とっても久しぶりに風邪をひきました。。
(ばかも風邪をひくの巻。。)
二日前ぐらいからひいてて、悪化してます。
と、いうわけで(?)
風邪にちなんだ谷川俊太郎さんの詩をひとつご紹介。
「ぼくは風邪をひいて」 谷川俊太郎
ぼくは風邪をひいてベッドに寝ている
のどの奥がむずがゆく絶えず咳がこみあげ
塊になった金属臭のある痰が口の中に飛び出す
こいつをのみ下してしまってもいいもんだろうか
開け放した窓のむこうの木立が夜風に唸る
子供のころはそれがこわくて
でもこわいのが甘美だった
きっと誰かが来てくれると思っていたから
その誰かは確かに来たが
シヴァ神のように恐ろしい顔がいくつもついていた
夜風のほうがまだましだった
以前ぼくと夫婦だった女が凄い顔でぼくを罵った時
ぼくは自分がそんな男の筈はないと信じていたから腹も立たなかった
のんきなもんだった
昔は自分が滅ぼされるんじゃないかと思ってこわかった
いまは自分が誰かを滅ぼすんじゃないかと思ってこわい
風邪をひくと苺ジャムをぬったトーストと紅茶を
母が寝床までもって来てくれた
自分がどんな人間かということなんか考えたこともなかった
あのころは
(谷川俊太郎詩集「世間知ラズ」より)
好きなんですよね、この詩。
ラスト二行が特に好き。
っていうか、日記なんか書かずに早く寝ろって感じですよね。
明日は人と会う約束があるし、早く治さなきゃ。。