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こまきのブログです。

「沼澤尚+勝井祐二 with 益子樹、大儀見元@チキン」ライブレポ!

komaki-13252005-12-03

●2005年12月3日(土)
沼澤尚+勝井祐二 with 益子樹、大儀見元」


【会場】
神戸チキンジョージ
http://www.chicken-george.co.jp/


【出演メンバー】
沼澤尚(Drs)
勝井祐二(Violin)
益子樹(Key)
大儀見元(Perc)


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タカさんブラボ〜!!ブラボーー!!!


いやもう、すっごかったです!後半ずっとタカさんに釘付け!
タカさんのプレイに、ぞわわっと全身鳥肌立っちゃうような瞬間が
何度も何度もあったし、
ほんと涙出ちゃうかと思いました。すごかった・・・!!
あぁー、ほんとにすごかったなー・・・!!
(ちょっと落ち着きましょう自分。)



このライブ、チキンのHPとかで発表された時から
ずっと気になってました。
なぜなら、出演メンバーの名前を見て
「大儀見元さんのプレイが見れる!」と思ったからです。


それに、
「タカさんと大儀見さんの掛け合いのシーンとかも、見れるかも!」
という期待もあって。
タイコの競演シーンが見れるんじゃないかなぁ、と思ったんですよ。


私、ずっとパーカッショニストの大儀見さんのプレイを
一度生で聴いてみたいと思ってたんです。
大儀見さんは、本田雅人さんのアルバムによく参加されていて、
その本田さんのアルバム曲での大儀見さんのプレイが
どれもすごく印象に残るので、
大儀見さんの事はずっと気になっていました。


今年の夏に、本田さんと大儀見さんが共演するライブを
見に行く予定だったんですけど、
マリンバ発表会直前であまりにテンパっている状態だった為、
泣く泣く行く事を断念して、すごく残念でした。
だから今回やっと初めて大儀見さんのプレイが生で見れて、
本当に嬉しかったです。



ライブの内容はどんなものだったかというと・・・


演奏がスタートしたら、二時間ノンストップでぶっ続けの
全編フリー演奏の世界でした。ひえええぇ。


こういう形態のライブを見たのが私は初めてだったので、
最初は聴いてて正直
「おおぉ、どーうすればいいんだ〜(汗)」と戸惑いました。


だけど、じっと聴いていたら、途中から、
「あ、これって、楽器同士の会話なんだな」という事が
ふっとわかったんです。


そこからは、楽器を通じてのミュージシャン同士の
会話のやり取りを聞くのを楽しむような感じで
その音楽に身を委ねていたら、無理なく楽しむ事ができました。
理屈をうだうだ考えながら聴いていたら
このライブを楽しむ事は絶対無理!
「カラダで感じる、ココロで感じるライブ」という感じでしたね。


セッティングは、センターステージ形式でした。
タカさんのドラムスと、大儀見さんのパーカッションが
向き合うような形でセッティングされていて、
あとの二方向に、キーボードとバイオリン。


私は最初は、普段のライブならステージになっている
高いスペースの位置で聴いてました。
大儀見さんの背後からライブを見る形で。
なめらかに歌う大儀見さんのパーカッション、すごかったです〜。


大儀見さんがティンバレスを叩く時に、
マレットでヘッドを叩いた後に、ヘッドをマレットでぎゅっと押さえて
音の余韻の長さを短く止めたり、
あるいは最初っからマレットをヘッドに
ぎゅっと押さえつけるような感じで叩いて
デッドな音を出したりしているプレイをされてて、
そういうのを見てるのも楽しかったですね。


でも、ライブがスタートして、この自分の座り位置だと
大儀見さんの手元がよく見えない場面が多い事が発覚。
で、ライブ途中に、反対方向にだーっと移動して、
今度はタカさんの背後からライブを見る事にしました。
(普段のチキンの立見席スペース。柵のあるあたり。)


この場所がですね〜、ほんとベストポジだったんですよ!!
大儀見さんをよく見る為に移動したのに、
この位置に移動した瞬間からは、もうほとんどずっと
タカさんに釘づけになってました(笑)


タカさんの手元の動き、
スネアやタムのヘッドをスティックがヒットする瞬間の動きとか
シンバルを叩く時の手の感じとか、
シンバルのどのあたりをどんな風に叩いてるかとか、
全てめっちゃくちゃよく見えました。
あれは正面からだと絶対見えません。
ドラマーのプレイを楽しむなら、やっぱり後ろ斜め45度の位置からですねー。


この位置からだと、大儀見さんのプレイも
正面からとっても良く見えて、大満足でした。
ずっと立って見てたけど、疲れなんか全然感じませんでした。



2時間延々フリー演奏のものすごい世界だったんですが、
その演奏中聴いている私達は、ほんといろんな世界に行けました。


遥かな宇宙にも行ったし、深い森の奥にも行ったし、
アフリカにも行ったし、静かな海の底にも行ったし、
大空だってびゅーんと飛んじゃいました。


ライブ中、あのセンターステージの円の中で、
ミュージシャン4人のエネルギーがたまってたまって、
頂点に達して、空に昇っていくような瞬間が何度かあって、
この瞬間のタカさんのドラミングがもう
言葉ではとても言い尽くせないぐらいすごかった!
光になってましたもん!!
見てて泣くかと思っちゃいました私。


私のまわりの人たちは、このシーンでは踊り狂ってる状態でしたね。
私はなんかもう、あまりのすごさに
「ひっえーー」ってなって、固まってましたけど(笑)


ああいう形態の音楽の中でのタカさんのプレイを見たのは
私は初めてだったんですけど、
何回も言ってるけど、ほーんとすごかったです。
あんな種類のプレイも、できるんだなぁ。
(プロの方に対して何言ってるんだ、って感じですが。)



タカさんのドラム、完全に「原始人のタイコ」と化してました。
大儀見さんのパーカッションとの掛け合いシーンもいっぱいありました。
聴いてて自分の中のプリミティブな感覚を呼び起こされるような、
そんな感じがありました。


タカさんと大儀見さんは、それぞれのパーカッションで
すごく「原始的な」会話のやり取りをされてました。
パーカッションって、もともとああいう楽器なんだなぁ。
私がやっている楽器マリンバの中にも、ああいう血が流れているはず。


で、タカさんはそういう「原始的な」プレイもされつつ、
かつシンプルな定型のきっちりした縦ノリのリズムを刻み続ける
「これぞグルーブマスター!」なプレイもしっかり聴かせてくれたし。
なんかもう、ほんと懐の深いすっごいプレイヤーだなぁ、って
改めて思いました。


タカさんのドラムスって、
「物をはっきり言いまくり」&「強く主張をしまくり」で
ほんとかっこいい!
ドラムスという楽器を通じて本当に
“はっきりと”物をしゃべれる人なんだなあ。



とても言葉で表現できる種類のライブではないですが、
「ああいう音楽もあるんだなー!」って感じですごく新鮮で、
ライブの内容がとっても素晴らしくて
タカさんのプレイがほんっっと素晴らしくて(←もういいって)
本当に行って良かったと思いました。


あー、やっぱり音楽って、すごいなー!!



沼澤尚オフィシャルサイト


http://www.numazawatakashi.com/