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こまきのブログです。

「梶原順トリオSE@高円寺ジロキチ」ライブレポ!

komaki-13252007-08-28

●2007年8月28日(火)
梶原順トリオSE」


【会場】
高円寺ジロキチ


【出演メンバー】
梶原順(G)
バカボン鈴木(B)
鶴谷智生(Ds)



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梶原順トリオSE(スペシャル・エディション)」の
ライブを見に、東京・高円寺ジロキチまでやって来ました。
梶原順トリオSEのリズム隊は、ベースがバカボン鈴木さん、
ドラムスが鶴谷智生さんです。)


私は今まで行った事がなかったけれど、
高円寺ジロキチは、J&Bがファーストライブを行った場所だと聞いていました。
その大切な場所ジロキチでの、梶原順トリオのライブ。
特別な意味があるように思えました。
このライブスケジュールが発表されたとき、
「行きたい!」って思いました。
で、久しぶりの東京行きを決意したのでした。


初めて行った高円寺の街は・・・
うらぶれていてワイルドでクールとうか・・
正直一人で歩くにはちょっと怖かったです(^^;
おっかなびっくり歩きながら、ジロキチにたどり着きました。


お店の前に着いたら、
「ここがJ&Bがファーストライブをやったお店なのかぁ〜〜」
って思って、すごくすごく嬉しかったです。
ここが、自分が大好きで大好きで、愛してやまないバンド
J&Bがファーストライブを行った場所なんだなぁって。




これがジロキチです。
嬉しくって、ぱしゃぱしゃお店の写真を撮りまくりました。
ハタから見るとちょっとアホっぽいですけど(^^;
でも本当に、嬉しかったんですよ。



開場の時間が来て、お店の中に入ったら・・・
そこは洞窟のような、穴ぐらのような、
ちょっと不思議な雰囲気の空間でした。


開場から約一時間。
いよいよライブスタートです。


セットリストは、7月18日の京都都雅都雅
ほぼ同じだったと思います。
・・・って、7月18日の京都のライブレポはセットリスト書いてないですね。
ごめんなさい。
演奏曲目自体は7月21日の神戸とほぼ同じです。
曲順がちょっと違うんですけどね。



ライブが始まったら、
まるで風船がぱんぱんにふくらんだ状態みたいに、
三人のミュージシャンの音で
ジロキチの空間がぱんぱんになりました。


なんだか特別な音の響き方だったなぁと思います。
梶原さんがライブ中におっしゃっていたように
「いくら大きい音で聴いても耳に痛くない」音。


そして、本当に音がダイレクトにくるんですよ。
音が、自分の胸や身体を
「びびびびび!」とか「ぶぅ〜ん!」とかいうふうに、
比喩ではなく、本当に振動で「震わせる」んです。
あの感触はすごかったです。


ステージと客席の仕切りのない、
本当に「ひとつの部屋」みたいなまるい空間の中に放り込まれて、
その空間の中にぱんぱんに満ちている音の洪水に、
自分の心や身体が振動する感じでした。



鶴谷さんのドラムスもバカボンさんのベースも
久しぶりに聴きましたが、
なんだかおふたりの新しい魅力を今回のライブで感じました。


鶴谷さんのドラムスは、
何かぱんっぱんに張り詰めたものを叩くような・・・
鋼のようなものを「ぱぁん!」と叩くような音がしました。
その強烈なパンチ力が気持よかったです。


バカボンさんのベースは、
今まで本田雅人さんとの共演で何度か聴いた事がありました。
バカボン鈴木セッション」とか。
それとか、俺歌とか、俺歌とか、俺歌とか(笑)
バカボンさんのベースはすごく「深い」ところから、
ぐうっと入ってくるようなベースだなぁと思いました。


「Just for Fun」聴けて嬉しかったなー。
7月18日の京都での梶原順トリオのライブでは聴けたけど、
7月21日の神戸での梶原順トリオのライブでは聴けなかったので。
今回ジロキチでまた聴けてとっても嬉しかったです。
大好きな曲なんで。



「JOSIE」は、若者くんたちとの梶原順トリオでは、
梶原さんの長いカッティング・ソロシーンがあって
これが本当にかっこよかったんですけど、
今回の梶原順トリオSEのライブでは、
このシーンは梶原さんのソロと鶴谷さんのドラムの
リズム・バトル!みたいな感じになってました。
うん、このバージョンもまたかっこよかったです!
梶原さんと鶴谷さんが、お互い「どっちへ行くんだぁ〜」って感じで
探り合いをしながら進んで行く様子が、
見ていて(聴いていて)とってもスリリング。



「SLEEP WALK」は、とろっとろに甘くて優しくて、素敵だったなぁ〜。
聴いててとろけました。うっとりでした。



二部の最初に演奏されたロベン・フォードの
「THE CHAMP」はやっぱり圧巻!
この日に聴いた「THE CHAMP」が、私が今まで聴いた中では
いちばんすごかったかも・・・!
終盤は、梶原さんのギターと
鶴谷さんのドラムが激しくぶつかり合って、
空間を破壊するような、それと同時に光を生み出して行くような、
とんでもない空間になってました。
いろんなものがクラッシュしまくってました。
すごかった・・・!!



