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こまきのブログです。

ドラムサークルレポ!〜2010/5/1@大阪千里ヤマハホール


今回の会場は大阪千里中央ライフサイエンスビル内にある「千里ヤマハホール」です。


フロアに入った瞬間から、その洗練されたシャープな都会的なデザインに感動。
ホールもぴかぴかしていてとっても綺麗。
野暮ったいところがひとつもありません。超クール。




今回私はかなり久しぶりのドラムサークルで、楽しみにしていました。


開演前からちらほらと参加者が会場のホールに集まり始めました。
ファシリテーターの方々は参加者に温かい笑顔で
「楽しみましょうね!」と声かけをされていました。
あぁ〜、やっぱり素敵だなぁ。


開演前からそれぞれの参加者が好きなタイコの前に座り、
思い思いにタイコを叩き始めます。




私が今回選んだのはこのタイコ。よろしくね!





あと、他にいちごのシェーカーとサウンドシェイプスも使いました。
(四角いのがサウンドシェイプス。他にも丸型やらハート型やらいろんな形のものがあります。
外枠部分を手に持って、スティックでヘッド部分を叩きます。カンカンカン!とかなり高い音がします。)




みんなが自由にタイコを叩いているうちに、いつの間にやら開演時間。
特に「ここからスタート!」という線引きをびしっとする感じではなく、
「もう既に始まってるよね〜(^^)」な感じです。


私は普段自分の頭の中に渦巻きがちな「理屈」のスイッチをぱちんと切って、
「感覚」のドアを大きく開くようにしました。



フリーに叩いている時間が今回かなり長かったのですが、
みんなのタイコの音が重なってその響きの中にいて、自分自身もプレイしていると、
大草原をみんなで原住民になって行進しているような気持ちになりました。
土の匂い。身体を揺らすリズム。大地の響き。。


そういう感覚がとても私は「懐かしい」のです。それがとても不思議です。
身体が覚えている。私はこの感覚を知っている。


どうしてなんでしょうね。
・・・「遺伝子が」覚えているのかなぁ?よくわかりませんが。



ファシリテーターあっこ1さん登場で、いったんみんなプレイをストップ。
あっこ1さんは「フルムーンヒーリングドラムサークル」の理念をお話されました。
以下のようなお話です。


「ドラムサークルには心を解放したり、ストレスを発散する効果があると言われています。
『フルムーンヒーリングドラムサークル』は、女性の為のドラムサークルです。
子どもの世話をしたり、ご主人の世話をしたり、お年寄りの世話をしたり・・・と、
何かと『人のお世話をする』事の多い女性のストレスケアの為のドラムサークルです。
もちろん人のお世話をするのは女性だけではないですが。」



そしてあっこ1さんのお話の後、再びみんなでプレイ。
わ!今度は全体的にさっきとはうってかわって重厚感のあるグルーヴになっています。
別にみんなで打ち合わせたわけじゃないのに。不思議〜〜。


ドラムサークル中何度か「小休止」あるいは「転換点」みたいなポイントがあるのですが、
そのたんびにみんなのプレイの内容とかグルーヴの質がどんどん変わっていくし、
しかもみんな自由に叩いているのにも関わらず全体的には「アンサンブル」として成立しているし、
ほんとこのへんが面白くって不思議なところです。



ファシリテーターさんはところどころで指示(?)を出します。
ファシリテーターさんが両手を振り上げて「だんだんだん!」と叩く仕草をすると、
みんなもそろってタイコで「だんだんだん!」
一体感があって楽しいですよね。
「みんなで気持ちを合わせて大地を揺らせ!」な気持ちで叩いてました。


ハンドドラムだけでなく小物楽器も自由に使っていいので、
途中でシェーカーを振って楽しむ人もいます。
ハンドドラムのリズムが響く中、
シェーカー隊でみんなでアーチ状にシェーカーを動かしながら振って、
その仕草が楽しかったり、その時のみんなの笑顔が素敵だったり。



そしてすっとホールの照明が消えて、暗がりの世界になりました。
ファシリテーターの方々が、様々な小物打楽器を参加者に手渡していきます。


今回もいろんな小物打楽器がありましたね〜。
暗がりの中でいろんな種類の音が鳴っていました。


ちーん、
ふいいいいぃん、
カラカラカラ・・・、
ふぃんふぃんふぃん・・
コロコロコロ、
ざあああああっ・・・・


いろんな種類の音がいろんなタイミングで鳴ってひとつの空間で混ざり合い、
摩訶不思議空間をつくり出していきます。
まさしく「ヒーリング」な空間。
瞑想するのにぴったり?な感じ。


私がファシリテーターの方から手渡していただいたのは
かえるちゃんギロ(特大!)です。




わっ、写真で見ると怖っ(笑)
実物は愛嬌があって可愛らしいんですよ〜。
スティックで背中のギザギザ部分をこすると、
「ケロケロケロ」と本当にかえるが鳴いているような音がします。
今回使わせてもらったかえるギロ、今まで私が使わせてもらった中で最も大きかったです(笑)
ぼーっと無心で「ケロケロケロ」と音を鳴らしていると、
何だか不思議なもので、かえるの気持ちになって来て(笑)、
「かえるってこんな気持ちで鳴くのかなー」とか考えたりしてました。



そしてそのまた後で暗闇の中でファシリテーターの方が手渡してくださったのは
振るとぴかぴか光る鳴子。
わぁい、嬉しい!(←鳴子好き)
なんでこの鳴子を渡されると、毎回こんなにテンション上がるんだろう私(笑)


