It Will Be Fine!

こまきのブログです。

「グレート・ギャツビー」より

あえてここには引用しませんが、
スコット・フィッツジェラルド著/春樹さん訳の
グレート・ギャツビー」の冒頭文は本当に素晴らしいです。


春樹さんは、この「グレート・ギャツビー」の冒頭文に
「ずいぶん長い間励まされてきた」そうですが、
春樹さんの言う「冒頭文」とは、どこからどこまでを指すのかなあ。


スコット・フィツツジェラルド著/春樹さん訳の
グレート・ギャツビー」は、愛蔵版とペーパーバック版の二種類が出ていて、
私が買ったのはペーパーバック版のほうです。


私は、第一章の冒頭の二ページにめちゃくちゃ感動しました。
最初読んだときは「?」って感じだったんですけど、
繰り返して読んでいると「ああ、そうか〜」って感じで
じわじわと意味がわかってきて、鳥肌が立ちました。


なんかね、自分が常々「どうしてなんだろう?」と疑問に思っていたことの
答えみたいなものが、スパーンと書いてあったんですよね。
で、読んで「ああ、そうか。それなら仕方ないよな。」って、
すごく腑に落ちたというか、納得したのです。


冒頭の二ページ、何度も何度も繰り返して読んでます。
励まされもするし、癒されもします。
文章も音楽と同様、治癒力のあるものなんですよね。


グレート・ギャツビー」は、春樹さんにとって「最も大切な小説」だそうです。
もう本当に一文一文、信じられないぐらいに美しく深い文章です。
無駄な文章は一行もありません。
(まだ私、第四章の途中までしか読んでないですけど。)


今ならどの書店でも、ばーんと平積み状態で
この本がたくさん置いてあると思いますので、
興味を持たれた方は、ぜひ読んでみてくださいね。



グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)