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こまきのブログです。

マリンバ発表会、終了!

komaki-13252006-07-30

いよいよマリンバ発表会本番の日がやって来ましたー。


朝の7:40ごろから、自分の部屋の雨戸を閉めて、
集中して基本練習や、今日演奏する曲を通して
弾きました。


近隣住民の方、朝っぱらからごめんなさい。。
でも本番前のリハーサルでは数分しか時間もらえないし、
今のうちに手首動かしてあっためとかないと、
もう本番まで弾ける時間ってほとんどないのです。。


リハーサルの時に、本番で使用するマレット(ばち)を決めるので、
この曲に合いそうなマレットを数種類持って行きます。

マレットは、その芯の材質や毛糸の巻き具合でそれぞれ硬さが違います。
なので、マレットによって出てくるマリンバの音も全然違ったものになります。
演奏時には、その曲の雰囲気に合った音色の出る硬さのマレットを選びます。


練習の時点でだいたい使用するマレットは決めてはいるのですが、
レッスン室や自分の部屋で弾いている時と、
本番の会場のホールで弾く時とでは、また音の響き方が違ってくるので、
最終的に本番で使用するマレットを決定するのは
ホールでのリハーサル時になります。


なので、なるべく多めにマレットを持って行くわけですが。
あぁ、これだけでも結構大荷物。。


練習を終えて、持ち物も確認して、家を出ました。
あぁ、蒸し暑い〜。



会場のホールに着きました。
私のリハーサルは12:00ごろからの予定。
控え室で昼食を済ませて、11:30頃に客席に入って、
他の出演者の方々のリハーサルを聴いてました。


ああっ、自分以外の人はみんな上手く聴こえるーー(泣)
すっごくどきどきしてきました。
もう緊張して死にそう(涙)



しばらく待って、自分のリハーサルの番が来ました。
最初すっごく緊張してたけど、しばらく弾いてたら落ち着いてきました。
やっぱりホールは音が響くなぁ。。気持ちいい。
まあまあ順調な感じで、リハーサル終了。



13:00マリンバ発表会、開演。
私は最初の数人の方の演奏だけ、客席で演奏を聴いてたんですけど
なんだか緊張して落ち着かないので、すぐに客席を出ました。


控え室で、楽譜を見ながら今日演奏する曲の最終確認。
でもあんまり細かく見すぎるとかえって不安になるので、ほどほどに。


第一部が終了して、休憩時間をはさんで、第二部スタート。


自分の出番が近づいて来た頃に衣裳に着替えて、
舞台袖に向かいました。


舞台袖に向かう途中でマリンバの先生とすれ違ったので、
「音量、あれぐらいで良かったですか?」と聞いてみたところ、
「もう少し出してもいいよ。」という答えが返って来たので、
よーし、思いっきり行こう!と決意。


舞台袖に入りました。
本番を控えた出演者の方が数人、緊張した面持ちで椅子に座っています。


ひんやりした暗がりの空間。
私も椅子に座って、緊張メンバーの仲間入りです。
もっのすごくどきどきしてました。
「嫌やぁ〜〜」ってそればっかり心の中で繰り返してました。


「本番は練習の7割でいい」
「楽しんで」
「集中して」
の言葉を、ひたすら自分の心の中で繰り返します。


舞台袖入り口のドアの「舞台下手」の文字を見ながら、
「これ以上に緊張する場所ってないよね。。」って考えてました。


ほんと、こんな恐ろしい事を仕事にするなんて考えられない。
私は音楽は一生趣味でいいです。。


で、どきどきしながらも舞台袖で他の出演者の方の演奏を聴いてて。
私の二人前の演奏者の方の曲が、
リハーサルの時に聴いてかっこいいなぁって思ってて。


舞台袖でマリンバの先生にその事を言ったら、
「あぁ、あの曲アメリカものだよ(笑)」って笑われました。
やっぱりあなたはアメリカものが好きなんだねー、って表情で。


そっか、やっぱり私はアメリカの作曲者の曲が好きなのか。。
(今回私が演奏する「SONATA」もアメリカもの。)



私の一人前の出演者の方の演奏した曲もかっこよかったです。
なんかこう、響きがブルースっぽくて。
マリンバの先生と、ピアノ伴奏者の方と、私の三人で
「この曲かっこいい!」って舞台袖で盛り上がってました。


でもマリンバの先生いわく
「ブルースっぽいけど、正確にはこの曲はブルースじゃないんだよ。」
とのこと。
似ているけど、コード進行がブルースとは違うんだそうです。ふーん。
私にはそういう細かいところはわかりません(^^;
かっこいい曲だったな。あの曲、いつかレッスンでやってみたいな。



とか何とか言ってるうちに、遂に自分の出番がやって来てしまいました!
一応この時には、気持ち的には落ち着いていました。


舞台袖から、ステージへ。
暗闇から、明るい場所にぱっと出るあの瞬間が何とも言えず好きです。
陰の場所から、光の場所へ。
一瞬で自分のいる場所が変わります。
ステージの真っ白いライトは、太陽の光みたいに、まぶしい。