鳴子チームで、暗闇の中で鳴子をアーチ状に振ってみたり、上へ下へと振ってみたり。
みんなで同調した動きをするのも楽しいし、
自分で好きなように自由に振っているのも楽しいし。


そんな風に鳴子を振りながら暗闇の中で延々とリズムを反復していると、
自分の中でどんどん「言葉」みたいなものが消えていくのを感じました。
その後タイコでプレイている時にも感じた事だけれど。
ずっとリズムを反復していると、頭を空っぽにしてそのリズムに身を任せていると、
自分の中から言葉が消えていく。
自分が身体という「入れ物」だけになったみたい。
あるいは「魂」だけになったみたい。


そんな状態の自分で、私は昔々の、大昔の太古の人たちに思いをはせました。
「昔は言葉がなくても、お互いに気持ちを届けあう事ができたんだな」って。
リズムで。ビートで。光で。
あるいはそれさえもなしで。
自分たちそのもので。



ずいぶん長い時間続いた暗闇の中の小物タイム。
ファシリテーターの方が参加者に「音をだんだん消していって〜〜」という
仕草をします。


暗闇の中でだんだん音が消えていきます。


そして音が完全に消えて。


ホール内に照明がともります。
ファシリテーターの方たちが歌います。
「ハレルヤ、ハレルヤ・・」「おめでとう、おめでとう・・」
ホール内は少しずつだんだん明るくなっていきます。
長い夜が明けていきます。


ファシリテーターの方の歌に合わせて、数人の人が
1人の男性と1人の女性にキャンディーのレイをプレゼント。いくつもいくつもプレゼント。
あ、もしかしてこの男性と女性はカップル?結婚のお祝い?それはおめでたい!!
明るくなったホールの中で、みんなでお祝い。いいですねえ。
暗闇の世界を抜けて、明るい陽の光の中でお祝いしているみたいです。
祝福されたお二人も、照れながらもとっても嬉しそうでした。
もうすぐ挙式されるそうです。おめでとうございます!



みんなでその後タイコで再びプレイ。
あっこ2さんのファシリテートで、
あっこ2さんが自分の身体のいろんな部分をいろんなニュアンスで手で叩いたり、
足踏みの強さを変えたりして、
それに合わせて参加者もタイコの叩き方のニュアンスを変える・・っていうの、面白かったな。
ユーモアもたっぷり交えられていました。
みんなでくすくすくす、と笑いながらプレイ。
音楽で表現するユーモア、素敵です。


終盤ではあっこ1さんが絵本の読み聞かせをしてくださいました。
(聞く人の心に優しく伝わる素敵な声でした。)
その絵本の中で「どんどこどん・・」とタイコの擬音が入るところでは、
傍でスタッフの人たちがタイコでプレイ。絵本とタイコのコラボですね。
私たち参加者も、タイコを叩く部分でちょこっと参加させていただいて楽しかったです。



時間はあーっという間に過ぎて、ドラムサークル終了。


この後はグループ「ウォキリ」によるアフリカンライブ。
アフリカンミュージックは本当にいいですよね。心が躍ります。


途中でウォキリのメンバーの方が「アフリカンミュージック講座」(?)
みたいなのをやってくださいました。
プレイが始まる時と終わる時の、きっかけのリズムの説明と実演、面白かったです。
ああいうのもっと知りたいなあ。


タイコの曲の歴史の説明みたいなのもあって、
豊作を祈る曲や、あと・・・「自然の中にいる妖精たちにおくるためのタイコの曲」というのも
あると聞いて、なんだか感動しちゃいました。
こういう話を聞くと、昔の人たちの、「自然」や「神秘的なもの」に対する敬意の気持ちみたいなのを感じます。



女性ダンサーたちのダンスも素晴らしかった!
ダンスは魂の解放であり、魂の表現なんですね。


数人のダンサーがいましたが、
華奢な手足で、生命がきらめいて情熱がほとばしるようなダンスをする人や、
ざっくりと大きな温かみのあるダンスをする人や・・
ダンスにもそれぞれ個性があるんだなあと思いました。
ダンスにもその人の人柄が出るのかなぁとか思ったり。


ウォキリのライブのラスト曲では、私たち聴衆もサウンドシェイプスを叩いて曲に参加。
一体感があって楽しかったですね。
みんなで笑顔笑顔、の楽しい時間でした。



ドラムサークルにアフリカンライブ。
今回もとっても充実した時間でした。


私はかなり久しぶりの参加だったので、
なんかもう、瞬間瞬間でいちいちうるうるしてました。
だってもう、素敵シーン満載なんですもの〜。


なんて愛情にあふれた空間なんだろう、なんて素敵な人たちなんだろう、と
ドラムサークル中何度も何度も思ってました。
素晴らしい場所だなあと改めて思いました。


私がきつい心境の時にも、ハッピーな心境の時にも、
いつもこの場所は温かく優しく、愛情いっぱいでいてくれます。
私は参加するたびにここで「大切なこと」をしっかりと確認します。
パワーをいっぱいもらいます。
また日常生活の中で自分の持ち場で頑張っていく勇気をもらいます。
感謝の気持でいっぱいです。
本当にありがとう。



ドラムサークルで大事なのは「上手く」「かっこよく」プレイする事ではないですね。
何よりも大事なのは・・・「思いっきり楽しむ」事。
その人にとって無理のない、ナチュラルなかたちで。


今回のドラムサークルはまったりゆるい感じで楽しかったです。
癒しでしたね〜〜。


さて、次のドラムサークルはどんな感じになるでしょうか。
楽しみです。


ドラムサークルは全国各地で開催されていますので、
ご興味を持たれた方はぜひ参加してみてくださいね。