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こまきのブログです。

川上未映子のブログにはまる

先日、美容院でぼーっと雑誌を読んでいたのですが。
その時に、その雑誌に掲載されていた川上未映子さんのエッセイに目がとまりました。
「あー、芥川賞を受賞した、あのキレイな人だなあ。」とか何とか思いつつ、
ひまつぶし的に何気なく読んでみました。




そしたら、この文章が「歯に衣着せない」感じで、痛快明快で気持ちいい!
なんというか・・・
竹刀で、自分の狙ったところを一回で「すぱーん!」と打ち抜くような、
そういう気持ちのいい文章だったのです。


で、その雑誌に川上未映子さんのブログのURLも載ってたんで、
家に帰ってからブログを読んでみました。


ブログの中の『より抜き日記』というのを読んでみたんですが・・・


その『より抜き日記』の中の、「私はゴッホにゆうたりたい」という日記にものすごく感動してしまいました。
ものすごく切実で、魂の叫びのような文章でした。
読んでて泣きそうでした。


本当に素晴らしい文章なんで、お時間のある方はぜひ読んでみてください。


☆川上未映子2005/3/27の日記〜「私はゴッホにゆうたりたい」(PC版)


☆川上未映子2005/3/27の日記〜「私はゴッホにゆうたりたい」(モバイル版)


「才能って言葉は使わんとくな、なんかの誰からかの命令なんかな、
なんか使命なんかな、
多分絶対消えへんなんか恐ろしいもの、恐ろしいくらいの、美しい、でも苦しい、
そういう理みたいな、そんなもんに睨まれてあんたは、
いっつも独りで絵を、絶対睨まれたものからは絶対逃げんと、や、逃げる選択もなかったんかな、
それでもとにかく、絵を、絵を描いて、」
っていう文章は、私の中の大村憲司さん像とダブるようなところもあるなぁ。。



同じく日記の中の、「結ぼれ」も好きです。


☆川上未映子2005/10/2の日記〜「結ぼれ」(PC版)


☆川上未映子2005/10/2の日記〜「結ぼれ」(モバイル版)



「より抜き日記」は私はとりあえず全部読みました。
今それ以外の日記をちょこちょこ読んでいるところです。



まだブログの一部分を読んだだけという状態なんですど、
今の時点での感想を言うと。。


川上未映子さんの文章はとにかくすごく「切実」で、その切実さに私は強く惹かれます。
たぶん少し(というかかなり)病んでいるんだろうけれど、そういう自分も自覚していて、
そういう自分自身と格闘しながら、
自分が心の奥底から求めるもの(きっとそれは湧き上がるのを押さえられないような、とても強いもの)へ向かって、
自分なりに必死に生きようとしている。


・・・なんだかそういう未映子さん像が、文章を読んでいて浮かびあがって来たかな。
椎名林檎ちゃんの歌詞の世界と通じるところもあるような。)


ものすごく鋭い独特の感性を持っていて、
特に、時々出てくる「和」的な文章の表現がすごく綺麗だなー、と思います。
読んでて情景が鮮やかに目に浮かぶ。。



未映子さんの著書を読んでみたいと思ったので、ネットで注文してみました。


そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります


・・・ふつう、芥川賞受賞作の「乳と卵」を注文しないか?と自分にツッコミ入れてしまいましたが、
でもこの本に惹かれたのですー。タイトルもいいでしょ。
3年間の日記を選別・加筆修正したものだそうです。読むのが楽しみです。



川上未映子さんブログのトップページはこちら。
ご興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。


☆川上未映子ブログ「純粋悲性批判」(PC版)


☆川上未映子ブログ「純粋悲性批判」(モバイル版)