It Will Be Fine!

こまきのブログです。

ドラムサークル

「バチコンドー」のライブで盛り上がったあと、少し休憩時間をおいて
いよいよ「ドラムサークル」スタートです。




会場に置いてある楽器の中から、自分が使いたいものを自由に選びます。
真剣に楽しそうに「どれにしようかなー」と楽器を選ぶ参加者の方たち。




私はジャンベをゲット。
わぁい、初めてジャンベが叩ける〜。嬉しい!
目指せ!ンジャセ・ニャン!(笑)




自分が使う楽器を決めたら、その楽器を持って好きな席に座ります。
こんな感じで、みんなで円になって座ります。(三重の円になってました。)


老若男女、さまざまな世代の人たちが集まっています。
さっそく楽器を自由に叩き出す参加者たち。
会場内は、打楽器のリズムで溢れています。
そんな中を、ファシリテーターの人が楽器を持って
一定のリズムを打ち鳴らしながら会場内をぐるぐる回っています。
あ、もうなんとなく始まっている感じ(笑)


打楽器のリズムが鳴り響く中、
ファシリテーターの女性が参加者たちの円の中心へ。
言葉は発せず、手を「ばんっ!」と振り下ろす仕草で、
「演奏ストップ!」の指示。
楽器を叩いていた参加者たちは、そのファシリテーターの仕草を見て、
みんな一斉に「ばんっ!」と一音を叩いて演奏ストップ。
おおお、揃っています。




ファシリテーターの女性によるドラムサークルの説明。
ドラムサークルが行われている間、数人のファシリテーター
かわるがわる登場していました。



簡単な説明の後、再び演奏スタート。
みんな、思い思いに好きなリズムを叩きます。
中央にいるファシリテーターは、
手の動作の表現で演奏者に叩いて欲しいリズムパターンを伝えたり、
手を振り下ろしたり、ジャンプして「だんっ」と着地する仕草で
アクセントの箇所や、演奏をストップする箇所を演奏者に伝えます。


見ていてとても印象に残った事がひとつ。
参加者の中に、小学校6年か中学1年ぐらいの男の子がいたんですけど、
彼はどうもドラムサークルの参加に気が進まない様子。
「母親に無理矢理連れて来られたんだよう」って感じで、
みんなで演奏をストップする箇所でもわざと一拍ずらして叩いたり、
ちょっと反抗的(?)な様子。


ファシリテーターは、その男の子を指名する感じで
笑顔で「はい、君お願い」という仕草をして、
男の子に叩いて欲しいリズムパターンを手の仕草で伝えました。
土台のリズムとなる「タン、タタ、タンタン・・・」というリズムを
男の子にしばらくソロで叩かせました。


そして男の子がそのリズムを叩き続ける中、
他の演奏者たちに、その男の子の叩いているリズムの上にかぶさるように、
順々に演奏に参加して行くように指示を出します。


重役を任された男の子はもう真剣です(笑)
ふざけているヒマはありません。
なんてったって、いちばんの土台のリズムですからね。
その後、彼の様子は変わりました。
「信頼して、任せる」って大事なんだな。


なんとなく私はその男の子の様子が気になって、
ちらちら観察していたのですが
どうも彼は何かを「強制」されると強い拒否反応を起こすタイプのようです。
その後、みんなで演奏を一斉にやめるシーンで、またその男の子だけが
わざと楽器を叩き続けている・・・という状態がときどき発生。


が、ファシリテーターの女性、すごかった。
その男の子に対して「いいよ、そのまま叩いて〜・・・」
という仕草を彼に送ります。
ソロ状態で叩き続ける男の子。


その男の子のリズムを生かして、ファシリテーター
他の演奏者グループに、順々に演奏スタートの指示を出します。
男の子が半ば反抗心で叩いていたリズムは無駄にはならず生かされ、
次の音楽への新しい流れを作りました。


すごい!プロがいる・・・!!
もう私、ファシリテーターを尊敬の眼差しで見つめてしまいました。
なんか私、個人的に勉強になる事がいっぱいありました。
すごいなああ。


演奏技術だけでなく、コミュニケーション能力にも長けていないと
ファシリテーターはつとまらないんだな、とも思いました。
即座にその場で判断して、機転もきかせなければならない。
そういうアドリブ能力も必要です。
専門職だなあ〜、と思うと同時に「どの職種でも大事な事かも」とも思ったり。



その後も延々と続くドラムサークル。
面白かったのは、会場の照明を落として、
真っ暗闇の状態で、みんなで楽器を叩きまくるシーンがあった事。
暗闇の中、光る鳴子(?)を持った数人の人たちが、
その鳴子を打ち鳴らしながら演奏者の円の周りをぐるぐる回ってたりして、
不思議な神秘的な空間が演出されていました。


私、真っ暗闇の中で楽器を叩くなんて、初めての経験でした。
暗闇の中で響く打楽器の連打の音。
暗闇になると・・・そこにあるのは、「自分とリズムだけ」の状態になるんですよ。
リズムがとても直接的に、自分の体や魂に響いてくる。
聞こえて来るリズムが“魂のリズム”に感じられる。
暗闇の中で目を閉じて、じっとその響きを聴きながら楽器を叩いていました。
なんとも不思議な体験でした。


他の方々にもこの「暗闇で打楽器を叩く」シチュエーションは
新鮮だったようで、みんなそれぞれ盛り上がってました。
再び照明が会場内についた後、ファシリテーターの男性が
「なんで暗い中で叩くと盛り上がるんでしょうね〜?(笑)」って
言ってました。確かに(笑)




その後も、さまざまな趣向を凝らしながらドラムサークルは続きます。
演奏者をグループわけして、ファシリテーターが各グループごとに
叩くリズムを指示して、そのリズムを合わせて合奏を楽しんだり。
それぞれのグループを交互に演奏させて、
アンサンブルっぽい演奏を楽しんだり。
ファシリテーターは言葉はほどんと使わず、
身振り手振りだけで指示を伝えます。でも、伝わるんですよね。ちゃんと。
演奏者たちも、言葉はなくても打楽器の演奏で
お互いが会話をしているような感覚になってきます。



こんな感じでほぼ休みなくずっと叩きっぱなしの状態で過ごし、
ドラムサークルは約一時間半ほどで終了。


うひゃ〜、いっぱい叩いたなあ。
手も痛くなったけど、楽しかったです。


リズムには、人の心や体を元気にする力や、
人と人の心を繋ぐ力があるんじゃないかなあ。
人と地球を繋ぐ力もあるかもしれない。


実際にその場で生の楽器の響きを感じるのって、とってもいいです。
あの「ドドドド・・・」という打楽器のリズムが
自分の体にじかに響いてくる感じ、たまりません。


輪になって打楽器を自由にのびのびと叩いている人たちの表情は、
みんなほんとに明るくて楽しそうで。
音楽ってほんとにいいなあ、とまた改めて思ってしまったのでした。




今日お世話になった打楽器たち。お疲れ様でした〜。
初のドラムサークル、とっても楽しかったです。
また参加したいなー!


ミーママさん、誘って下さって本当にありがとうございました!