It Will Be Fine!

こまきのブログです。

「本田雅人カウントダウンライブ@STB139」ライブレポ!

komaki-13252007-12-31

●2007年12月31日(月)
「MASATO HONDA Year End Special Live
Count Down Live 〜寄せ鍋風〜」


【会場】
STB139(東京)


【出演メンバー】
本田雅人(Sax)
松本圭司(Key)
梶原順(G)
川内啓史(B)
小笠原拓海(Ds)
田中栄二(Ds)
B.B.Station(New Tide Jazz Orchestra 風)
ゲスト:矢野沙織(Sax)、櫻井哲夫(B)





==============================================



【SET LIST】
☆一部
Tomorrow Is Another Day
Blue Black
Step Up Action
Pray For Peace
Open Mind
Confirmation
Panther


☆二部
待ちぼうけの午後
Theme For B.B.S
Fair Affection
ストライヴ・フォー・ジャイヴ(?)
Red Zone
みんなSwing
Little League Star


☆三部
Megalith
Ciao!!!
Joy
Pork
Fade Away


<Enc.>
My Ballad


                                                                                            • -

2005年のBAJでのカウントラウンライブ以来、
二年ぶりの本田さんのカウントダウンライブです。
今回のカウントダウンライブのタイトルは、その名も「寄せ鍋風」。
ゲストいっぱい、企画いっぱいの楽しいライブになりそうな予感です。



ライブの最初は、本田さんひとりがステージに登場。
暗闇の中でスポットライトに照らされる中、
多重録音の本田さんアカペラコーラスSEに合わせて
「Tomorrow Is Another Day」をソプラノサックスで演奏。
きゃあ〜、本田さんの曲の中では
私はいちばん好きな曲です!嬉しいー!!
ぐうっと演奏に引き込まれてしまいました。
このバージョンの「Tomorrow Is Another Day」もとっても素敵ですねー。
1月発売の本田さんのベストアルバム、
買おうかどうか迷っていたけど(本田さんのアルバムは全部持ってるから)
このバージョンの「Tomorrow Is Anotoher Day」が収録されているなら
買おうかなぁ。。


演奏が終わって本田さんのMC。
「こんなにゲストが出演するライブなのに、
ひとりかよ!って感じですね(笑)」


会場爆笑。


本田さん「今日はこれからだんだんお友だちが増えていくシステムになっています。」


との事で、二曲目から松本さん&梶原さん登場です。


演奏スタート。
冒頭は、松本さんのピアノ&梶原さんのアコースティックギターで、
熱く激しいハネ系リズムの長いアドリブが続きます。
ぴりっと引き締まった緊張感あふれる熱い演奏。リズムの応酬!
これがもう、めっっっちゃくちゃかっこ良かったー!!
聴いててすごくどきどきしたし、心が熱くなりました!
しかしこの曲、何の曲?わからない・・と思っていたら
本田さんのアルトサックスがメロディーを吹き始めてやっと判明。
なんと「Blue Black」です!!
まさかこの編成でこのアレンジで「Blue Black」が来るとは思っていなかったので、
びっくり!&大喜び!の私でした。
アコースティックな大人なアレンジの「Blue Black」かっこよかったです。
それにしても松本さん&梶原さんのデュオは良かったなあ。
この先お二人で何かやってくれないかな、とか思っちゃいました。



そして次の曲ではさらにベース川内くん、ドラム小笠原くんが加わり、
5人のバンド編成での演奏。
梶原さんはギターをエレキに持ち替えます。


曲は「Step Up Action」!
いつもの本田バンドとリズム隊が違うので、また印象が違って新鮮に聞こえます。
ラストのびゅーんと突き抜けるような梶原さんのソロが
かっこよかったです!


