6月末のこと。
仕事の研修報告書の提出期日が迫っていたんだけれど、
「あんまり心に残る研修内容じゃなかったしな。。」と、
なかなか書く気になれませんでした。
「書きたい文章」ではなく、「書かなければならない文章」って、なかなかつらいものです。
でもまあ仕事の事だから、書かなきゃなんない。
さて、どうしたものか。
どういう風に書こうか。。と思いをめぐらせている時、
「個人的にはあんまりいい研修内容じゃないとは思ったけど、
でもあのラストの部分の、あの話は、すごく印象的で心に残ったな。」と
ふっと思い出しました。
で、「よし、あのラストの部分について自分が感じた事を、
その部分についての感想を、集中して書こう。」と心を決め、
書き始めました。
それについては書く事ができました。
それは本当に自分の心に残った部分だったから。
文章を書いている間、私は頭の中で、ぐっと集中して、
言葉と心をぐるぐる回転させていました。
自分の気持ちを表現してくれる言葉を、ふっとつかんで連れてくる。
(ここはあんまり考え過ぎてはいけない。感覚的に、直感的に。。)
それらの言葉を並べてみる。
とりあえずいったん、だーっと全体を書いてみる。
読み直す。
読んでいて何だか自分の中でひっかかる、流れの悪いところを直す。
すっと心に入ってこない部分を直す。
(ここには時間をかける。客観的に。。)
接続詞を変える。
読点の位置を変える。
文章の順序を整える。
あるいは使う言葉の表現そのものを変えてみる。。
紙を切って貼ったり、
あるいは並べていた積み木の順序を組み替えたり。。
時には使う積み木の種類自体をがらっと変えみたり。。
そんな感じで文章の細かいところを整えていく。
文章を書き始めてからそんな一連の作業をしている間、
私は自分の心と身体が、じわじわと熱を帯びて、熱くなってくるのを感じました。
書きながら自分が熱中して、楽しんでいるのがわかりました。
そして、最後に、
「うん、これでいい。これで、できた。」と
自分で納得のいく文章が書きあがったとき、その文章を読み返したとき・・
自分の中に何ともいえない幸せな気持ちが、ふわあっと広がってゆくのが感じられました。
「ああ、自分は文章を書くのが好きなんだな。」って、何だか久しぶりに実感しました。
自分の心に残ったこと、
自分が感動したこと、
自分の心の中にあるものごとを、私は文章で表現するのが好きなんだ、と。。
そんな事、ここのところ、忘れていました。すっかりと。
仕事で、義務感で書き始めた文章で、それに気づかされる、というのも何だか不思議な感じがするのですが。。
ものすごいエゴで傲慢なのかもしれないけれど、
私はここで、まずは自分自身のために、自分自身の楽しみと幸せのために、
文章を書いてみたいと思います。
その結果もしも、読んでいただいた方に、
少しでも共感していただけるような事があったなら、
それは本当にハッピーな事だな、と思います。
とっても不定期更新なブログですが、またよかったら、時々のぞいてやってくださいね。