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こまきのブログです。

好きなアルバム紹介16〜「DREAM DANCING」(BEEGIE ADAIR)

Dream Dancing: Songs of Cole Porter

Dream Dancing: Songs of Cole Porter


以前渡辺貞夫さんがご自分のラジオ番組「Nightly Yours」で、
このピアニスト、ビージー・アデールの弾く
「EASY TO LOVE」をオンエアして、その演奏を聴いた私は
すっかり彼女のピアノのとりこになってしまいました。



☆2006/9/29の日記〜9月23日の「渡辺貞夫 Nightly Yours」
http://d.hatena.ne.jp/komaki-1325/20060929



番組を録音したMDで、何度も何度も繰り返して
彼女の弾く「EASY TO LOVE」を聴きました。


「彼女のピアノをCDでじっくり味わってみたい!」と思って
ネットで検索してみたものの、
彼女の名前を「ビージー・アリエル」と聞き違えていたためヒットせず(^^;


いろいろ調べてみたけどわからず、
最終的には「Nightly Yours」のホームページあてに質問メールを送って、
彼女の名前が「BEEGIE ADAIR(ビージー・アデール)」であることが判明しました。


で、「EASY TO LOVE」が収録されているアルバム『DREAM DANCING』を
CDショップで取り寄せ注文しましたが、
今度は取り寄せにけっこう時間がかかり・・・
とかなり紆余曲折を経て、やあっと私の手元に届いたアルバムです。
それだけに大切に聴きたくなる感じです。


貞夫さんのラジオ番組でオンエアされた、彼女の弾く「EASY TO LOVE」を
CDでじっくり味わいたい一心で取り寄せたアルバムですけど、
他の曲も全曲いい!です。素晴らしい!!



なんというかね、「薫るピアノ」なんですよ
ピアノの音から薫りがします。すっごくいい薫りが。


ピアノの音の一音一音に、
ふくよかであたたかな厚みがあるし、音は薫るし・・・。


だからそれらの音が重なって、
和音を奏でるときの音世界の広がりといったらもう・・・!という感じです。
本当に素敵です。びっくりしてしまうぐらい素敵です。


貞夫さんが「Nightly Yours」で紹介していたように、
“とてもチャーミングなピアノ”です。
にっこり、素敵なあたたかい笑顔で微笑むようなピアノです。



アルバムの曲は全曲素敵だけど、特に好きなトラックをあげるとしたら・・・


まずはやっぱり「EASY TO LOVE」。
私がこのこのアルバムを買うきっかけとなったこの曲。
あまずっぱい野いちごの味わいのようなピアノです。


「YOU'RE THE TOP」も、ひたすらハッピーハッピーでいいなあ。


「SO IN LOVE」も冒頭でピアノの音がきらきらときらめいて、きれい。


「I CONCENTRATE ON YOU」も色っぽくて艶っぽくて、
何ともいえない雰囲気があっていいです。雰囲気に酔っちゃう感じ。


ラストのトラック「BEGIN THE BEGUINE」には感動しました。
この曲はソロピアノ演奏。
広くてあたたかい海を思わせるようなピアノです。


そのあたたかい海の中で、感情が、愛が、優しさが、時間が、
穏やかにゆるやかに、大きく美しくうねり、輝きます。
初めてこの曲を聴いたとき、「こんなピアノがあるなんて・・・」と
ちょっと茫然として聴いてました。すばらしい・・・。


聴いていると、いろんな感情の中を旅することができます。
とても癒されます。
ちょっと泣きたくなります。



私はこのビージー・アデールというピアニストを今回初めて知ったのですが、
彼女は世間的にはあまり名前を知られていないピアニストなのでしょうか?
有名だけど、単に私が無知で知らなかっただけなんでしょうか。どうなんだろう。。


もし彼女が世間的にあまり知られていないピアニストなのだとしたら・・・
ひとりでも多くの人に彼女のピアノを聴いてほしい。そんな気持ちでいっぱいです。


本当に素敵なピアノです。
彼女のピアノを聴いていると、優しい気持ちに・・・本当に優しい気持ちになりますよ。
優しさが心にじわじわとしみわたってくるようなピアノです。


私もこんな優しい感情を持った人になりたいなあ。