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こまきのブログです。

「渡辺貞夫グループ2007@新神戸オリエンタル劇場」ライブレポ!

komaki-13252007-03-14

●2007年3月14日(水)
渡辺貞夫グループ2007」


【会場】
新神戸オリエンタル劇場


【出演メンバー】
渡辺貞夫(Sax,Fl)
小野塚晃(Pf,Key)
梶原順(G)
納浩一(B)
石川雅春(Ds)
ンジャセ・ニャン(Per)



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久しぶりの渡辺貞夫グループのライブです。


私は、渡辺貞夫グループのライブを神戸で見るのは今回が初めてでした。
(梶原さんのいない「渡辺貞夫カルテット」のライブ
以前神戸でも見た事があるのですが。。)


渡辺貞夫グループのライブを見るのは、いつも神戸以外の地だったんですよね。
だから、今回は梶原さんも参加の渡辺貞夫グループのライブを
「地元神戸で」初めて見る事ができてとっても嬉しかったです。


会場は、新神戸オリエンタル劇場
この会場に行くのも、私は初めてでした。
ホームページを見た印象では、
「なんかこう、豪華な感じの、恐れ多い感じの(?)会場なのかな?」とか
思っていたのですが、そんな事はなくて。
じんわりあたたかい雰囲気の、親しみが持てるホールでした。


今回楽しみだったのは、ベースの納浩一さんのプレイ。
私実は、納さんのプレイを生で聴くのって、初めてだったんですよ。
勝手に、今まで何度かライブで聴いたような気になってたんですけど、
初めてでした。


貞夫さんは、メンバー紹介のときに納さんの事を
「体はちいさいけど、大きいベースを弾きます。」
と紹介されていたけれど、本当にそんな感じでした。


納さんのベースは、
大きな壁がぬぉーんとそびえ立つような、
あるいは巨人がのっしのっしと歩くような・・・
なんかそんなイメージでしたね。
上手く言えないんだけど、「音像」みたいなものがとても大きい、と思いました。
納さんのベースは、基盤みたいなものがとても大きい。ばーんとでっかい。
「大きいなあ」って思いながら、なんかこう、見上げるような感じで聴いてました。
ほんとにいろんなベースがあるなぁ。。



そしてそしてやっぱり、
貞夫さんライブで私がいちばん楽しみにしているのが
パーカッションチームのソロシーン!


今回も石川さんとンジャセ・ニャン氏のバトルはすごかったーー!!
ンジャセ氏のリズムの中に、石川さんがガンガンに切れ込んでいくシーンは、
ほんと何回聴いてもぞくぞくします!


聴いてて思うんですけど・・・
ンジャセ氏のアフリカン・パーカッションと石川さんのドラムスでは、
リズムの会話の種類が全然違う。
会話の種類というよりは、会話の言語自体がきっと全然違う。


でもそういう違った種類のリズム同士が
ぶつかり、絡み合い、発火して、弾け飛ぶ。
ひとつになる。昇華してゆく。。。


そんなすごいシーンを目の当たりにできる事、いまここで目撃できる事、
本当に本当に幸せな事だと思います。
あのシーンを見ると、
「うわ〜、私、生きてるー!!」って思います。(わけわかんないけど。)
あのリズムとリズムのぶつかりは、
いのちといのちのぶつかりなんだな、きっと。


ンジャセ氏がスティックで「パァン!!」とタイコの皮を激しく叩けば、
私の心の中に張ってある皮みたいなものも、「パァン!」と打たれます。
体の中心部を打たれるような感じがする。
とてもプリミティブな感触。それは胸のすくような感触です。


石川さんがプレイしている時の眼の強さもほんとすごくって。
「俺に触れたら火傷するぜ!」(←死語)な感じです。あつい!


で、このパーカッションのソロシーンで忘れちゃいけないのが、
ピアノの傍で一生懸命ジャンベを打ってる小野塚さんの姿です(笑)
なんか私、あの小野塚さんの姿を微笑みながら見てしまいます。
「がんばって小野塚さーん!」と応援したくなる感じ(笑)



ライブの中で特に印象に残った曲は。。。
タイトルは忘れてしまったんだけれど、
「CALL ME」の次に演奏されたバラード曲。
この曲のとき、貞夫さんは確かソプラノサックスだったかな?
なんて美しくて切ないメロディーの曲なんだろう、って
感動しながら聴いてました。


そして今回も聴けました、「カリフォルニア・シャワー」!
あの曲のイントロが流れると、会場からは自然に手拍子が起こります。
光がにこにこと微笑みながら降り注いでくるような、そんな感じのメロディー。
そのまんま、貞夫さんの笑顔を思わせるような曲です。


テンポの早い「セブンス・ハイ」もかっこよかったー!
もうこの曲は梶原さんから目が離せませんでした。
シャープで熱いプレイ、かっこ良かった!!



アンコールのラスト曲は、貞夫さんのアルトサックスと
小野塚さんのピアノのデュオで。
「すとーーん」と真っすぐに心に届いてきた貞夫さんのサックスの音。
飾りも何もない、「貞夫さんの心そのもの」という感じの音。
あの音を受け止めたときの自分の心の感触、覚えていたいです。



ライブでの梶原さんのカッティング、どの曲もかっこ良かったな。
「あのカッティングがあるのとないのとじゃ、
バンドの構築度がほんと全然違うんだろうなあ」って
ひとつひとつ実感しながら聴いてました。


貞夫さんのライブのときの梶原さんは・・・
ずっと貞夫さんの背中を見ながらギターを弾いてます。
ひとときも目をそらさないような感じで、
じっと貞夫さんの背中を見つめながら弾いてる。


「何を思いながら、どんな思いをこめながら、
貞夫さんの背中を見てるのかなあ」と思いながら、
私はそんな梶原さんの姿を、じっと見てました。



今回も楽しいライブでした。
また渡辺貞夫グループのライブを、地元神戸で見られるといいなと思います。
バンドメンバーの皆さん、ありがとうございました!