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こまきのブログです。

上原ひろみとの出会い、上原ひろみの魅力

私が上原ひろみさんのアルバムを初めて聴いたのは、
今から三年前だったか四年前だったか・・・。


彼女がデビューして世間でブームになっていたときは、
なんとなく食わず嫌いというか、聴かず嫌い状態で聴いてなかったんですよね。


でも、ある時ふっと「聴いてみようかな」と思って。
彼女のファーストアルバム、「アナザー・マインド」を購入して聴きました。


Another Mind

Another Mind

もー、衝撃でした!
全てが斬新だったし、衝撃的でしたね。


熱病にかかったみたいに延々とこのアルバムを聴く日々が
しばらく続きました。
マリンバの先生にもこのアルバムを聴いてもらって
「いいよね〜!!」とふたりで盛り上がったり。


でも、その時異様に盛り上がりまくったあと、
その後しばらく自分の中で「上原ひろみブーム」は落ち着きました。
ファーストアルバムであまりに満足したからかもしれないけど、
セカンドアルバムとかも気になりつつも、買ってなかったし。


だけど「彼女のライブに行きたいなあ」とはずっと思ってました。
でも、彼女が日本国内でツアーをするのはたいてい12月。
12月というと・・・音楽ファンの皆さんはたいていそうだと思うんですけど、
ライブラッシュの時期ですよね?
12月はたいてい自分の本命ミュージシャンのライブスケジュールで
既にぱんぱんになっていて、
「これ以上ライブに行くのはちょっと・・・」って感じになる事が多いので、
上原ひろみさんのライブが気になりつつも、参加せず見送る日々が続いていました。



が!
ついに今年、初めて上原ひろみさんのライブに行ける事になったんです!
11月25日(日)に彼女のライブがZepp Osakaである事を知って。
「11月なら行けるかも!」と、イープラスのプレオーダーに申し込んでみたところ、当選!
やっと初めて上原ひろみさんのライブに行ける事になりました〜!嬉しいー!!


で、ライブに行ける事が決まってここのところ落ち着いていた
上原ひろみ熱が私の中で再燃。
ライブへ向けて、まだ買っていなかった彼女の他のアルバムも少しずつ買って
聴き込み始めました。



上原ひろみのピアノのどこに惹かれるんですか」と聞かれたら、
説明するのは難しいんですけど。。。


私は彼女のピアノを初めて聴いた時、
「理屈ぬきで、自分の心が熱くぐいぐい惹かれる」感触を感じたんですよね。
しかもものすごく強烈に、激しく。
彼女のピアノを聴いていると、心がぎゅうーーっと熱くなるんです。
この感覚は、ちょっと言葉では表現し難いものです。


彼女のアルバム「タイム・コントロール」の日本盤ブックレットで、
内本順一という人が解説文を書いていて、内本さんはその中で
上原ひろみとは、言うなれば音楽生命体である。
自らの過剰なほどのエネルギーと表現欲求に突き動かされ、
それを交感しあえるミュージシャンと呼吸を合わせて音を生む。」
と言っているのですが、私はこれを読んで
「上手いこと言うなぁ〜」と思いました。本当にその通りだと思います。


彼女は「音楽生命体」なんですよね。
“音楽への情熱”、あるいは“音楽を通して伝えたい気持ち”、というのが
彼女の中には常に溢れんばかりに、過剰なまでに、
エネルギッシュにみなぎっているのです。
彼女自身、自分のそういう思いを持て余してしまう事があるんじゃないかと思うぐらい。


そんな熱く激しい思いをのせて弾かれる彼女のピアノは、
まるで生々しい生き物のようです。


そして、彼女のその音楽に対する情熱の中に・・・
私は彼女の「音楽に対する純粋さ」を感じます。
音楽に対する純粋さと愛を、すごく感じます。


たぶん私は彼女のピアノを聴きながら、
彼女のそういう熱くて激しくて、そしてこの上ないほどのピュアな部分に、
無意識のうちに強く惹かれているのでしょう。
彼女の中にある何かが、私の中にある何かを強く惹くんだなぁ。


彼女のピアノの中には、そういう熱意があまりに過剰すぎて
ドロドロしていたり粘っこかったり、
変態ちっくな(?)メロディーやグルーヴを感じさせるところも随所にあるけど、
(なんせ彼女の音楽は「濃い」ですからね。。)
私はそういうのも全部好きですよ。



彼女のオリジナルアルバムに収録されている楽曲は、
全て彼女自身が作曲したもの。


さまざまなジャンルの音楽の融合を感じさせる彼女の斬新な楽曲は、
そして彼女のプレイは、
常に「新しい世界を創造しよう」という気力に満ち溢れています。



そして彼女のCDを聴きながらいつも驚愕してしまうのが、
彼女のダイナミクスレンジの広さです。


本当に聴こえるか聴こえないかの(でもしっかりと聴こえる)
ちいさなちいさなピアニッシモから、
無限の空間の広さを感じさせるフォルティッシモまで。
彼女の音量の幅広さといったらものすごいです。


オーケストラが音楽を奏でる時のようなダイナミクスレンジの広さを、
彼女はたった一台のピアノで表現する事ができます。
これは本当にすごい!
CDを聴いてて毎回鳥肌ものです。


音量に限らず、彼女のピアノの中には
本当に無数の様々な「表現の段階」みたいなものがあって、
すごいなぁ〜、と思います。


彼女のリズムの切れ込み方も、パーカッシヴな感じがして
すごく好きですね。
彼女のリズムだけ追って聴いててもかなり楽しめる感じです。



・・・とこんな感じでかなり上原ひろみさんにメロメロなんですが、
私は彼女のピアノを聴いていると、
自分の感情が深いところで揺さぶられ過ぎて、
情緒不安定になっちゃう時があります(^^;


今思うと、彼女の曲「Big Chill」にはまっていた時
かなり情緒不安定だったような・・(^^;


でも「Big Chill」大好きです。
自分の心のかけらが、この曲の中に入り込んじゃうぐらいに聴いたもんなぁ。
25日のライブでも演奏されるといいのにな。。


これだけ人の心を深く揺るがす音楽を演奏できるっていうのは、
すごい事だなー、と思います。



11月25日のZepp Osakaでの彼女のライブが本当に本当に楽しみです。


生で初めて聴く上原ひろみさんのピアノはどんな感じなんだろう?
そして彼女のピアノから、私は何を感じ取る事ができるのか。。


上原ひろみさんはご自分のオフィシャルサイトの「Message」の中で


「今週末から、日本ツアーが始まる。
私のこの1年間の集大成であり、珍道中がねぎらわれる旅でもある。
言葉が通じる人と仕事をし、
自分の生まれ育った国の人と、演奏を通じて、会話ができる。
考えただけで、感極まりそうだ。 」


と書いています。
こんなの読んだら私だって感極まっちゃいますよぅ(涙)



あーもう、本当に楽しみ!!!です。


早く25日にならないかなー。


☆上原ひろみオフィシャルサイト