
このインスト音楽の世界にはまり込んだのが今から約8年前です。


本田さんに出会って、梶原順さんのギターも気になりだし・・・
という感じだった頃、本田さんファンの友だちが
「インスト音楽にはまってて梶原さんのギターも好きなんだったら、
SOURCEは絶対聴かなくちゃだめですよ。めちゃくちゃかっこいいですよ!」
と教えてくれて。


早速買ってみたSOURCEの2枚のアルバム。
もう本当にほんとうぅーーにかっこ良くて。
何かの熱病にかかったみたいに、延々と飽きる事なく聴いていました。
(実際に熱を出しながら聴いてた事もありました/笑)


都会的で、クールでシャープ。
とことん洗練されていて、野暮ったいところがひとつもない。
超絶技巧びしばしながらも、心に残るメロディアスな楽曲の数々。
本当に本当に良く聴きました・・・。


私がSOURCEのアルバムを初めて聴いた頃、
SOURCEは東京でちょくちょくライブを行っていたように思いますが、
まだ私はその頃遠征してライブを見に行くほど梶原さんにはまっていなかったので
(そんな時もあったのです/笑)、
SOURCEのライブはまだ体験した事がありませんでした。


そうこうしているうちに、SOURCEはライブ活動をしなくなってしまいました。
「でもいつか生でライブを見たいな」ってずっとずっと憧れていました。


でもSOURCEのベーシストだった青木さんが亡くなってしまって。。


「もうSOURCEのライブは見れないな」ってあきらめていました。
もう無理だなって。


そんな風に残念な気持ちであきらめ切っていたところに突然来たSOURCE復活の知らせ。
もう本当にびっくりしたし、嬉しかったです。
「何が何でも行かねばー!!」と思いました。


で、今回の東京遠征となったのでした。



ライブ当日の開演前、もう本当に緊張で心臓がばくばくしてました。
SOURCEのライブが生で見れるなんて信じられなくて。嬉しくて。


ブルースアレイのテーブルに座って店員さんにメニューを渡されて受け取った時、
自分の手がちいさく震えているのに気づいてびっくりでした。
「わー、大丈夫か自分〜」って思っちゃいました。



そしていよいよ夢にまで見たライブが開演。


「1曲目は何だろう。あの曲かな。それともあの曲かな?」って
ここのところずっといろいろ予想してわくわくしていましたが・・・


1曲目はファーストアルバムの1曲目に収録されている「N.Y.C.」でした!
何だか自分の中でとっても納得。
「うんうん、やっぱそうだよね〜!」って感じでした。


アルバムを聴いた時「クール」な印象だったSOURCEのサウンドは、
生のライブではとんでもなく熱かったです。
びっくりするぐらい熱かったです。
弾丸が発火しながら、一度も止まらずに空間を一気にぎゅーんと駆け抜けていくような、
そんな熱い熱いサウンド
ものすごい熱さと緊張感。スピード感。


1曲目が終わると客席からは熱い拍手と歓声が。
その拍手と歓声を聞いて、「みんな待ってたんだなぁ〜」と感じました。


2曲目は「Speed」。
もう、この曲イントロの梶原さんのエレキギターがもう!もうもう!
めーーーーっちゃくちゃかっこ良かったです!!!


空間に、漆黒の光るシャープな線を描いていくようなギター。
空間が布だとしたら、その布をものすごく切れ味の鋭いナイフで、
激しく鋭く切り裂いていくようなギター。


かっこ良過ぎでした・・・。
あの感じは忘れられないなあ。
何てギターなんだ!と思いました。
もう一回聴きたいです。「Speed」のイントロの梶原さんのギター。



SOURCEのバンド全体の「キメ」感のすごさといったらなかったですね。
もう本当に「キメキメフュージョン」の曲のオンパレードなんだけど、
バンド全体でフレーズの終わりを「びしっ!」と揃えるキメが寸分のずれもなく決まると、
その後にはものすごく存在感のある静寂が空間に訪れました。
その静寂もまるで演奏の一部みたいで。
聴いててぞくぞくしましたね。鳥肌が立ちました。
本当にスーパーバンド!



