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こまきのブログです。

【Live】「矢野顕子トリオ」@ビルボードライブ大阪 ライブレポ


●2013年8月16日(金)
矢野顕子トリオ featuring ウィル・リー&クリス・パーカー」


【会場】
ビルボードライブ大阪



【出演メンバー】
矢野顕子(Vo,Pf,Key)
ウィル・リー(B)
クリス・パーカー(Ds)



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私、二か月ぶりのライブでした。。
もう生音に飢えて飢えて、っていう状態。


おまけにこの矢野顕子トリオのライブは、昨年も8月にビルボード大阪であって、
その時もすごく行きたかったんだけど都合が合わず行けなかったライブだったので、
もう今回は余計に楽しみでした。



なんで私が矢野顕子さんのライブに?と思われるかな。



私が矢野顕子さんをに興味を持ったのは・・・


Leaving Home best live tracks II

Leaving Home best live tracks II

このアルバムのラストに収録されている曲「LEAVING HOME」で、
憲司さんのギターと矢野さんのピアノの共演を聴いてから。
「なんて素敵なピアノを弾く人なんだろう。」と思って、とても心に残りました。
この「LEAVING HOME」での矢野さんのピアノは、ふくよかであたたかい水みたいでした。
とても、澄んでいる。。。


でもその時は、矢野さんのアルバムを買って聴く、とかそういうところまではいかなくて。


で、その後上原ひろみちゃんのピアノにはまり、
2011年12月の上原ひろみちゃんと矢野顕子さん共演のツアーに行って、
私はそこで初めて生の矢野さんのプレイを聴く事になりました。
そのライブで、生で聴いた矢野さんのピアノと歌に大感動。
(特に、ひろみちゃん作詞作曲で矢野さんが歌った「月と太陽」では号泣。)


それ以来、矢野さんの作品をちょこちょことチェックするようになりました。
ツイッターもフォローしてるし。



そして今回のビルボード大阪の矢野顕子トリオツアーのベーシストは、
川内啓史くんの大好きベーシストだというウィル・リー!


もうこれは絶対行かなきゃ!って事で、わくわくと出かけました。




もう、二か月ぶりだと、ほんっと全てが新鮮で。
開場前にビルボードライブ前に並んでるのも楽しいし、
ビルボードのライブスケジュールの載った冊子をとりとめなく眺めてるのも楽しいし、
会場内に入って、席に着いて、開演前にスクリーンの映像眺めてるのも楽しいし、
何やってても楽しい状態(笑)


そんなこんなで待ってる間に時間は過ぎ、いよいよ開演!
すうっと客席の照明が落ちて。。


矢野顕子さん登場。
うっひゃあ、足細い〜〜。
お洋服すてきーー。
ふわふわの長い髪もすてきーー。


ベースのウィル登場。
着てるベスト、派手だなああ(笑)
でもすごく似合ってる!
背、高い!かっこいい!


ドラムスのクリス・パーカーも登場。


そして始まった一曲目は「BAKABON」。
矢野さんが発した最初の歌詞は「これでいいのだ〜〜」。
もう私、これ聴いただけで目に涙たまっちゃって。
今の私にその言葉、言う?みたいな感じで。
矢野さんの歌を聴きながら、「うん、これでいいんだ!」と自分の中で確信。


相変わらず、矢野さんの「心で」弾いて、「心を」動かすピアノは健在です。
矢野さんのピアノは、矢野さんの心そのものだ。
聴いていると、理屈でうだうだ考える前に、心が大きく揺さぶられてしまう。



そして生で初めて聴いたウィルのベース。。
一音一音への「心のこめ方、魂のこめ方」にびっくりしてしまいました。
あんっなに一音一音、大切に弾くんだ。。


「ここの印鑑押し間違ったらだめだよ」って時、すごい集中して、ぐっと丁寧に大切に押しますよね。
ウィルのベースはそんな感じ。
一音一音、大切なはんこを押すみたいに、ぐっ、ぐっ、と一音入魂の音を弾く。


すっごいなああ、と思いました。
ものすごい気持ちの入れ方、それをずっとキープし続ける精神力、集中力。。


そんなウィルの音が空間を通り抜けていった後には、
その空間には「ウィルの音の足跡」みたいなものがくっきりと残っていて、
私はそれを「はあぁ〜」と感心しながら眺めているような、そんな感じでした。


