「とと姉ちゃん」終わりましたねー。
そんなに思い入れる事なく(すいません)、でもいちおう全部見ました。
で、最終回終了後にツイッターで「とと姉ちゃん」の感想ツイートをいろいろ読んでいたら、
目にとまったツイートがありました。
そのツイートでは、今回のドラマ「とと姉ちゃん」の中で登場した『あなたの暮し』のモデルとなった雑誌、
「暮しの手帖」の過去出版号のあとがき(編集長 花森安治さんが亡くなった直後のもの)や、
花森安治さんの遺言が紹介されていました。
暮しの手帖2世紀53号の「編集者の手帖」いわゆるあとがき。いつもは1ページだが、この号は3ページを使って、生前の花森の様子や、「遺言」を掲載している。#とと姉ちゃん pic.twitter.com/isjqmPu6I5
— たぬきのたからばこ(カラバコ) (@hi_kmd) 2016年9月29日
“そこで起ったことを、わかりやすく、書けばいいので、(文章を書くのは)むずかしいことではない。(中略)
そのときに、自分の知っている言葉の中から、一番そのことを言いあらわせる言葉をさがすことだ、
その言葉をたくさん知っていれば、文章もいろいろに書ける、それは、たえずいい文章のものを、よむことである。”
“花森家に伺ったことがありました。そのとき、これをごらん、といって本棚にある、三百冊に近い大学ノートを見せてもらいました。
それは、花森さんが、自分の好きな作家の文を、ひき写し、したものでした。
それも、ある一文を、何回も、何回もひき写ししてあるのです。
いい文章を書くには、いい文をよむのがいちばん大切なことだ、よまなければ文章はよくならない。
ぼくは、こうやって、いい文章を、何度も何度も書いて、おぼえた、この方法も、決してわるくない、
君もひまをみて、はじめることだ、と言われました。
あのおびただしいノート。花森さんが文章を大切にしていたことが、いま、あらためて思い出されています。”
・・・・
あらゆる意味で、「ううううむ」と唸ってしまいます。
その通りだなあ、と思います。
そして、文章を書く上で大切な事と、
音楽を演奏する上で大切な事、
共通点がいっぱいあるな。。
それにしてもまあ、どんなジャンルでも、プロって、すごい。
才能・・も、もちろんすごいんだろうけれども、
三百冊の大学ノート・・
そこに注ぎ込まれた情熱と、努力と、継続して続けられた時間が、すごい。
村上春樹さんが以前
「プロというのは、ひとつの事に対して継続して深い努力をずっと続けられる人の事だ。
そんな事簡単じゃないか、と思うかもしれないけれど、それができる人は意外と少ない。」
・・・といったニュアンスの事を言っていたけれど(細かい一字一句は違うと思いますがすいません。)、
本当にそうなんだろうなあ。