It Will Be Fine!

こまきのブログです。

好きなアルバム紹介15〜「道しるべ」(上新功祐)

komaki-13252006-05-18

上新功祐さんのニューアルバム
道しるべ」を聞き込んでいます。


とても素敵なアルバムです。
歌詞にも歌い方にも、
気負ったところや無理がないですね。
等身大の自分の想いを、そのままの形で、
自分のありのままの姿で歌っているという感じがします。


歌ものを聴いていると、「この歌は本当の気持ちで歌われていないなあ」と
感じてしまうような歌に出会う事もよくあるんだけど(←えらそうかな)
功祐さんの歌はそんな事はなくて。


功祐さんの歌は嘘がなくて、とても「本当」な感じがして、
歌から伝わってくるその誠実さに心を打たれました。


そして上新さん、改めて聴くとすごい歌唱力です。
まるで楽器の演奏を聴く時のような感じ方で、CDを聴きながら
上新さんの声の表現のニュアンスをていねいに味わっています。


このアルバムの中で特に好きな曲について感想を書いてみます。
(数字はトラックナンバーです)


                                                              • -


●2.「僕が瞳を閉じると」
とてもポップなかわいいナンバー。リズムがたのしい!
サビの部分の功祐さんの歌い方がとても好き。


梶原さんのギターもとてもポップで、
曲のあちこちで楽しそうに跳んで跳ねて、遊んでいます。
こういう雰囲気の梶原さんのギターもとても好きだなあ。
耳ダンボ状態で梶原さんのプレイを拾いながら聴いています。


●8.「離れない 離さない」
とにかくサビの部分の功祐さんの歌い方がすごく好き。
熱くストレートに心に入ってきます。


●11.「包まれたい」
この曲の梶原さんのギター、驚きの優しさです。
びっくりするような優しさです。感動しました。
「ファンでよかった」って思っちゃいました。
変な言い方だけど、梶原さんファンの方は、
この一曲の為にこのアルバムを買っても損はないと思います。


功祐さんの切々とした歌い方と、ロマンチックな歌詞と、
梶原さんの温かいアコースティックギターの音が、
静かにしんしんと優しく折り重なって紡ぎ出される、美しい音世界です。


●12.「僕は歌うよ」
つらいところをくぐり抜けた後のような、
雨上がりの情景を思わせるようなイントロのフレーズが素敵。


「伝えたい事があるから、僕は歌い続けるんだ」という
自分の大切な意思をしっかりと歌で表明している曲。


それは恋する人へのメッセージのようでもあり、
自分を応援してくれるファンの人たちへのメッセージのようでもあり、
家族や友人たちへのメッセージのようでもあり・・・。


そういう自分の周りの全ての人たちへの気持ちをこめた、
「広い意味合いでのラブバラード」と捉えてもいいのかな、と思います。
自分を支えてくれる人たちへの感謝の気持ちが
飾りのない、自然な真摯な形で伝わってくるところも
とても素敵だと思います。



僕は歌うよ 伝えたいことがあるから
君の胸の奥に 届くように
慰めじゃなくて 同情なんかでもない
伝いたい事が こんなにも そう こんなにもあるから


(「僕は歌うよ」より)

何気ない歌詞なんだけど、
功祐さんのこの声と、この歌い方と、この気持ちの温度で歌われると、
「そうかあ、功祐さんは本当に伝えたいんだなああ」と
心にすとーーんとストレートに入って来ます。


「歌」というものは、
“メロディー”と“歌詞”と“ヴォーカル”というものが、
ひとつに絡み合って一体となって人の心に届いてくるものなんだ、
どの要素が欠けてもいけないんだ、という事を改めて認識しました。


この曲の中でポロロン、と聞こえてくる
梶原さんのアコースティックギターの音色がとても綺麗です。
まるでハープの音色のように聞こえます。
音色の輝き方がちょっと神々しい感じがして。
最近よく思うんですけど、梶原さんのギターの音色って、
こんなに、こんなに綺麗でしたっけ?
最近ますますギターの音色の輝きが磨き抜かれている感じがします。
すごいなあ。

                                                                    • -

初めにも書いたように、等身大の姿勢で歌われているアルバムなので、
聴く側の自分も、等身大の無理のない気持ちで聴く事ができます。


そういうありのままの自分で功祐さんの歌を聴きながら、
心が温かくなったり癒されたり、時にそっと熱くなったり・・・
そういう時間を持てる事がなんだかとても幸せです。


6月の神戸でのライブも楽しみです。



☆2005年7月17日の日記「上新功祐ライブレポ!」
http://d.hatena.ne.jp/komaki-1325/20050717