ウィルの最新ソロアルバムを聴いたときに感じたけれど、
「前へ前へ自分が」出るというよりは、音楽全体の構築みたいなものにすごく気を配っている感じ。
そのための自分のベース、という感じ。
とても真摯で誠実な感じがしました。


でもアルバムで聴いた時よりも、生で聴くと、すごく熱い「ガッツ」「男気」みたいなものも感じて、
それもまたかっこ良かったです。


またこのトリオ以外のライブで聴くと、また違ったウィルの姿が見れたりして、それも楽しいんだろうなあ。



さて、ライブは進み、
初めて聴いた「海のものでも山のものでも」で私は大号泣してしまいました。
上原ひろみちゃんと矢野さんのツアーの時の「月と太陽」で泣いたときみたいに、
涙がぶわっと出て来て止まりませんでした。
すごい体験だったなあ。。


リラックマの私」では、客席も一緒にコーラスをお願いします、って事で、
「だららだららら〜〜」という部分の歌詞?(笑)をみんなで一緒にコーラス。
会場のみんなでにこにこして歌って、とっても楽しかったです。
だららら〜、と歌っていると、いい感じで脱力して行って、それがとてもいい感じなのです。
この感じ、大事だねー、とか思いつつ。


曲順がむちゃくちゃなレポになってますが、
ウィルの最新アルバムに収録されている曲「1,2,3」もライブで聴けて嬉しかったです。
矢野さんとのデュエット曲だからたぶん聴けるだろうな、って思ってましたが、やっぱり聴けて嬉しかった!


本編のラスト曲は「在広東少年」(←だと思う)をハードなレンジで。
めっちゃくちゃ盛り上がりました〜!
ウィルなんてもう、びょんびょんジャンプしながら弾いてるし!ハッピー!


クリス・パーカーのドラムのキックがすごく心地よくって。
ドラムのキックと私の心音がぴったり重なる感覚、心地いい。
みぞおちあたりに、「どんっ」と効くパンチをされるような感覚、心地いい。


そういう感触を感じながら、私は、「ああ、ありがたいな。」って心から思いました。
「私には音楽が必要なんだ。」って、心から思いました。



この本編ラスト曲での、メンバー三人での一体感、発熱っぷりはすごかった!
トリオって、すごいなーーー。


矢野さんのピアノも熱かったなあ。
なんであんなに、ありのままの自分そのままで、全てをさらけ出して弾けるんだろうか。。
すごいなあ。



大盛り上がりで拍手喝采で本編終了。



アンコールの一曲目は「ごはんができたよ。」
私この曲も初めて聴きましたが、この曲の歌詞が、矢野さんの歌い方が、ピアノが、
また涙腺ゆるむ〜〜〜。


いっぱい感動しながら、共感しながら聴いてました。
「いい人のところにも、悪い人のところにも、夜は来る」・・みたいな歌詞があって、
全ての人の上に等しく、静かにすうっと、夜が降りてくるところを想像して、
優しいような幸せなような気持ちになりました。


矢野さんはおそらく、人生の「本当の心の傷」みたいなものをよく知っている人だ。
だからこんな歌が歌えるんだと思う。
本当の優しさや幸せが歌えるんだと思う。



アンコールラストは、おそらく有名な曲なんだろうけど無知な私にはタイトルがわからない、
だけどとても爽やかなかっこいい曲で、これまた会場盛り上がってライブは終了。


ライブが終わって、三人のメンバーがステージ前に出てきておじぎ。
観客からは惜しみない心からの拍手。



とってもいいライブだったなあ。
観客のみんな、矢野さんを愛してたなあ。
あったかかったな。
そういう客席の雰囲気も、すごく良かったなあ。


ライブを重ねるごとに、アーティストとオーディエンスの信頼関係というのは、深まってゆくものだと思います。
良いライブであればあるほど、その信頼関係は深まっていく。


私たちがアーティストを大切に思うように、
アーティストの方々も、私たちの事を大切に思ってくれていると、いいなあ。


矢野さんのライブを聴き終えたあと、
自分の心の風向きが確かに変わって、自分の心が少し成長したような気がしました。
ポジティブな心をありがとう。


矢野さん、トリオのメンバーの皆さん、素晴らしいライブをありがとうございました。


またこのトリオで、来年もビルボード大阪にぜひ来てくださいね!


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