It Will Be Fine!

こまきのブログです。

自分の中のトンネル、白い蓮の花

komaki-13252005-07-23

約二年半前までいた、
以前の職場に用事があって行って来ました。


今自分がいる職場と、
以前の職場は繋がりがあるので、
ちょくちょく用事で
行く事があるんですよね。


お昼前に、今の自分の職場をちょっと抜けさせてもらって、
私が二年半前までいた、以前の職場まで歩いて向かいました。
私が心から愛していた場所。愛していた人たち。


今の職場から、以前の職場までの距離は、徒歩で15分ぐらい。
すごく近いですよね。
最寄り駅だって一緒だし。


炎天下の中、その15分の道のりをてくてく歩きながら、
いろんな事を考えました。


「歩いてみればたった15分の距離なのに、
場所が違えば、そこにいる人々の人間関係や、
そこで起こるドラマの内容は、ずいぶんと違うものだなあ。」


と、この二年半で自分に起こった出来事を
いろいろ振り返っていました。


以前の職場へ向かう道の途中に、
短い地下道・・・トンネルがあるんです。
そのトンネルの中を通っているとき、
なんだか「自分自身の心の中のトンネル」を
くぐっているような気持ちになりました。


深い海の底を、ひとりで歩いているような、
しーんとした気持ちになりました。



その地下道を抜けたときに、目の前に
ちいさな綺麗な花壇の光景が広がっていたのが、
なんだかとても嬉しかったです。
何かの象徴の光景のように見えました。


花壇の花々は、夏の明るい太陽の日差しに照らされて
とても幸福そうで、にこにこ笑っているように見えました。


その光景を見て、
「私はこういうのが欲しいんだよなあ」
って思いました。


きっと自分はああいう光景を求めているんだと思う。


大したものはいらない。
ささやかでいいんです、本当にささやかで。


ささやかで、本当に心のこもった、あたたかい気持ちが欲しい。


今自分がいるトンネルを抜けたら、
いつかそういう光景の中にたどり着きたい。


大丈夫、きっともうすぐ抜けられる。
頑張れ自分、頑張れ。


梶原さんのギターが、
あんな風に心の中に綺麗に響き渡るうちは、
きっと大丈夫だよ。


・・・そんなひとり事を、心の中でつぶやきながら、
歩いていました。



同じ日の朝、今いる職場の庭(?)の隅にあるミニ池で、
白い蓮の花が咲いているのを見つけました。


「うわぁ〜、いつの間にこんな花が咲いていたんだろう。
全然知らなかった・・・。」
って思って結構感動してしまって、
しばらくじいっとその蓮の花を見ていました。



自分の心の中にも、
いつかこんな現象が起こるといいなあと思います。


「あれ、私の心の中に、いつの間にか知らないうちに、
ひっそりとこんな綺麗な花が咲いてた。」


みたいな、そんな現象が、
いつか自分のなかにも起こっているといいな。



夏の朝に、誰にも知られずに
片隅でひっそりと綺麗に咲いていた、
白い蓮の花のイメージを、
心の中でずっと覚えていたいです。


本当に、綺麗だったな。