そして「熱帯夜」を演奏する前に、梶原さんがこんなMCを。


「若者たちとのトリオでこの曲を演奏するとき、
『昭和』の雰囲気を出すのがなかなか難しかったんですよね。
蒲田行進曲を見ろ、って言ったら『それ何ですか』とか
言われちゃったりして。論外で(笑)」


で、「熱帯夜」の演奏スタート。
梶原さんがやたら演奏中にこにこしている、と思ったら・・
演奏終了後に梶原さんがこんなコメントを。


「ベースとドラムだけで、
こんなに『昭和』を表現できるなんてすごい!!(笑)」


もう会場爆笑(笑)
観客の拍手喝采の中、鶴谷さんとバカボンさん、笑顔でがしっと握手。
いやーほんと、見事に「昭和」を表現していたリズム隊でしたー。
素晴らしい〜(笑)



「TAKE A BREAK」も盛り上がりました!
終盤は、いつかの夏のチキンジョージで演奏された
「TAKE A BREAK」を彷彿とさせる感じで、
聴いてて「J&Bだ〜!!」って思いました。
すごく嬉しかったです。



そして本編ラスト、「ユー・ガット・ザ・ニュース」!
もうめっちゃくちゃかっこいい、大好きな曲です。


この曲での梶原さんの長いカッティング・シーンが
もう最っ高にかっこよかった〜!!!

真空みたいな状態の空間に、
梶原さんのカッティングの音がぽっかりと浮かび上がって、
そのカッティングが切り口をシャープに見せたり、
ぐっと温度が上がったり、
くるくると表情や姿かたちを変えていくのを、
もう「すごおおぉい!!」って感じで見てました。
すごい!どうしてカッティングだけであんなにすごい事ができるんだろう!


このカッティング・シーンでは
観客からも「ひゅう〜!」とか、「いぇい!」とか
掛け声がいっぱい飛んで、
それでまたさらに梶原さんの演奏がヒートアップする感じの
相乗効果、みたいなのも起こってて。
本当に熱い空間でした。かっこよかった〜!!


「ユー・ガット・ザ・ニュース」で盛り上がりまくって本編終了。



で、アンコール一曲目は、
梶原さんのお歌が楽しみな「ポリティシャン」なんですが〜・・・


いざ演奏が始まったら!
バカボンさんのベースがものすごかった!
音量も梶原さんの歌をかき消しそうなぐらいに大きいし(笑)
もうとにかく、何かを破壊しまくるような、
「ぶっ壊せ〜〜!!」な感じのど迫力ベース。
私はあんなロックな感じのバカボンさんのベースは初めて聴いたので
もうびっくり。
だって私が今まで聴いたバカボンさんのベースは
俺歌とか・・(もういいって/笑)
いやー、ロックなバカボンさん、かっこよかったなあ。


演奏終了後、梶原さんが
バカボンさん、すっごく音大きかったですよ(笑)
あ〜れはすっきりしたでしょうー(笑)」っておっしゃるので
また会場爆笑でした(笑)



ラストは浅野さんの曲「そんなこと知るかい」。
「これからも、浅野さんと一緒にギターを弾き続けて行きたい。」
と誠実な姿で語る梶原さん。


大切に演奏された「そんなこと知るかい」、
私たちも大切に大切に聴きました。


そしてジロキチでのライブは幕を閉じました。



ライブ中のMCで、梶原さんが
「ここジロキチは、J&Bがファーストライブを行った場所。
そして入口には浅野さんの写真が飾ってあったりして、
浅野さんのことを感じる事のできる場所です。
ここで今日演奏できた事は、
自分の中でひとつの区切りになったような気がします。」
とお話されていました。


この日のジロキチのライブでの演奏から、
新しい場所に向かおうとする梶原さんのギターの音の感触を、
しっかりと、はっきりと感じ取る事ができました。


バカボン鈴木さんに、鶴谷さんに、笑顔を向けながら、
時には爆笑しながら演奏する梶原さん、
本当に楽しそうでした。


そして、この日のライブでJ&Bの曲を聴く自分の心境も・・・
今までとはちょっと違っていました。
浅野さんが亡くなってから、ライブでJ&Bの曲を聴くと
嬉しいような切ないような悲しいような、複雑な気持になったのですが、
このジロキチのライブではJ&Bの曲が演奏されると、素直に嬉しかったです。
「大好きな曲が聴けて嬉しい!」ってそういう気持ちでした。
これからも梶原順トリオのライブで、
大好きなJ&Bの曲がたくさん聴けたらいいな。



私がJ&Bに出会ったのは今からちょうど六年前の夏、です。
場所は神戸チキンジョージでした。


その愛するJ&Bがファーストライブを行った場所ジロキチに今回初めて行けて、
しかもこんなふうに晴れ晴れとした新しい気持ちになれて、
なんだかそれがすごく嬉しかったです。
ジロキチで梶原さんのギターが聴けて本当に良かったなって思います。



若者くんたちとの「梶原順トリオ」も、
バカボン鈴木さん、鶴谷さんとの「梶原順トリオSE」も、
これから先の展開がとっても楽しみです。


進化していく「梶原順トリオ」、新しい梶原さん、
これからもずっとずっと、応援していきたいと思います!!



☆2007/7/21の日記〜「梶原順トリオ@神戸ウィンターランド」ライブレポ!


☆梶原順オフィシャル・ウェブサイト