3曲目は「Visiones」。
もう本当に大好きで大好きで、何度も聴いた曲です。
生で聴けて嬉しかったなあ。
イントロの小野塚さんの生ピアノが素敵すぎました。


この曲を聴きながら、
雨に濡れた後の、しっとりとした穏やかな表情の
ニューヨークの街の風景が心の中に浮かびました。


優しく優しく自然と広がっていく演奏。
高いところに少しずつ上っていく感覚を覚えるような、
そんな気持ちよさを感じさせてくれる演奏。
とても「情景の見える演奏」ですごく素敵でした。
「CDでもすごく素敵だったけど、生で聴くと更に素敵だなぁ〜〜」って思って
じーんとしちゃいました。



今回のライブでは、私は小野塚さんのプレイがとても印象に残りました。
特に生ピアノが。聴いてて本当にきゅんきゅん来ちゃいましたね。


クレバーで、かつエモーショナル。
優しくてあたたかい、澄んだ水みたいなピアノ。
自然と無理なく広がってゆく、人の心に優しく届く、透明なあたたかい水彩画のようなピアノ。
低音部を「どーん!」と弾けば、大地の響き。
小野塚さんの情熱と音が科学反応して、きらっと熱くきらめくような音が生まれる瞬間も、
何度も何度もありました。


変な表現かもしれないけれど、
「情緒的に非常に安定したピアノ」というか・・・
聴いていると私自身も情緒が安定してくる感じ。
とても自然に癒される感じ。
聴いていると、すうっと気持ちが吸い込まれるような感覚がありました。


いやー、ほんと素敵でした。
今までライブで聴いた小野塚さんのプレイの中で、今回がいちばん印象に残りました。
小野塚さんのアルバム、買わなきゃ!



石川さんのドラムスは、ものすごい重量感。
大きながっつりした岩や、重厚感のある戦艦や、
ものすごく骨組みのしっかりした建物を思わせるような、そんなドラムス。
(その建物の骨組みはとても太い。)
切り込みはどこまでも鋭く、熱く、そして重みを持って。
がっつんがっつん心に来ましたね。
どの音も「どかっ!!」って感じで大迫力で届いて来ました。
かっこ良かったです。


佐々木史郎さんのトランペット、私はとても好きです。
「トランペット」という楽器の鋭い音自体が私はちょっと苦手なんだけど、
史郎さんのトランペットの音は角がまぁるくて優しくて、
音全体の印象もソフトな肌触りで、
大きな音で聞いても耳に痛くない感じなので好きです。


小池さんのサックスは・・
私はサックスに関しては、本田さん以外のサックス奏者のプレイを聴くと
「あああ、本田さんだったらこう吹くのに!」とイライラしてしまって、
何だか本田さん以外はほとんど受け付けられないという
サックスに関しては非常に偏狭な感覚の持ち主なのですが(あ、貞夫さんは別格です。)、
小池さんのサックスは気持ちよかったです。
ジャジーで。ストレートで。
自然と心の中に入って来ました。
あと私、小池さん作曲の曲のメロディーラインがとっても好きです。
どの曲もすごくおしゃれで、かつ心に響いて残る。


小池さんに何度も「新しいおともだちです。」とMCで紹介されていた
SOURCEの新ベーシスト、コモブチ・キイチロウさん。
コモブチさんいわく、「リハーサルを3回とっていただきました。
ここ最近で、ここまで一生懸命曲を練習した事はなかったです(苦笑)」との事。
私はコモブチさんというととにかく「ラテン」のイメージだったので、
こういうばりばりのフュージョンバンドでのコモブチさんのプレイを聴いたのは
今回が初めてでした。
誠実な印象のベースです。これから新SOURCEのライブが回を重ねるごとに、
どんどんコモブチさんの持ち味が発揮されてくる事でしょう。楽しみですね。


梶原さんは、ギターをいくつも持ちかえながらプレイされてました。
(ブルーのギター、色がとっても綺麗だったな。)
SOURCEのキメキメフュージョンの曲たちの中で、
梶原さんの熱いシャープなエレキギターが冴え渡りまくり!
かっこ良かったですよおぉ。
ソロは熱いし切れ味すごいし。
そしてやっぱりカッティングがすごくかっこ良かったな。
その「確かさ」にたくさんの安心感と幸せももらったし・・
スリリングなどきどき感もいっぱいいっぱいもらいました。
カッティングひとつでも、あんなにいろんな種類のカッティングがあるんだな。
いろんな色や温度やスピードや感情を感じさせてくれる、
梶原さんの魔法みたいなカッティングに、
なんだかもうめろめろな私だったのでした。大好き!