そして次も同じくバンド編成で「Pray For Peace」。
久しぶりに聴きましたね。
穏やかなあたたかい気持ちになる曲です。



そして次の曲ではスペシャルゲスト登場。
サックスプレイヤーの矢野沙織さんです!
初めて見る矢野沙織さん、背が高い〜。
そして演奏曲は「Open Mind」。
報道ステーション」のテーマ曲です。
生で聴けてちょっと嬉しい(笑)
メロディーを本田さんと矢野さんでハモったりしているのを
聴いているのがとっても心地よかったです。
あー、ツインサックスいいなあ、と思いました。
そういえば私が初めて本田さんに出会ったのも
本田さん&伊東たけしさんのツインサックスのライブでしたね。
初めて生で聴く矢野沙織さんの音は、
「少しハスキーなサックス」という印象。
音は太くどっしりとしていて、安定感と存在感があります。
演奏も本当に落ち着いていて、堂々としていて
貫禄さえ感じさせました。



一部の間に「既にやばい感じでおしてます(汗)」と
何度もつぶやく本田さん。
カウントダウンライブですからね、進行が大変です。



次の曲は、本田さん&矢野さんのふたりのみで演奏。
曲はチャーリー・パーカーの曲「Confirmation」。
ふたりで交互に、メロディーを演奏したり、バッキングに回ったり・・・と
くるくる役割を交替しながら演奏していました。



そしてラストはバンド+矢野さんで本田さんの曲「Panther」を演奏。
会場も手拍子して盛り上がりました!


ここで一部が終了です。


                                                                                                                  • -

二部は、客席後方にずらりとビックバンドのホーン隊が並び、
ステージ上で本田さんが指揮&ソプラノサックスを吹きながら、
ステージ上の本田さんと
客席後方のビッグバンドのホーン隊が掛け合いをするようなかたちで
「待ちぼうけの午後」を演奏。
ゆったりしっとり、どこかけだるい優しい雰囲気の演奏が素敵でした。


そして「待ちぼうけの午後」の演奏が終わると
ホーン隊は客席通路を通ってステージへ!
本田さん、梶原さん、ドラム田中さんと
ビッグバンド(国立音楽大学ニュータイドジャズオーケストラ)で
「Theme For B.B.S」を演奏です!
やっぱりビッグバンドやるならこの曲をやらなきゃね!って感じです。
とっても華やかできらびやかなステージになり、
しかも心もほこほこと幸せにあたたまる感じで、
「やっぱりビッグバンドっていいな〜!」と思いました。



次も同じメンバーで「Fair Affection」を演奏。
本田さんの「B.B. Station Live」のアルバムに収録されていて、
とっても好きな曲です。聴けて嬉しい〜。
たっぷりとした空間にゆったりと身を委ねるような気持ちで聴いていました。



「Fair Affection」の演奏が終わると、
本田さんから今日演奏しているビッグバンドチームについての説明が。
今日出演しているビッグバンドチームは、
国立音楽大学のビッグバンド部
「ニュータイドジャズオーケストラ」の皆さんなんだそうです。
本田さんは国立音楽大学の卒業生。
そして、本田さんはこのニュータイドジャズオーケストラが
創部された年に入部されたそうで。
そしてニュータイドジャズオーケストラは
その年に出た山野ビッグバンド・コンテストで見事優勝!したそうです。
そして本田さんは・・・


本田さん「残念ながら最優秀ソリスト賞を受賞しました(笑)」


本田さんの「残念ながら」の言葉に観客大ウケ(笑)
そして・・・


本田さん「そのとき最優秀ソリスト賞を受賞したときに
コンクールで演奏した曲を今日は演奏します。
なので、“ちょっと楽譜持ってきてよ”って頼んだら、
これがむちゃくちゃ難しい曲でして・・・。
“ちょっと演奏する”って感じの曲じゃなかったんですよね(笑)
どんな感じか、聴いてみてください。」


わー、これは貴重!会場も拍手です!
そして演奏された曲は「ストライヴ・フォー・ジャイヴ」。(であってるかな。)
もうこの曲がすごくテンポが早くてメロディーもリズムも複雑で!
でもすっごくかっこいい〜!!
こんな難しそうな曲を学生時代に演奏して、
そして最優秀ソリスト賞も受賞されたんですね。すご過ぎです。。



そしてここで!またまたスペシャルゲスト登場!
ベーシスト櫻井哲夫さんです〜!!
今年は本田さんとの共演の機会が多かった櫻井さん。
そして演奏する曲といえばやっぱりこれでしょう、「RED ZONE」です!
私は本田さんと櫻井さんが共演するセッションで何度かこの曲を聴いたことがありますが、
なんと今日は梶原さん参加の「RED ZONE」が聴けちゃう?!って事で
心の中でめちゃくちゃ盛り上がってしまいました。
曲冒頭の、梶原さんのギターで弾かれるメロディー、かっこよかった〜!
きりっと引き締まった炎が、熱く走り抜けていくようなエレキギター
櫻井さんと梶原さんの共演が聴けるのも貴重貴重〜♪嬉しかったです。



