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こまきのブログです。

【配信LIVE視聴レポ】還暦記念スペシャル!梶原順 Live@RAG 3days~DAY1「梶原順 with FAB BOND」

 

●2021年8月27日(金)
還暦記念スペシャル!梶原順 Live@RAG 3days
DAY1「梶原順 with FAB BOND」

 

  【会場】
Live Spot RAG(京都)

 

 【出演】
梶原順 (G)
伊藤ハルトシ(G)
川内啓史(B)
小笠原拓海(Ds)

 
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【SET LIST】

Black Mamba
Desert Wind
Don't Give It Up
Take A Break
Walking Around
Birthday
SA TSU KI BA RE
JOJO
速いやつ
Certainly
<Enc.>
Just For Fun


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ライブ配信スタート直前のひととき、自分の部屋でPC前でひとり、じっと目を閉じて集中して、「京都RAGの客席の暗闇の中にいる自分」を想像していました。
大丈夫、思い出せるあの雰囲気、まだ自分の想像力も記憶力も大丈夫、頑張れ自分、と励ましつつ。

 

ライブ開演前に梶原さんがステージに登場し、ライブスポットラグスタッフ松尾さんとのMCのやり取りがありました。
そしてここでまさかのハッピーバースデイソング(状況を鑑みてみんなで鼻歌)、還暦お祝いのケーキ登場!がありました。譜面でケーキのろうそくを消す梶原さん(笑)
「この時期はケーキ攻めになるから糖質制限が・・」とぼやきつつもにこにこ嬉しそうな梶原さんを見て、こちらも幸せな気持ちになりました。

 

そしてライブスタート。一曲目は「Black Mamba」。
「ああもうRAGの配信、音がいい~~!!」と改めて思いました。
ライブになかなか行けない状況の中、RAGの配信の高音質、高画質、ほんとありがたいです。
そしてこの曲ラストの梶原さんのソロのかっこよかった事ったら!!弾き倒しです!!
演奏が終わった後、川内くんとハルトシくんが思わず目を合わせて「だっはー!」って感じで笑い合ってたのが印象的でした。梶原さんすっごい演奏だったなあ!って感じで笑い合ってた。
演奏後のMCでも「それが60歳の演奏ですか!(笑)」と川内くん。

「大人げなく弾いてしまいまいした。もっと大人にならなくては(笑)」と梶原さん。
いえいえ、これからの60代も、その先の70代も、80代も、ずっと大人げなくやんちゃに弾き倒していただきたいです!ずっとそんな梶原さんの演奏を聴き続けていきたいなあ!

 

Desert Windでは、とにかく「大きな」ハルトシくんの演奏が印象的でした。
ラストのソロも、とても大きい音楽だったなあ。
また、そのソロを弾いているハルトシくんを見つめている梶原さんの表情がなんとも幸せそうで嬉しそうで、ぐっと来てしまいました。

 

「Don't Give It Up」、冒頭の不穏な拓海くんのタムの音が最高です。
演奏が進んでいくにつれて不穏度(?)みたいなものがどんどん高まっていくところがまた最高でした。
この曲のしぶとくてしつこい感じが、今のこの時代の中で聴くとほんとかっこいい。
梶原さんが奏でるメロデイーの「オラオラぁ」な感じも大好きで、ずっとオラオラしていていただきたいです。

 

ぎゅっと引き締まったカッティングの音で始まった「Take A Break」かっこ良かった~!
この曲はこの前のブルースアレイの配信では聴けなかったので嬉しかったですね。
ラストの梶原さんとハルトシくんのギターソロバトルは、聴いているともう自分の中から言葉が消えるというか、本当に音と音そのものから、お互いの気持ちとか強い絆とかがびしばし伝わって来て、感動して思わず涙してしまいました。
私、Take A Break で泣いたの初めてだ、とびっくりしながら。「J&B時代にもこの曲聴きながら泣いた事ないぞ!」とか思いながら。嬉しい涙でした。

 

「Walking Around」はライブならではの広がりを見せる曲ですね。
途中の梶原さんのソロは、現実のお散歩からちょっと抜け出して、すっと夢の世界に入って、遠くて広くて熱いところに行って、そしてソロ終わりにはまた、ふっと現実の世界に戻って来て再び歩き始めるような・・
そんなソロでした。聴いているこちらもギターの音と一緒にトリップできました。

こういう感覚を味わえるのも音楽の幸せなところ、と思います。

 

川内くんの曲「Birthday」、私この曲大好きです。
今回のライブでの演奏もすごく素敵で・・丁寧に紡がれる梶原さんのメロディー、拓海くんのナチュラルなビートが心地よく、ハルトシくんの抒情的なソロも素敵、川内くんのふわふわの雲みたいな優しいソロも素敵、そして時間の経過とともに皆さんの気持ちがしっかりと繋がり合っていく様子が素敵、でした。
演奏終了後のMCで梶原さんが「僕は今日はここでケーキが出ると読んでたんだけど(笑)」と。すごく意表をつかれた、と。(はい、見ているこちらも相当意表をつかれました)
「明日は(さらに意表をついて)僕のホテルの部屋にケーキが届いたりしてね」と梶原さん。会場爆笑でした。私もPC前で笑ってました。

