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こまきのブログです。

【7日間ブックカバーチャレンジ 7日目】 「1年後、目指すギタリストになれる練習法~一生、音楽と向き合っていくために」(梶原順 著)

 

【7日間ブックカバーチャレンジ】7日目
★[7日間ブックカバーチャレンジ]とは★
読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、好きな本を1日1冊、7日間投稿。
本についての説明は必要なく、表紙画像だけをアップ。

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☆Facebookで流行っている「7日間ブックカバーチャレンジ」に、ブログ上で勝手にチャレンジ!
…という事で、ブックカバーチャレンジ最終日の7日目です。(前にこのシリーズの投稿をしてから二か月以上もあいてしまった…)
このブックカバーチャレンジの特徴は、「本についての説明は必要なく、表紙画像だけをアップ」でいいという潔さだと思うんですが、最終日の今回は、あえて禁を破って?本について語りたいと思います。

本の画像の下部に文章を書いていますので、ご興味のあるかたはぜひ。
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ギタリスト梶原順さんが50歳を迎えた年に執筆し、2012年1月に出版された本です。
カテゴリー的には「教則本」となっていますが、いわゆる一般のイメージの教則本(練習用の譜例や、演奏上のテクニック等についての説明を中心にしたもの)とは内容が異なります。


この本のサブタイトルは【一生、音楽と向き合っていくために】となっていますが、
梶原さんが「本当はこっちのサブタイトルのほうを主のタイトルにしたかった」と出版当時のライブMCで語ってらっしゃったように、ギタリスト、あるいはギタリストでなくても何か楽器を演奏する人、あるいは楽器を演奏しなくても「音楽ファン」である人・・そういう「音楽を愛する人」みんなに向けて書かれた本だと思います。あとがきにもあるように、「音楽を題材にした読み物」となっています。

 

終始リラックスした(と読み手に感じされてくれる)親しみのある文体で書かれ、肩に力を入れることなく楽しく読めます。でも相当に推敲を重ねられていると感じます。
梶原さんが今までの音楽生活の中で大切にされてきた事、演奏や音楽を楽しむために大切な事が、梶原さん独自の視点で書かれています。
音楽だけでなく、人生そのものに通じる部分も、あるように思います。

 

現在このコロナ禍の中で梶原さんは、ご自分のYouTubeチャンネルを開設され、それぞれのコンテンツで音楽について様々な視点からの説明をされています。
この教則本の中で書かれているそれぞれの事柄について、現在の梶原さんのYouTubeチャンネルの中ではまたさらに詳しく語られている・・と感じられるところもあるので、この本と梶原さんのYouTubeチャンネルを併用しながら楽しむと、またさらにいろいろな事が深まっていくかも、と思います。

 

今回のブログ記事を書くにあたって、私は5月頃から久しぶりにこの本を少しずつ読み返していたのですが、この本が出版されて初めて読んだ時に強く心に残った部分とは、また全然違う部分が今回は心に強く響いて、それも面白かったです。私自身も少しぐらいは、変化しているという事なのかな・・・?

 

この本を出版された時に50歳だった梶原さんは、もうすぐ60歳。(早い・・)
梶原さんが音楽を続けている上で、変わらずにずっと大切にされている部分もあれば、考え方が更新されて変わった部分や、また新たな視点が増えた部分とかもあるのかな・・と勝手に想像します。
また60代を迎えた梶原さんに、もしいつか機会があったら、またこういった本を出していただけたら嬉しいなー、とか思ってます。その時の「今」の梶原さんの切り口で。

 

このコロナ禍の中で、YouTubeなどの動画の持つ力をすごく感じていますが、久しぶりにこの本を読んで、「本」もやっぱりいいよね、すごく力のあるものだよね、と改めて思いました。本には本にしかできない事がある。

 

この本からは梶原さんの音楽に対する深い愛を感じるし、この素晴らしい音楽というものが、多くの人にずっと愛され続けて欲しい・・という梶原さんの強い願いも感じます。
読むと必ず、読む前よりも音楽がさらに好きになります。ご興味を持たれたかたは、ぜひ手に取ってみてくださいね。

 

1年後、目指すギタリストになれる練習法 一生、音楽と向き合っていくために

1年後、目指すギタリストになれる練習法 一生、音楽と向き合っていくために

  • 作者:梶原 順
  • 発売日: 2012/01/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)