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こまきのブログです。

好きなアルバム紹介31〜「Percussion Session IMPACT」(沼澤尚&辻コースケ)

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きのう久しぶりにこのアルバムが聴きたくなって、
映画館へ向かう電車の中で、iPodで聴いてました。
(「ふふふ、車両の人たちは誰も、
まさか私がこんなマニアックなものを聴いているとは思うまい。。」
とか思いながら聴いてた。)



「Percussion Session IMPACT」は、
ドラマー沼澤尚さんと、パーカッショニスト辻コースケさん、
打楽器奏者2人による即興演奏が収録されたアルバムです。
(DVDもついてます。)



もうね、すっごいんですよね。
おふたりの、タイコによる「会話」。




なんか、聴いていると、自分の中から「言葉」というものがすうっと消えていく。


言葉はいらない。


「自分のからだ全部が、感覚のかたまり」のようになる。



むかしむかし、まだ言葉がなくて、タイコで会話をしていた頃っていうのは、
こんな感じだったのかなぁ。。と思いをはせてみたり。


(あ、ドラムサークルで自分でタイコを叩いた時、みんなで一緒にプレイをした時も、そんな気持ちになったなぁ。。)



このアルバム、全曲すごいのですが、
Track5の、カンッカンにスネアのヘッドを張った沼澤さんのプレイ、もうたまりません!
かっこいいーー!!


このTrack5の中で、沼澤さんがスネアで16分音符を
「だだだだだだだだ!!」ってシンプルに熱く連打するところ(1分8秒あたりからのへん)があるんだけど、
もうこれがかっこ良くてかっこ良くて。


こんなにシンプルなプレイで、
聴く人の心と身体を、
こんなにも熱く深くぶっ叩けるっていうのは、本当に、改めて、すごいなぁ…!!
(もちろんそのシンプルなプレイの中に こめられているものの凄さといったら…!)


沼澤さんだけに使える魔法かもしれない。




スネアひとつとっても、全曲音色も違うし、
もちろん同じひとつの曲の中でも常にニュアンスは変化し続けるし。。


スネアひとつの中だけでもこれだけやる事があるんだったら、
そこに加えて、タムやシンバルやハイハットやバスドラのいろんなバリエーションを組み合わせていく・・となると、
もう天文学的な数の、無数の種類の表現法、プレイがあるという事になりますね。。
(想像すると気が遠くなる…)


「僕はタムの数を増やすと、かえっていろんな事ができなくなっちゃうんです。」と
過去にドラマガのインタビューで沼澤さんがおっしゃっていたのも何となくわかります。
(意味をとらえ違えてたらごめんなさい。)


うーん、改めて、やっぱり、すごいです。



このアルバムが出た頃でしたっけ、沼澤さんと辻さんお二人でのライブツアー、ありましたよね。
行けなくて残念だった。。


もしまたこのお二人でのツアーが実現したら、その時は行けるといいな。



☆アルバム「Percussion Session IMPACT」にご興味を持たれたかたは、こちらの動画をぜひ!