It Will Be Fine!

こまきのブログです。

JCBレポ!

komaki-13252005-05-13

●5月13日(金)「JとBとC」@神戸チャーリーズ
(g)梶原順浅野祥之(g,vo)チャーリーコーセイ


写真は、ライブ会場となったお店「チャーリーズ」に
貼ってあった張り紙。文字、見えますかねー?
この貼り紙を見て、「そうだよ、スペシャルライブだよ!」と
一人盛り上がってお店の中へGO!


「チャーリーズ」は、神戸北野坂にあるオシャレな小さな空間のお店です。
ちょっと大人の空間ですね。
この日は予想外にも席が指定席になってて、
同じテーブルに知り合いの方がいらしてほっと一安心。
それにしてもなんだか客層が・・・普段と違〜う!(笑)
上手く表現できませんが、普段自分が行ってるようなライブハウスとは、
いろんな意味で雰囲気が全然違います。
なんとなくちょっと緊張しつつ開演を待ちます。


チャーリーさん、梶原さん、浅野さんが三人揃って登場でライブスタート。
たぶん洋楽のカバーが中心だったと思うのですが、
無知な私には曲目全っ然わかりません。ごめんなさい。
三人とも終始アコースティックギターで、
チャーリーさんはギターを弾きつつボーカル。
梶原さんと浅野さんは、ギターでほぼバッキングに徹してらっしゃいました。


チャーリーさんの歌、初めて聴いたんですけど、
チャーリーさんはなんていうか、
いろんな意味で「大きな人」であり、大きな歌を歌う人でした。


私の好きな谷川俊太郎さんの詩「真っ白でいるよりも」の中に、
次のような一節があるんです。


『 生まれ変わったら鯨になりたい
  海の中で歌って暮らすの
  言葉は知らないの
  でも歌はあるの
  鯨の心は人間よりずっと大きいから
  歌もいつまでも続くの 』


谷川俊太郎詩集「真っ白でいるよりも」より)


私はこの詩のこの部分がすっごく好きで、
何度も読み返しては「くじらの歌ってどんな歌なのかなあ」とか
あれこれ思いをめぐらせているのが好きだったんですけど、
チャーリーさんのあの大きな歌を聴いたとき、
「くじらの歌ってこんな歌なのかもしれないなあ」って思いました。
大きな大きな歌だったんです。
チャーリーさんって、基盤と言うか、ベースがものすごくでっかい人、
という感じでしたね。
「どぉーーん」とした感じでした。


ライブの中では、JとBのお二人だけで演奏されるコーナーもあって、
このコーナーでは大村憲司さんの曲が演奏されました。
(チャーリーさんは、憲司さんと親交が深かったんだそうです。)


このとき演奏された「ローカルヒーロー」のテーマが
すっごく素敵で、かなり泣きそうでした。
あまくて痛い気持ちになりました。


チャーリーさんが浅野さんのプレイについて、
「ほんと憲司にそっくりだよね。音色とか」っておっしゃっていました。
私もそう思います。
チャーリーさんが、「憲司は英語でギターを弾くんだ」っておっしゃってたのにも
「なるほどなああ」って思いました。
で、憲司さんから大きな影響を受けているように思える浅野さんは
何語でギター弾いてるかなあ、と考えたんですけど、
私にはどうしても日本語に聞こえます。
そういうのも、面白いなぁと。
(このへんは人によって感じ方が様々だと思いますけど)


ちなみに梶原さんはどうかな?と考えると、
梶原さんはかなり英語でギターを弾いてると思います。
っていうか、梶原さんて、見かけ日本人だけど、
中身完全に外人ですよね。
ギタープレイにおいてもそういう部分が強いと思うし、
他のいろんな意味においてもそんな気がします。
去年の8月の「JとBとDEPAPEPE」のライブのMCで、
梶原さんご本人が「僕って見かけ日本人だけど、中身外人だから」と
おっしゃってましたけど、本当にそうだと思います。


話それました。ライブの話に戻ります。
あと、ライブで強く印象に残ったのは
ノルウェイの森」での梶原さんのソロ!
あれはスパニッシュな感じと表現したらいいのか、
それともアラビアンな感じと表現したらいいのか。。。
って、スパニッシュとアラビアンじゃ全然違うじゃん!と思うのですが、
なんだかあのソロを聴いてるとき上手く区別がつかなかったのです。
なんだか異国情緒な雰囲気?のある熱いソロでしたね。
ちょっといつもと違って新鮮な感じを受けました。


そんなこんなでライブのラストは、客席みんなで手拍子して、
わあわあ盛り上がって終了。


9日に聴いたかまやつさんの歌と、
13日に聴いたチャーリーさんの歌は、また全く違う感じがしました。
かまやつさんの歌は、聴いてると心の奥にじわわっと入ってきて、
自分の心の奥底を、静かに見つめたくなるような歌でした。
チャーリーさんの歌は、ひたすらに大きくて、
スッカーンと突き抜けた、解放的な広い歌でした。
「JとBとだれだれ」という同じ編成で、それぞれの人の歌を聴いたから、
かまやつさんの歌とチャーリーさんの歌の違いがよくわかって、
そういうのもすごく面白かったです。


いろんな人がいて、いろんな歌があるんだなぁ、と思いました。
(何だか、何かの比喩みたいですね。)


またいつもと違った雰囲気のライブが味わえた、楽しい夜でした。