 

「SA TSU KI BA RE」の演奏、先日のブルースアレイではなかったのでとっても嬉しかったです。個人的にとても思い入れの深い曲なので。
梶原さんの曲を聴いていて、風景の見える曲が私は大好きですが、その中でもこの曲は「元祖」という感じがします。
拓海くんのドラムソロ、かっこよかった!拓海くんのドラムは、ほんと「ここしかない」ところで「それしかない」音を叩いている感じがして、必然、という感じがするというか。
先日のYouTubeでの梶原さんとFAB BONDの皆さんのトークライブ配信で、拓海くんからポンタさんのドラミングについてのお話が出てましたけど、拓海くんのドラミングを聴いているとポンタさんに通じるものも感じます。
難しいとされるラストシーンのソロ、ハルトシくんは堂々と弾ききっていて、かっこよかった~~~!!
演奏終了後にハルトシくんが「(このソロシーンは)制約がある中で、どれだけ自由に弾けるか、自分を出せるか、が楽しい」という意味合いの事を語っていたけれど、これって、まんま今の状況を生きる私たちにも置き換えて言える事かもしれませんね。。

 

はっきりとしたメロディーがないのに聴きごたえのある「JOJO」のカバーの次は、

 

J&Bの「速いやつ」!!!
きたーーー!!!って感じでした。これも先日のブルースアレイではなかったですね。
なんかもう、音が熱い弾丸みたいになっててかっこよかったー!気持ち良かったーー!!
そしてラストのあの梶原さんのソロ、何だあれは!って感じでした。なんて表現したらいいのかわからない不思議なかっこよさ!
「何これ~!」って思いながら最高にどきどきしながら聴いてました。

 

本編ラスト曲は「Certainly」。
熱くて優しい夕焼け色の演奏でした。
今回のライブで、会場に響き渡るこの曲のラストの音を聴いた時に、やっぱり私はJ&Bの「TOUCH」を聴いた時の気持ちを思い出しました。
渋谷AXで「TOUCH」を聴いた時の、アンコールのラストで聴いたあの時の音。どうしてかな。。。

 

アンコールはJ&Bの「Just For Fun」!
私は音楽が好きで、文章を書く事が好きなので、音楽に感動した気持ちを文章に置き換えていく作業が好きですが、
なんか、J&Bの曲を聴いていると、自分の中から良い意味で言葉がなくなっていくなあ、と思いました。
J&Bの曲を聴いていると、そこには音とリズムと自分の身体だけになる、というか。。
自分の身体で、本能的に、動物的に(?)、頭からっぽにして聴いて、楽しんでいる感じ。
J&Bって自分の中にそういうすごく原始的な、プリミティヴなものを思い起こさせてくれる存在だったのかな。。
J&Bのライブに通い倒していた頃には意識した事がなかったけれど、私はそういう風にJ&Bの音楽を本能的に楽しんでいたのかな。。と、今回のライブで演奏されるJ&Bの曲たちを聴きながらふっと思いました。
いろんな意味でかけがえのない存在だったんだな、と思います。

 

そんなかけがえのない大切な大切なJ&Bの音楽性を、FAB BONDの皆さんがしっかりと受け継いでくださっているのが嬉しいし、もうすでに新しい音楽の世界に踏み出して行っているのが、また本当に嬉しい、です。

 

アルバム「Time Tree」発売記念ライブ、先日の目黒ブルースアレイの配信も見たのですが、アルバム発売記念ライブとしては今回のラグが二回目、だったわけですけど
もう二回目のライブにして演奏がぐっと進化していて、また全然違っていて、プロの方々って本当にすごいなと改めて思いました。

 

そして今回の配信ライブ、不思議なことに、本当に会場にいるみたいな気持ちで聴けました。
いや、もちろん生のライブ空間を心から愛する者として、配信ライブと生のライブが違うものである事は、それはもう重々承知なんですけど、でも、なんだか「隔てられている」感じがあまりなかったのです。。どうしてかな。
梶原さんが会場から「配信ライブをご覧の皆様も楽しまれてますか」と何度も呼びかけてくださったのもとても嬉しかったです。ありがとうございました。

 

梶原さんとFAB BONDの皆さんのライブ、本当に素晴らしかったです。
もう梶原さんとその生徒さん、じゃないですね。完全にミュージシャン対ミュージシャンですね。自然とそう思って聴いてます。
今回で終わらずに、ぜひ今後もずっとずっと続けて活動していただきたいです。ツアーもぜひ、お願いしたいです。
「Time Tree」のアルバムとライブを通して、梶原さんとFAB BONDの皆さんからたくさんの幸せな楽しい気持ちをいただきました。
音楽そのものを、またさらに好きになったような気がします。本当にありがとうございました。

 

さて、明日は梶原さん還暦スペシャルDAY2です!
明日は梶原さんはどんな赤いお洋服で登場されるのでしょうか…!

 

そしてライブレポを、ライブを見た当日にブログにあげたのって、さすがに初めてな気がします。
これも配信ライブで家にいるからなせる技、でしょうか。(いいんだか悪いんだかよくわかりませんが)

お疲れさまでしたーー!!