次は、櫻井さんと本田さんふたりのみで演奏。
櫻井さんのベースと本田さんのバリトンサックスで
本田さんの曲「みんなSwing」を演奏。
本田さんが演奏前に
「すごいですよ〜、低音と低音の戦いですからね。象みたいですよ。」
とおっしゃって、「象」にウケた私でした(笑)
どっしりした、どことなくユーモラスな雰囲気の演奏になりましたね。



二部ラストは、
本田さん、梶原さん、田中さん、ビッグバンドで
「Little League Star」でした。
ビッグバンドバージョンの、スイング調のアレンジでの演奏で
華やかに盛り上がりました!


                                                                                                      • -

二部が終わった時点でだいたい23:50頃だったでしょうか。
もうすぐ年が明けます。
休憩時間中に、客席にクラッカーとシャンパングラスが配られました。
新年を迎える準備OK!です。


そして23:55頃ぐらいから、カウントダウン用のビデオ映像が
ステージ上のスクリーンに流れ始めました。
本田さんが「何か適当に映像集めておいてください」と
STBにお願いして作ってもらったものだったみたいなんですけど・・


本田さんのライブDVD「What Is Fusion」や、
「Live!Cross Hearts」の映像のダイジェスト版が流れたり。
梶原さん、その映像の中の本田さんを見て「本田、若いね〜。」
本田さんは「What Is Fusion」のDVDの映像の梶原さんを見て
「なんか刈りあげの人がいますよ」と(笑)
そしていちばんおかしかったのが同じく「What Is Fusion」のDVDの映像で
金髪の松本さんが映ったとき!会場大ウケ!
本田さんも「あれ誰?あれ誰??(笑)」ってつっこみまくりでした(笑)
あと、二年前のWITNESSのアルバム発売記念ライブ@STBの際の
ライブ映像なんかも流れました。なつかしー。
その映像を見た梶原さん、「こんなのあったね〜。」はい、ありましたよ(笑)



で、そんなこんなでいよいよ新年を迎えるまであと5秒!
ここからは一秒進むごとに、
本田さんのモデルブロマイド風?な写真が一枚ずつ
どん!どん!どん!と出てカウントダウンするかたちになって、
会場もステージ上も「なんだこの写真は!(笑)」って感じで
爆笑しながらのカウントダウンとなりました(笑)


そして!「5、4、3、2、1、0!!!」で
新年になりました〜!!


客席は一斉にクラッカーを鳴らします!
STBの天井からも紙吹雪みたいなのが降ってきます!
わぁい、おめでとう〜!!!


配られていたシャンパングラスをまわりの人と
笑顔でかちん、とぶつけ合って乾杯♪
とっても嬉しくて幸せな瞬間です。
ステージ上のミュージシャンは配られたシャンパンのミニボトルで乾杯です。
ステージと客席で「おめでとう〜!」を言い合います。


ビッグバンドチームが再びステージに入場。
ビッグバンドチームが入場する際に、
メンバーの一人一人とシャンパンのボトルをかちん、と合わせて
乾杯している梶原さん。素敵な笑顔です。


そして、年が明けた瞬間から会場内に流れている
和風な雅な雰囲気のSE。
どぉん!と和太鼓の音が鳴ってたり、鼓の音が鳴ってたり。
これは本田さんが某バンド用(四角いバンドですよね)のイントロSEを、
お正月バージョンにしたものなんだそうです。
「だんだんメガリスになってきますから〜。」との事ですが、
本当に?本当に?と思いながらじっと聴いていると・・・
あっ、「メガリス」の旋律が浮かび上がって来た!
すごーい!会場拍手です!


そしてここから「メガリス」の演奏に突入〜!!
矢野さん以外のゲストもビッグバンドも全員参加、ステージ上はすごい人数になってます!
ドラムも田中さんと小笠原くんのツインドラム!
ベーシストも櫻井さん、川内くん、ビッグバンドチームのベーシスト、が
三人並んで演奏してます。すっごい迫力!華やか〜!!
新年一発目の演奏は超豪華バージョンの「メガリス」でした〜。


「さぁ、年が明けてしまえはこっちのもんですよ〜。
ゆっくり演奏しますからね〜。」と本田さん(笑)
年が明けてしまえばもう進行の心配はないですからね。
ゆっくりたっぷり演奏ができます。



「メガリス」以降も、ずっとこの人数で演奏してました。
(ドラムとベースはメンバーが時おり交替で交互に演奏したりする形で。)
二曲目から(だったかな)は矢野沙織さんも参加。
二曲目は「Ciao!!!」です!
わぁい、これも大好きな曲なんで嬉しかったです!


