It Will Be Fine!

こまきのブログです。

好きなアルバム紹介②〜「Riding with the King」

komaki-13252005-06-05

一週間前ぐらいに、
梶原さんのオフィシャルサイトのBBSに、
TVで大貫妙子さんの歌を聴いた感想を書き込んで、
そこから「歌」つながりで
映画ライトニング・イン・ア・ボトルで
B.B.キングの歌に感動した事も書き込んだんです。


そしたら
B.B.キングのアルバム聴きたいなぁ〜」という気持ちが
自分の中でむくむくと沸き起こって来ました。
「こんなに自分の中で大事な意味を持つ人なんだから、
私はB.B.キングのアルバムを聴かなきゃ」みたいな気持ちが
自分の中でつよくなって。
で、人にB.B.キングのオススメアルバムを聞いてみました。


その時に、その人が私にオススメして下さったのが、
このアルバム「Riding with the King」です。
エリック・クラプトンB.B.キングの共作で、
クラプトン名義のアルバムです。


写真がこのアルバム「Riding with the King」のジャケ写なんですけど、
かあっこいいですね〜!渋ぅ!
おじさま好きの私にはたまりません(笑)


買ってから早速聴いてますけど、もーう、最っ高!!かっこいい〜!!
このアルバム買ってから、ずっとこればっかり聴いてます。
どっぷりブルースの世界ですね。
土の匂いがするなぁ。土の肌触りがありますね〜。
やっぱりブルースはいいなあ。好きです。


このアルバムを聴いてたら、
なぜか2002年2月に神戸チキンジョージで見た
「J&B with 永井隆」のライブの時の事を思い出しました。


この「J&B with 永井隆」のライブに行った頃って、
私がこのジャンルにはまってライブハウスに通い始めて
やっともうすぐ一年が経つ、ってばかりの頃で、
「ブルース」の意味も、今以上に、
ほんとに全く右も左もわかってなかったんですよね。
「ブルースって何??」って状態でした。


でもこの「J&B with 永井隆」のライブに行ったら、
「ああ、こういう形態の音楽の事をブルースっていうのね。
なるほどなるほど〜〜」って、意味がよく分かったんですよ。
だから自分にとって結構大事なポイントとなるライブでしたね。
体の隅から隅まで、どっぷりとブルースの空間に浸る、
本当に楽しいライブでした。
元気なビートで体が弾ける感じも、
スローな曲で体を左右にゆったり揺らしながら聴く感じも、
全部本当に素敵で、幸せだったなぁ。


その「J&B with 永井隆」のライブの時に味わった気持ちを、
なぜかこのCD「Riding with the King」を聴いた時に、
すごくリアルに、突然ふっと思い出したんですよね。
体の中に眠っていた感情が突然蘇って来た感じ。


もちろんブルースのアルバム聴いたのは
今回が初めてな訳じゃないですけど、
でもなぜかこの「Riding with the King」のアルバム聴いたら、
三年前のライブで感じたあの時の幸せな気持ちを、
再び自分の中で感じる事ができたのです。なんでかなあ。



このアルバム「Riding with the King」は、
ほんっとかっこいいアルバムです。もう全曲、かっこいい!
聴くときは最初の曲から最後の曲までを、
ぜんぶ通してエンドレスリピートしてます。
でもその中でも特に好きなトラックは。。。


●1曲目「Riding with the King」
「俺はキングと走っているんだぜ」な歌詞がかっこいいですね。
このCDアルバムのジャケ写は、この曲タイトルをもじったものかな。


●5曲目「Three O'Clock Blues」
はい、午前三時に目なんて覚ますもんじゃありません。
村上春樹さんも「魂の午前三時に目を覚ましてはいけない。
その時間帯には、人は死ぬほど孤独になるから」って言ってました。
ん?この言葉、春樹さん自身が言ってたんだっけ、それとも春樹さんが
誰かの言葉を引用して言ってたんだっけ・・・(話がそれてる)


●9曲目「Days of Old」
もうこの曲聴いて、じっとしてるって方が難しい!!
聴いてると、体中の細胞が元気にぱちぱち弾けて
踊り出したくなっちゃうような、最高に楽しい一曲です!


●12曲目「Come Rain or Come Shine」
このアルバムの中でいちばん大好きな曲かも。
スローなナンバーで、メロディーも歌詞も甘くてとっても素敵です。


「I'm gonna love you
Like nobody's loved you
Come rain or come shine」
(誰も愛したことがないような愛し方でお前を愛す
雨が降ろうと晴れていようと)
とか、


「Happy together unhappy together
Won't that be fine」
(一緒にいてハッピー、一緒にいてアンハッピーでも最高じゃないか)


とか、いいですよねええ(うっとり)


メロディーとことばが、ひとつのかたまりになって、
心に届いてくる感じの曲です。
この曲を聴いてると、
あまくて温かくていいにおいのする濃厚な液体が、
自分の心や体の中に、とろ〜りと注ぎ込まれて行くような感触を覚えます。
ゆっくり、ゆっくり、じんわりと。


その「注ぎ込まれる」感触を自分の体で感じる時に、
なんか目頭がじわっとなって、泣きたくなっちゃうんですよね。何でかなあ。
ほんと素敵な曲で大好きです。



このアルバム『Riding with the King』に収録されてる
「Key to the highway」は大村憲司さんのバンド、カミーノのアルバムにも、
(J&Bのライブでもよく演奏されますね)
そして「Help the Poor」と「Worried life Blues」は
ロベン・フォードのアルバムにも収録されてたよなあ、と思い当たって、
それぞれ聴き比べたりしてみました。
そしたらまた新しく、「おおお」と発見あったりして。
それにB.B.キングも、クラプトンも、ロベン・フォードも、憲司さんも
梶原さんの好きなアーティスト。


J&Bのメンバーの皆さんの言うところの「音楽の系図」っていうのは
ほんと細かい網目のようにびっしりと張りめぐらされていて、
その系図は、縦の線も横の線も、
あちこちで繋がりまくっているものなんですね。
なんか『Riding with the King』聴いて、その後に
少ないながらも自分の手持ちのアルバムをあれこれ聴いたら、
そんな事を感じました。
そっかそっかぁ、って感じでした。


私はまだ、その網目のように張りめぐらされた系図の、
ほんっと一部分を覗いてるだけなんだろうなー、というのも
よくわかります。音楽の歴史は深い。。。
ちょっとずつ自分のペースでたどって行こうっと。
ああ道のり遠そう。


でも、「知らない事がたくさんある」という事は、
逆に「これからたくさんの事に出会える」という事でもあると思うんですよ。
(開き直り?)


これから先、自分がどんな発見や感動に出会えるのか、
そういうのを考えると、わくわくします。
音楽って楽しい!!


次はB.B.キングのリーダー作のアルバム聴こっと。
映画ライトニング・イン・ア・ボトルで
B.B.キングが歌ってた曲が収録されてるアルバムがいいなあ。
ああまた「Stuff」のアルバムが遠のいていきます(泣)