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こまきのブログです。

大村憲司さんの弾く「Benjamin」

11月18日です。


「憲司さんの、あったかい曲についての、あったかい文章を書きたいなぁ。。」と
数日前から思っていて、ふっと心に浮かんだのは
この「Benjamin」でした。



Leaving Home best live tracks II

Leaving Home best live tracks II


憲司さんの未発表ライブ音源集アルバム
「Leaving Home〜best Live tracks2」の9曲目に収録されています。
(作曲者は憲司さんではなくジェイムス・テイラーですが。
「憲司さんの弾く」あったかい曲、という事で。。)



憲司さんの弾くBenjaminが収録されている、
このアルバム「Leaving Home〜best Live tracks2」はライブ音源集なので、
演奏前の憲司さんのMCも少し入っています。


Benjamin演奏前の、
「かわいい曲で、Bejaminという曲を聴いてください。。」


というその声の響きも、音楽の一部のようで、素敵です。




そして始まる演奏。


「ほんとうに、すばらしい。」のひと言に尽きます。


本当に素晴らしい。。
それしか言葉が見つからない。。


こんなにも美しく澄んだ音色で、
愛を、優しさを、誇り高さを、言いようのない哀しみを、
今までの自分の人生を。
歩いて来た道のりを


こんな風にギターで「歌って」伝えられる人が、他にいるのだろうか?と思います。
自然と、にじみ出るように。。



だいぶ前の話になりますが、
ギタリスト梶原順さんのファンサイトが運営されていた頃、
そのサイトのBBSでも、この憲司さんの未発表ライブ音源集アルバムの事は、発売当時に話題になりました。


「このアルバムのBenjaminでの、憲司さんの弾くラストの一音は本当に美しいので聴いてください。」
と書き込みされているかたがいたので、
私もその書き込みを読んで、憲司さんの弾くそのラストの一音を注意深く聴きました。


そのラストの音は本当に素晴らしかったです。


美しい光の糸が、空間にすいいっと表れて揺らいで、
そのまま空間に溶けて消えていくような、
そんなラストの一音でした。



そして私が個人的にこのトラックを聴いて最も感動するのは、
その「ラストの一音」に至る少し前の、
憲司さんが高らかに歌い上げる、この曲の最後のワンフレーズです。
(わかるかな。。時間で言うと3:04からのフレーズ。)


もう本当にこの世のものとは思えないぐらい美しい。
鳥肌が立ちます。


楽家としてどうこう、とかだけじゃなくて
もう「人間的に深い」人でないと、こんな歌い方は絶対できないと思います。
理屈じゃなくて、直感的にそう思う。



そういう大切なことを、びしばしと伝えてくれる、感じさせてくれる、
憲司さんのギターが大好きです。


憲司さんは本当に本当に、すごいなあ。。




この曲は、「憲司さんの愛した曲」という事で、
過去にJとB(浅野祥之梶原順)のライブや、梶原順さん名義のライブ等でも演奏されてきましたね。


愛する人から愛する人へと、あたたかな魂が引き継がれ続けている一曲です。


私も、その魂を感じ、受け取るオーディエンスの一人として、引き継いでいく事ができればいいな。。



☆2005/11/18の日記 好きなアルバム紹介9〜「Leaving Home〜best live tracks2」(大村憲司)