久しぶりに風邪をひいた。
寒気がする。身体がだるい。食欲もない。
夜は早い時間にベッドにもぐりこんだ。
背筋の悪寒に冒されながらも、なんとか眠りに落ちた。
その眠りの中で、夢を3つぐらい立て続けに見た。
そのうちのひとつの夢は、
私が今 心の中で最もつらく思っている事、見たくない情景を、
映像としてつきつけられた夢だった。
目が覚めた。
ベッドから起きる。
さっきまで見ていた夢が、夢なのか現実なのか区別がつかない。
自分の頭が現実に戻ってくるのに時間がかかる。
少し時間が経ってから、
「ああ、さっきのは夢だったんだ。夢で良かったなあ。」
とやっとわかってくる。
だけど、
いや、全てが夢ってわけでもないんだよな、
実際の事でもあるんだよな、と思う。
痛く苦く。
「わざわざ夢でつきつけなくても、ちゃんとわかってるよ。」
と声に出してつぶやいた。
それぐらいわかってるよ、と。。。
私にこの夢を見せた、見えない誰かに対して。