職場で、午後から他の人たちがみんな外出する事になり、
しばらく私ともう一人の職員さんで、お留守番をする事になりました。
みんなが出払った後の職場はしーんとした静けさにつつまれました。
この職場がこんなに静かになる事はほとんどありません。
海の底にいるみたいな静寂。
11月といってもまだあたたかい。
気温はこれ以上暑くても寒くてもいけないという、ジャストな温度。心地いい。
窓から入ってくる気持ちのいい風。
目に映る緑の木々たち。
外から聞こえてくるかすかな物音。
部屋を満たしている様々なものたちの気配。
ただただ感じている自分のこころ。
･･･上手くいえないんだけれど、突然それらのものが
（風やら緑やら温度やら気配やら景色やら心やら言葉に言い表せないものやらが）
すべてぴったりとひとつに重なり合ったような感触を感じました。
そして自分の心がどこまでも遠くへ行けそうな気持ちになった。
ほんとうにどこまでも遠くへ、限りなく。。。
それは奇跡的な感触でした。
どうしてあんな気持ちになったのか自分でもよくわからない。
毎日毎日過ごしているはずの、職場の中でも･･･何気ない日常の場所の中でも、
あんな特別な事って、起こるものなんだな。
あんな特別な気持ちを感じる事が、出逢う事が、できるんだ。