今日私が演奏する曲は、ペーター・タナーの「SONATA」。
二楽章と三楽章を演奏します。


まずは、スローバラードの二楽章から。
まあまあ、落ち着いて弾けたかなー?
ホールに自分の音が響く感触、気持ちいいです。


で、次がアップテンポの三楽章。
まあ順調に進んで行ったんですが・・・


中盤の大事なところで突然ふっと音符を見失い、頭が空白状態に!きゃー!
わけわかんなくなって、四小節ぐらいでたらめに弾いてしまいました(^^;
とにかく「止まってはいけない!繋がなくては!」と必死。
で、四小節でたらめ弾いたあと、
「あっ、ここだ!」と途中から曲に戻る事ができましたー。
あ〜ぶなかったーー。真剣に止まるかと思いました。


けっこうそこで事故ったショックが大きかったんですけど、
「この後が大事だぞー!」とその後の演奏に集中しました。
とにかく思いっきり!を心がけて。


全くのマリンバソロ状態で弾く箇所カデンツァも、
出来がどうだったのかは自分ではよくわからないけど、
まぁ自分なりに精一杯弾けたかと。。


なんとかラストのEの音までたどり着く事ができました。


終わったー!


演奏を終えて、ぺこりとお辞儀。
会場からの拍手。嬉しいー。


で、舞台袖に戻って。


私の演奏を聴いていた今日の出演者の方が
「いい曲ですねー!」って言ってくれたのが嬉しかったなあ。
ほんといい曲なんですよ。私、この曲が大好きでした。


ピアノ伴奏の方に
「ごめん!途中で私、一小節多く弾いちゃったのよー!」と言われて
「ええっ、わからなかったですけど・・・。」と返す私。


「私、途中でたらめ弾いちゃったんですよー(汗)」と私が言うと、
「いやそんな、わからなかったよー」とピアノ伴奏の方。
(私たちって一体・・・(^^;)


舞台袖で、そんな風にお互い謝りあいっこしている最中に、なんと!
いきなり私の職場の上司登場!!


もうあまりにびっくりし過ぎて、目がまん丸になってしまって、
吉本新喜劇のウッチーばりに「ええーっ?!」と
思いっきり叫んでしまった私。(なんて失礼な部下なんだ)


だってだって、この上司には、仕事中の雑談で
今日発表会がある事と会場名は伝えていたものの
出演時間とかの詳細に関しては特に伝えてないし、
上司も今日来るなんてひとことも言ってなかったのに。。


会場に問い合わせして、
自分で時間とかを調べて来て下さったという事ですよね。
うっわあ感動。嬉しいなあ。


上司は「素晴らしかったよ!」と言って、
私に差し入れのお菓子を手渡して、風のように颯爽と去って行ってしまいました。
うーん、素敵すぎる。


私があまりにびっくりした顔で茫然とその場で立ちつくしていたので、
傍にいたマリンバの先生に、
「今の方は、どなた?」って聞かれました。
「職場の上司なんです。。」と私が答えると、
また傍にいた今日の出演者の方が
「何のお仕事されてるんですかー?」って私に聞いてきたので
「○○の仕事してるんです。」と答えると、
「私も同じ仕事してるんですよー!」という答えが。えーっ!!
本当ですか〜!って感じで、これまたびっくり。


いろいろ繋がるもんだなあ。人って面白いですねー。
何だか大騒ぎの終演後の舞台裏でした(笑)



そんなこんなで、今年の発表会もなんとか無事に終わりました。


うん、去年の発表会よりは、楽しめたかな。
だって、去年の発表会ってこんなんでしたからね・・・(^^;


☆2005/8/21の日記「マリンバ発表会、本番!」
http://d.hatena.ne.jp/komaki-1325/20050821



今年の演奏は、途中音符を見失って
四小節でたらめ弾いちゃったあの箇所がくやしいけど、
でもなんとか止まらず切り抜けられたから、よかったかな。


全体の出来としては、自分としては、そんなに悪くはなかったです。
家で練習してる時の七割ぐらいは、本番でも演奏できたと思うから。
それで良しとしよう、と思います。
これからは、あんまり自分を変に追いつめ過ぎずに、そういう生き方で行くんだ。


楽しかった、です。
うん、楽しかった。
それが何より嬉しいな。


本番前に死ぬような緊張を味わっても、
ステージを終えると「またやりたい」と思う。音楽って不思議。
何なんでしょうね、この感覚。病みつきになります。



自分が楽器を演奏できる機会があるという事に感謝。
人前で演奏できる場があるという事に感謝。
音楽を楽しめたという事に感謝。
今日発表会を聴きに来てくれた友人たちに感謝。


今日の発表会を聴きに来て下さった方々、
暑い中&遠いところをお越しいただき、本当にありがとうございました。
つたない演奏でしたけど、
自分の演奏を自分の大切な人たちに聴いてもらう事ができて
本当に嬉しかったです。ありがとうございました。



さぁ、来年の発表会ではどんな曲を演奏しようかなー。
わくわくします。


やっぱり音楽は、最高です!!大好き!


今日の全ての時間に感謝。ありがとうございました!