It Will Be Fine!

こまきのブログです。

好きな曲紹介①〜「NOWADAYS」(J&B)

その日その日の気分で、自分の好きなアルバム紹介とか、
あるいはアルバムの中の大好きな一曲についての
紹介をしてみたいと思います。
今日は「大好きな一曲」紹介編です。


「NOWADAYS」は、昨年2004年6月にリリースされたJ&Bの最新アルバム
『Family Tree』の中に収録されている曲です。作曲者は梶原順さん。
終始メロディーラインがはっきりしていて、歌ものっぽい(?)雰囲気が
あるかもしれません。ちょっと歌詞とかつけたくなる感じ。
ブルージィな響きもあるし、ホーンセクションの参加で
ジャジーな雰囲気もあるように感じます。
梶原さんはライブのMCで「ゴスペルの要素も入れたかった」と
おっしゃっていたかな?
哀愁のあるメロディーラインが素敵な曲です。
聴いているとなんだか懐かしい気持ちになります。


梶原さんは、浅野さんの曲「そんなこと知るかい」に対して、
雑誌のインタビューで「浅野さんの背中を思い出す」と
表現してらっしゃいましたけど、
私は「NOWADAYS」を聴くと梶原さんの背中が見える気がします。
上手く言えないけど、梶原さんが今まで過ごしてきた
たくさんの時間や想いがあってこそ書ける、
「今の梶原さん」だから書ける曲、という感じがします。
そこにこもっている想いは深いけれど、足取りは軽いところがまた好きです。
ちょっと言葉が悪いかもしれないけど「若造には書けない曲」という感じ。


曲の情景的には、自分の中のイメージとしては、
曲の始まり頃は、まだうすい浅い色合いの夕暮れの風景。
で、時間が進むと夕暮れの色合いが濃くなって行くのと同じように、
曲が進むにつれてこの曲の中の感情も、
聴いている側の感情もどんどん深く濃くなっていくような、そんな感じがします。
どんどんシリアスになっていく感じ。
ラスト近くで梶原さんのソロが高らかに鳴り響く頃には、
あたりはとっぷり夕闇の風景です。


私はこの曲のサビ(?)が好きで好きでたまらないんですよー。
あのGとC♯の濁った和音が「ギィーン」と鳴り響く度に、
私は自分の心の奥の大切な部分を
ぎゅうっとひっつかまれるような気持ちになって、泣きたくなります。
何度聴いても毎回本当に新鮮な気持ちで泣きたくなってしまう、
大好きな一曲です。


雑誌のインタビューに載ってましたが、
「NOWADAYS」は、梶原さんがジョー・コッカー
「ウォッチング・リバー・フロー」という曲を聴いた時に
「いつかはこういう曲を書いてみたいなぁ」と思ってて、
ずっと書けなくて、ようやく書けた曲、なんだそうです。
私はその「ウォッチング・リバー・フロー」という曲をすごく聴いてみたくて
ずいぶん探したんですけど、廃盤という事でどうしても手に入りませんでした。
一体どんな曲だったんだろう。聴いてみたかったなあ。