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こまきのブログです。

10月

【新しく読んだ本】

はじめての文学 川上弘美

はじめての文学 川上弘美

「はじめての文学」シリーズ、川上弘美さんバージョンです。
ずーーっと興味を持っていた作家川上弘美さんの本を、やっと読みました!
クールにクールに書こうとしているんだけれど、
それでも行間からあたたかさと優しさがじわりとにじみ出ている
川上弘美さんの文章がとても好き。
川上弘美さんの摩訶不思議な世界も、リアルな世界もどっちも好きだなあ。



走ることについて語るときに僕の語ること

走ることについて語るときに僕の語ること

春樹さんが
「走ることについて語りつつ、小説家としてのありよう、創作の秘密、
そして『彼自身』を初めてとき明かした画期的書き下ろしメモワール」。
素晴らしかったですね。
私はこの本の中のある1ページを何度も何度も繰り返し読んで、
心の支えにしていました。



灰谷健次郎さん最後の小説「天の瞳」。
『天の瞳 幼年編2』の中の、
「仕事は深ければ深いほど、いい仕事であればあるほど、
人の心に満足と豊かさを与える。人を愛するのと同じことじゃ。
ひとりの人間が愛する相手は限りがあるが、
仕事を通して人を愛すると、その愛は無限に広がる。
そうして生きてはじめて、人は、神さまからもろうた命を、生き切った、といえるのじゃ」
は本当に名言だと思います。



【読み返した本】

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

私が村上春樹さんの小説の中で、いちばん好きな作品です。
ラスト近くで、始と有紀子が夜の深い時間にお互いの心の深い部分を
静かに語り合うシーンが大好き。
どちらの気持ちもわかるから。。