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こまきのブログです。

「渡辺貞夫グループ2007@大阪ブルーノート」ライブレポ!

komaki-13252007-08-08

●2007年8月8日(水)
渡辺貞夫グループ2007」


【会場】
大阪ブルーノート


【出演メンバー】
渡辺貞夫(Sax,Fl)
小野塚晃(Pf,Key)
梶原順(G)
納浩一(B)
石川雅春(Ds)
ンジャセ・ニャン(Per)



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ライブはもう、最高でした!サイコ〜〜!!!


1st Stageでは、
何種類もの優しい光が幾重にも折り重なるようなあたたかい空間を
(「ハランベ」が演奏された瞬間の、
あのあたたかい空間には大感動!心が震えました!)、
2nd Stageでは、
熱い炎がほとばしるように一気にだーっと駆け抜けて行くような時間を
満喫させていただきました!



貞夫さんのサックスは、「本当にあたたかい人」にしか出せない、
「本当にあたたかい優しい音」がしました。
いい意味で飾らない、素朴な、深い優しさ・・・。


聴く人の心の芯にすとーんと真っすぐに入り、
じわじわとあたためていくような、そんなサックス。
人の心をにこにことした光で照らすような、そんなサックス。
あのサックスの音色は、おそらく貞夫さんの人柄そのものでしょう。



石川切り込み隊長(←と勝手に私が呼んでいる/笑)と
ンジャセ・ニャン氏のパーカッション・チームも相変わらずすごかったー!!


私はiPodのイヤフォンを、BOSEのインイヤーヘッドフォンに変えてから、
ドラムのキック(バスドラムの音)を聴くのが楽しくて仕方がないのですが、
石川さんのドラムのキック、
気持ちのいいところに「どしん!どしん!」と入りまくりで、
ツボをいっぱい突かれる感じで気持ち良かった!


そしてンジャセ氏もやっぱり最高!
前にも書いた事ですが、
ンジャセ氏がパーカッションのヘッドを「パァン!!」とひっぱたくと、
私は自分自身の心の中に張ってある皮のようなものも
手で直接「パァン!!」と叩かれるような、そんな感覚がするのです。
もうすっごく気持ちいいーー!


ンジャセ氏のパーカッションのプレイっていうのは、間接的ではなく、
上手く言えないのですがなんだかすごく「直接的」に心に入ってくる感じがします。
何の壁もなしに、心にダイレクトに入ってくる。
あのプレイは本当に「魂の会話」なんだなぁ。


ンジャセ氏と石川さんのリズムの重なり合いやぶつかり合いを聴いていると、
大地の響きや揺らぎを感じる事もできました。
自分の中に眠る原始的な感覚も呼び覚まされます。
あんな感覚はなかなか感じる事ができるものではありません。
ほんとパーカッション・チーム、最高〜!!!です!ブラボー!!!
ンジャセ氏と石川さんが叩くキメのリズムに
「パァン!!」と激しく叩かれたような感覚が、まだ私の身体に残ってます!



小野塚さんのプレイは相変わらず随所で光りまくっていて、
なんかほんと頭いいというか、
私にとって小野塚さんはCleverなプレイヤーという印象です。
曲名忘れましたが、
「このバックのリズムの中で、そういうテンポで、
そういうアプローチで来るんだ〜!かっこいい!」
って感じのソロがありました。かっこ良かったーー。
ジャンベの腕もめきめき上がっている大活躍の小野塚さんです(笑)


納さんは「大きい」ベースを弾く人。
基盤みたいなものがとても大きなベース。
納さんのベースを聴いている時の感覚は、
とても大きな高い建物を見上げて、「おっきぃなぁ〜」と思う時の感覚と
とても似ています。



そして我らが梶原さん!
バッキングもソロもきりりっと光りまくりで!
すいいっと清涼感のある風が吹き抜けて行くようなプレイ、
輪郭をナイフでシャープに切り取るようなプレイ、
ねちっこいセクシーなプレイ、
熱い魂が一気に駆け抜けて行くようなプレイ、堪能させていただきました。


何種類もの絵筆や絵の具を持っていて、無限の種類の絵を描き出せるような、
あるいは何ヵ国もの国の言葉を知っていて、いろんな種類の言語を操れるような、
いろんな種類のしゃべり方ができるような、そんなギターでした。
ロックスピリッツあふれる「いえぇい!」な感じのソロが
多く聴けたのも嬉しかったですね。熱かったー!


何だか今、梶原さんのギターは大きく変わりかけている最中なのかな、
という印象を受けました。
これから梶原さんのギターがどんな風に進化していくのか、
本当に楽しみです!!



2ndステージのアンコールでは、
貞夫さんのサックスと小野塚さんのピアノのデュオで、
二曲演奏してくださいました。


心に優しくあたたかく切なく染み渡るような演奏で、本当に感動しました。
泣きそうになっちゃいました。


その演奏から、私なりに貞夫さんの人生を、
貞夫さんが今まで過ごして来た道のりみたいなものを、感じ取る事ができました。
深く感じるものがありました。


自分の人生を、人柄を、こんな風に音楽の中に表現する事のできる貞夫さんは、
本当に素晴らしい方だなぁと思いました。



もう本当に本当に素晴らしいライブで、
ライブが終わった後はしばらく言葉も出ず放心状態でした。
余韻に浸りまくりって感じで。


大阪ブルーノートのグランドフィナーレのライブがこんなに素晴らしいライブで、
本当に幸せで、嬉しかったです。
最高の時間を過ごさせていただきました。


各楽器の最高峰のプレイヤーの方々の演奏を満喫させていただいて、
本当に贅沢な幸せな時間を過ごさせていただいたという感じです。


渡辺貞夫グループの皆さん、本当にありがとうございました!!



☆渡辺貞夫オフィシャルサイト


☆梶原順オフィシャル・ウェブサイト