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こまきのブログです。

【Live】渡辺貞夫&リチャード・ボナ@ビルボードライブ大阪



●2016年10月5日(水)
渡辺貞夫リチャード・ボナ


【会場】
ビルボードライブ大阪


【出演メンバー】
渡辺貞夫 (Sax)
リチャード・ボナ (B)
イサム・マクレガー (Pf,Key)
ルドウィグ・アフォンソ (Ds)
ンジャセ・ニャン (Per)



                                  • -

昨年12月以来の貞夫さんのライブでした。

バンドメンバーのそれぞれの出身国は、
日本、アフリカ、アメリカと日本のハーフ、キューバ・・といった多国籍状態。
ンジャセのパーカッションが加わる事によって、いっそう多国籍でボーダーレスな感じが増している編成に感じられました。


リチャード・ボナのベースを初めて聴きました。
とても太く、とても重量を感じるベースの音でした。
ユーモアあふれるプレイをする、チャーミングなベーシスト。
そんなユーモアあふれるプレイをする中でも、
ボナは時々、すごい眼で・・ものすごく強い眼で貞夫さんを見つめていました。
ボナがどれだけ本気で弾いているのか、どれだけ貞夫さんを敬愛しているのか、よく伝わってくる眼でした。
ボナのベースには「歌」が感じられて、その歌を聴いていると、
私は喉の奥を大きく開いて、心の窓を大きく開いて、一緒に何か大きな歌を歌いたくなりました。


イサム・マクレガーは、感情のバランスが良く取れた、
優しくあたたかみのある、知性の感じられる賢いプレイをする人でした。
(笑顔が可愛かったなあ〜)


ルドウィグ・アフォンソは・・
ちょっと神経質そうに見えるルックス(すいません)とは裏腹に、
ものすごく太いキックを鳴らす人でした。
言葉数が少ないプレイで、一音一音で多くを語る・・そんな印象。
そして文章に例えると・・
文章の中で独特な位置に句読点を打って、文章の独特なグルーヴをつくり出すタイプの文筆家がいますが、
彼のドラムのグルーヴ感は、そういうタイプのグルーヴによく似ている感じがしました。
なんだか、独特でした。


そして久しぶりのンジャセのプレイ!!
もう、待ってました!!って感じで、久しぶりに聴けて本当に嬉しかったなああ。
「テンベア」でンジャセのソロが始まって、
ンジャセがスティックを手に持ってタイコの皮を「パァン!!」とぶっ叩いた瞬間に、
私は、身体の底から、身体の芯から、ぞわあっ!と自分の魂が震え上がるような感じがしました。
「これ!これを待ってたんだ〜〜!!」って思いました。
本当に幸せな瞬間でした。
極上の贅沢な時間でしたね。。


貞夫さんはステージの中央に立って吹きながら、
そんなバンドメンバーの何本もの糸を、中央でひとつに熱くぎゅっと束ねて、結びつけているように見えました。
あれは、貞夫さんにしかできない事なんだろうな・・と思いながら、貞夫さんの演奏を聴いていました。


本編ラストに演奏された「花は咲く」。
貞夫さんはこの歌の歌詞を調べて、感銘を受けたそうです。
この曲での貞夫さんのサックスは、真冬にくるまる毛布のあたたかさでした。


そしてアンコール・・
「ハランべ」のメロディーを吹きながら、貞夫さんが登場。
バンドメンバーも続きます。
客席は大きな手拍子。
「ハランべ」の歌詞を口ずさむ人も。


・・が、途中で貞夫さん、突然演奏ストップ。
「えっ」と とまどうバンドメンバーと観客(笑)


そして、曲は「Orange Express」へ!
わー、これまた楽しい〜!と盛り上がる観客。
(必死でついていかないといけないバンドメンバーの皆さんは大変ですね(笑))


客席は最後まで大きな手拍子と明るい笑顔につつまれていました。
貞夫さんの明るいパワーと、ボナの陽気なキャラクターが混ざり合って、とても楽しいアンコールとなりました。


あぁ〜、本当に楽しかった!!


貞夫さんのライブを見て、
「楽しい事をやるのがいちばんだ。
好きな事をやるのがいちばんだ。」
と、心の中でかみしめながら帰りました。


本当に行って良かったです!