It Will Be Fine!

こまきのブログです。

歩きのススメ8〜久しぶりに歩く

久しぶりにスコーンと深く眠って、
目覚めて窓のカーテンを開けたら、雲ひとつない晴天。
外の景色を明るく照らしている光。
澄んだ空気感。


「こんな完璧な秋晴れはなかなかないんじゃないの」
と思えるような、そんな気持ちの良い晴れ方。


「歩きに行きたいな」と、ふっと自然と思いました。
ここ数ヶ月、なんだかんだで
ウォーキングが完全にストップしてしまっていたんだけれど。
(たぶん6月以降全くやってないです。)


あまりに気持ちの良いお天気に誘われて、本当に久しぶりに歩きに出かけました。



                                                                • -

家を出たとたんに、秋の朝の空気の匂いが身体をつつむ。
大好きな匂い。
胸いっぱいにすうっと吸い込んで、その匂いで自分の身体を満たす。


歩き始める。
梶原さんが以前ご自身のブログに書いていた
「膝のシャッフルのリズム」も意識ながら・・・
タッカ、タッカ、タッカ、歩く、歩く。


私はウォーキングの時は、あえてiPodは聴かない。
外を歩いていると、たくさん聴くべき音があるから。


道路を走っていく車の「しゃああっ」という音、
バイクのぶるんぶるん、
風がさやさやさや、と木の葉を揺らす音、
鳥たちがお互いを呼び合う声。。


外を歩いていると
「本当に世界にはいろんな音があるなあ」と思うし、
そういうものにじっと耳を傾けていると飽きる事がない。


いろんな音に耳を(心を)澄ませながら、歩く、歩く。
自分の外から聴こえてくる音に耳を澄ませながら、
あるいは自分の身体の内部の音に耳を澄ませながら。。
(心臓のビート、足のビート、その他の身体の中のいろんなビート。
私たちの身体の中ではいろんな場所で、いろんなリズムが鳴ってる。
ポリリズムで進行してる。)



歩いている間に、太陽の高度がぐんぐん上がっていく。
太陽の高度とともに、気温もぐんぐん上がっていく。
私は歩きながら、肌でそれを感じる事ができる。
肌に当たる太陽の光の熱さがだんだんと変化していくのを、感じる事ができる。


歩く、歩く。
今の自分がいちばん歩きやすい速さで歩く。
肩の力を抜いて。
力まずに。
リラックスして。。。


上り坂にさしかかる。
「こんな坂、大した事ないやい。」と
自分で自分を奮い立たせながら、強気で歩く。


上り坂の遠く、いちばん向こうの、坂のてっぺんのあたりを見ながら歩くと
「目指すところはまだあんなに遠いのか」としんどくなってしまうから、
基本的には自分の目の前を見ながら、一生懸命歩く。


でも自分の目の前だけを、足元だけを見ながらずっと歩いていると
自分がどこに向かおうとしているのかがわからなくなっちゃうから、
自分の目の前を、足元を見つつ、
そして時々は目指しているあの坂のてっぺんをちらちらと確認しながら歩く。
「私が目指しているのはあそこなんだぞ。
今は目指しているこのあたりまで来たんだぞ。」と。


なんだか人生みたいだな。


歩く、歩く。


自分の足で大地を踏みしめながら歩く。
自分の足で歩く。
自分の力で歩く。


私はたいていいつも何かをごちゃごちゃと考えているんだけれど、
歩いていると、次第に考え事をしなくなる。


頭の中が空っぽになる。
自分の身体を前に進ませるという行為だけにひたすら集中する。


何も考えずに、とにかく身体を前に進めていると、
いつの間にか、気持ちも一緒に前を向くようになっている。
身体と心は繋がっている。



身体がだんだん熱くなってくる。
いつも冷たい自分の指先が、ぽかぽかしてくる。


自分の全身にぐるぐると血がめぐっているのを、「実感として」感じる。


「生きてる」。


嬉しいなあ。



久しぶりに歩いたな。
久しぶりに歩けたな。


嬉しいなあ。


                                                                  • -

・・・とまあ、こんな事を感じながら歩いていました。
なんだかとても幸せでした。


久しぶりに歩いたな。
久しぶりに歩けたな。


嬉しかったです。