それにしても梶原さん、曲と曲の間のMCの時とかに
ずっとシャンパン飲んでます。
飲みすぎ、飲みすぎ!(笑)



三曲目「Joy」では、かつて本田さんと青木さんがユニゾンで演奏していた部分は、
この日はメンバー全員でユニゾン!ビッグバンドのメンバーも全員ですよ!
ものすごい迫力でした〜!


「Pork」はイントロの梶原さんの長いカッティングがかっこいい。
ああかっこいい。
そしてすごかったのが、櫻井さんと川内くんのバトルですよね!
延々とベースのソロバトルが繰り広げられたんですけど、
川内くん、全然負けてない!すごかったです〜!!
櫻井さんとあんなに堂々と演奏しあえるなんてすごい!かっこよかったです!
田中さんと小笠原くんのドラムバトルも白熱してました!
若者パワー炸裂ですごかったです!



そして三部ラストは「FADE AWAY」。
この曲では、ビッグバンドチームのピアノの女の子と
松本さんのキーボードのバトルがすごかった!
ここでも若者パワー炸裂!
そしてこの曲でかっこいいのが梶原さんの終盤のソロです!
アルバム「B.B. Station Live」に収録されているこの曲の演奏でも
梶原さんのソロがすっごいんですけど、
今回生で聴けて嬉しかったですーー。かっこよかった!



大盛り上がりで本編終了。
アンコールは本田さん、松本さん、梶原さん(アコギ)、
川内くん、小笠原くんの5人で「My Ballad」を演奏。
今年3月のJust For Funツアーの際に演奏された、
本田さんが「マリーンさんに提供するためにつくった曲」ですね。
メロディーが美しく優しいバラードです。
熱く盛り上がったライブでたかぶった心を、
優しくしずめ、あたたかく包んでくれるような素敵な演奏でした。
心にしみ入りました。とても心地よかったです。



「My Ballad」の演奏が終了して、
長丁場の楽しい楽しいカウントダウンライブは幕を閉じました。



あーもう、ほんっっとたのしかったですー!!!
ビッグバンドの明るく華やかで幸せな気持ちになるサウンドは、
新年を祝うにはぴったりだなあと思いました。
とっても素敵でした。


久しぶりに本田バンドの曲がいっぱい聴けて、
しかもビッグバンドをプラスした豪華編成で聴けて、
本当に豪華で贅沢で華やかで、幸せでした〜。


私は今はこんなにも梶原さんファンですが(笑)、
もともとは本田さんに出会ってインストの世界にどどーっとはまったので、
そのインストにはまった最初の頃に、
本田さんの曲たちをもう本当に毎日浴びるように延々と聴いてたんですよね。
だから、以前そういう風に浴びるように聴いていた曲たちを、
今回のライブでもまさしく「浴びるように」たっぷり聴けて、
それがとっても嬉しかったです。
インストにはまって「わぁ、こんな楽しい世界があるんだ!」って感動して
夢中で聴きまくっていた当時の気持ちを思い出してきゅんとしちゃいました。
「あーやっぱり本田さんの曲って自分の原点なんだなあ。」と思いましたね。
ある意味自分にとってひと区切り、となる今回のライブで
本田バンドの曲がいっぱい聴けたのはとっても幸せだったような気がします。
音楽の世界に出会えて本当に良かったなあ、と改めて思いました。


梶原さんもいるステージで、
そういう曲たちをいっぱい聴けて本当に嬉しかったです。
この日の梶原さん、終始本当に最高の笑顔で演奏されていて楽しそうでした。
プレイもどれもとびっきり最高にかっこ良かったです。
それも嬉しかったなあ。
ずっと覚えておきたいです。



素敵な音楽に包まれての最高の年明けになりました!
大好きな音を身体にたくさん浴びて、幸せいっぱいの気持ちになりました。


ミュージシャンの皆さん、会場で同じ時間を共に過ごした皆さん、
本当にありがとうございました!


良い事いっぱいの、素敵な一年になりますように!