MCで印象に残ったのは、梶原さんと小池さんの「めがね話」。
「もう全ての現場でめがねをかけていないと譜面が見えなくなった。」と梶原さん。
「前はめがねをかけてないと見えない現場は、本田雅人のライブだけだったんですよ!」
の梶原さんの発言には、場内爆笑。


小池さんは、
「俺なんて、起きた瞬間からテレビの画面の字も新聞の字もなーんも見えないよ。」と
ヤケ気味におっしゃってました(笑)


で、そこから
「石川さんは譜面は見えるのか?」という話に発展し、
小池さんの
「石川さんにとっては譜面はお守りみたいなものですから(笑)」
という発言に場内爆笑(笑)
石川さんはいつもどーんと構えてるから、譜面なんて一応かたちだけ置いてるだけで、
あってもなくても大丈夫だよ、の意味の小池さんの発言だったと思うのですが・・・


梶原さんが
「でも今日リハーサルの時、石川さん『あっ、譜面忘れた。』って
ちいさい声でつぶやいてたよね。
ああいうちいさい声でつぶやいてる時って、割と動揺してる時なんですよ(笑)」
っておっしゃって。
私的には、今回のライブのMCではこれがいちばん面白かったです(笑)
めっちゃ笑いました。
ちいさい声でつぶやいて、動揺している石川さん、想像すると面白い〜〜(笑)
(ちなみに石川さんの譜面は無事シンバルケースの中から見つかったそうです。
良かったですね/笑)



一部は、ハードめの曲を中心に演奏されました。
1部ラストは「雪のち晴れ」でした。



2部最初の曲は、「Sponge Cakes」。


そして次に演奏されたのが梶原さん作曲の「Funky Me Funky You」!
すごく好きな曲だったので嬉しかった〜。タイトルも大好き。
あの不埒なセクシーな雰囲気がたまらんかったです。


次に演奏されたのが「Old Fusion」
古い時代の、これぞフュージョン!な王道な感じのフュージョンを、
という事で作曲された新曲だそうです。
これまた小野塚さん大活躍で。
管楽器陣もばーんと前面にプレイが出る感じで、かっこいい曲でした。


次は梶原さんの曲「O-GA」。
CDより断然生の演奏の方がよかったです、この曲。
小池さんのサックス熱かったなあ。
どこまでも熱く、心も景色も広がってゆくような素晴らしい演奏に感動しました。


「Champ」はもう、梶原さんかっこ良かったですね!
オットコマエでしたね!
それに尽きます!!



本編ラストは「723 7th Heaven」、
アンコール1曲目は「Drive At Day Break」で、
ハードにタイトに熱く決めて。



そして今日のライブのラスト曲は・・・
梶原さんの曲「Thank You」でした。


SOURCEのアルバムに収録されている曲なんだから、
演奏されて当然だったのかもしれないけれど、
なんだか今日聴けるとは私は全く思っていなかったので、
私的にはものすごく意表を突かれました。


だけど同時に、「今日のラスト曲はこの曲しかないよね。」とも思いました。
矛盾してるかもしれないけど。。。


梶原さんらしい、梶原さんにしかつくれないような、
あたたかい優しいメロディーラインの曲。


あの日あの時あの場所で聴けて、本当に嬉しかった。
私にとって、心にずっと残る思い出となりました。



熱い熱いSOURCEのライブはこうして幕を閉じました。
ライブ中、私は身体の芯がずっと火照っていて熱かったです。
本当にかっこ良かったなあ。


このライブ一回きりではなく、
これからSOURCEはブルースアレイを拠点にして活動を続けていく、との事です。


新曲もつくって、新しいアルバムも出したい、との事でした。
楽しみです!ぜーーったい出して欲しいです!


そしてニューアルバムが発売されたあかつきには、
ぜひツアーとかやっていただきたいな、と切に願っている私なのでした。


自分自身がまたSOURCEのライブを見たいのはもちろんだし・・・
音楽を愛する皆さんに、ぜひあの超かっこいいバンドのライブを
一人でも多くの方に体験していただきたいですね。
いつかツアーも実現しますように!



念願のSOURCEのライブ、初めて生で聴けて本当に本当に嬉しかったです。
長年の夢が叶いました。


「SOURCEのライブを初めて見れた時に、梶原さんにSOURCEのアルバムにサインをもらう」
という夢も、やっとやっと叶いました。


夢って本当に叶うんだなあ。
幸せです。



これからの新SOURCEの活動を、わくわくしながら応援していきたいと思います。
青木さんもきっと、天国からやさしく見守ってくださっていると思います。