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こまきのブログです。

「熱帯JAZZ楽団@神戸国際会館」ライブレポ!

komaki-13252007-07-01

●2007年7月1日(日)
熱帯JAZZ楽団 〜11thアルバム発売記念公演〜」



【会場】
神戸国際会館こくさいホール


【出演メンバー】
カルロス菅野 (Perc)
美座良彦 (Timb) 
斉藤恵 (Conga) 
森村献 (Pf)
神保彰 (Dr) 
高橋ゲタ夫 (Bass)
佐々木史郎、鈴木正則、奥村晶、松島啓之 (Tp) 
中路英明、青木タイセイ (Tb)
西田幹 (B.Tb) 
近藤和彦、藤陵雅裕 (A.Sax)
アンディ・ウルフ (T.Sax) 
宮本大路 (B.Sax)




【※注!ネタばれあり!】




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【SET LIST】


☆1st
Enamoradora
Can't Give You Anything
C'est La Vie
Mi Tierraa Natal
Somebody I Know
Elegant People


☆2nd
Fly Me To The Moon
Descarga Tropical
Lupin The Third
Hip To Be Square
EW&Fメドレー 〜Getaway〜Let's Groove〜September〜


☆Enc.
Almost There
Pick Up The Pieces

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ちょっと今回、このライブに行こうかどうしようか迷ったんですけどね。
やっぱ「September」は聴かなきゃな、と思ってチケットを買いました。
神保さんのきりっとした姿勢の正しいドラムも聴きたいし。


というわけで、1年ぶりの熱帯JAZZ楽団のライブです。


☆昨年の「熱帯JAZZ楽団@神戸国際会館」ライブレポ



ライブ当日会場へ向かう途中、
「1年が経ったんだなぁ〜」と、自分の中で感慨深かったです。
あれから本当にいろいろいろいろ、あったなあと。



会場の神戸国際会館はたくさんの人でごった返していました。
熱帯JAZZ楽団のライブの客層って、ほんと幅広いんですよね。
まさしく「老若男女」って感じで。
小さな子どもづれのファミリーもいれば、
お年寄り夫婦もいるし、
私たち世代の女性もいるし、
学生風の人もいるし・・・。


熱帯JAZZ楽団の音楽の中には、
どの世代にも通じる、どの世代にも楽しんでもらえるものがあるという事ですよね。
それってすごいなあ。



さて、ライブレポです。
メンバーがステージに登場して席について、
リーダーのカルロス菅野さんが
「ターンターンタン、ウン、タン、タン」
というスリー・ツーのリズムを手で叩いてカウントしてから
曲の演奏が始まります。


去年のライブレポにも書いたけど、
ほんとあのカウントの仕方というか、拍感の感じ方って
「あり得ないなぁ〜〜」と思います。


先日大阪ブルーノート
「マリーン meets 本田雅人 Big Band Station」のライブ
を見たばかりだから余計よくわかるんですけど、
普段私たちがよく聴く種類の音楽のグルーブの質と、
今回の熱帯JAZZ楽団のようなラテンの音楽のグルーブの質っていうのは
ほんとうに全く違います。


熱帯JAZZ楽団のライブ中に曲を聴きながら観客がする手拍子は
「ウン、タン、タン、ターンターンタン」のツー・スリーが多いし・・・
これも「あり得ない〜」って思いました。


ラテンのあの拍感の感じ方っていうのは、
私の体の中には「全くない」です。
今回ほんとそれを強く感じましたね。
ラテンのグルーブってほんと独特だなぁ〜、と思います。



1部は客席に座って、リラックスして音楽を楽しむ感じのステージでした。
熱帯JAZZ楽団の演奏を聴きながら
涼しい気持ちになったり、南国の灼熱の太陽を浴びている気持ちになったり、
マグマみたいな生々しい「熱い」気持ちを感じたり・・・。
音楽によって「空気の温度」みたいなものが
本当に変わるんだな、すごいなーって思いながら聴いてました。



1部ラストの曲「Elegant People」での、
宮本大路さんのバリトン・サックスのソロがすごく印象に残りました。
大きな黒い蛇が地底をうねうねと這うような、
そんな感じのソロでした。


聴きながら「うわぁ、わっるぅ!」って思いました。
上手く言えないんですけど、
とにかく悪ぅ〜〜い感じのソロだったんですよ。かっこ良かったですねえ。
「音楽の中の悪(あく)」みたいなものにも私はすごく惹かれます。


大路さんがとことん「悪い」雰囲気のソロを吹き続ける中
(大路さんだけの世界がそこにはあったなあ)、
他のメンバーが奏でるサウンドは超さわやかだったりして・・・
その対比もおもしろかったです。



神保さんのドラムも相変わらずかっこ良かったです。
一音一音に、神保さんのまっすぐな信念みたいなものが表れている感じ。
きりっとした感じの、凛とした感じの
姿勢の正しい神保さんのドラミングが好きだなあ。
「ちょっとやそっとじゃ揺るがないぜ」みたいな
人間的基盤の大きさみたいなものも、演奏からしっかりと感じますしね。



休憩をはさんで二部スタート。
カルロス菅野さんの、
「じゃあここからは、ディスコタイムいきましょうか!」の声を合図に、
一斉にほぼ総立ちになる会場。


私はこの日は二階席から見てたんで、
二階席の人ってあんまり立たないんですけど、
隣に座っていた友達がさっと立ってくれたから、
私も迷わず立つことができました!


そこからはもう、何も考えずに踊りまくり!
身体で楽しむ!って感じで。
熱かったー!楽しかったー!!


二階席からは、一階席の様子もよく見えたんですけど、
踊る振り付けを揃えている女の子グループとかがいて、
そういうのを見ていると「わー、楽しそうだなー!」って感じで
にこにこしてしまいました。


大人も子どもも、おじいちゃんもおばあちゃんも、みんな踊る踊る!
みんなでひとつの空間で、熱くて楽しい気持ちを共有してる。
そういう空間の中で、私は自分の心が
ぱーっと「開かれていく」、「解放されていく」感覚を
味わう事ができました。


EW&Fメドレー楽しかったなあ。
「September」のイントロが流れてきた時には
去年と同じくやっぱり涙目になっちゃいました。
大切な思い出がある曲なので。。
私はこの曲を聴きながら、
自分の気持ちの経過を確認しているところがあるなあ、と思います。
音楽を通じてそういう作業ができる事は幸せな事です。
今年も聴けて嬉しかったです。



みんなで踊りまくって、思う存分楽しみまくって、
熱帯JAZZ楽団のライブは終了しました。


熱帯JAZZ楽団のライブを見ると、なんか
「難しい事を考えてても仕方がない。楽しんだもん勝ち!」
という気分になります。


私の好きなもの・・というと、
ぱっと思い浮かぶのは「音楽と本」なんだけど、
本っていうのは、読んでいるときや読んだあとに考え事をするときに
「自分ひとりの部屋の中で」もくもくとものを考えているような
気持ちになる事が多いんですね。
私はその感覚も好きだし、それも大切な感覚なんだけど・・
でもそういうふうに内向的になるのはいいとしても、
「心を閉じて」しまってはいけないと思うから。
気をつけないといけないなって思うんです。


音楽は私の心を「開いて」くれるものだなー、と思います。
大切なものだなぁって。


私の心を「開いて」くれた熱帯JAZZ楽団のライブに今年も感謝。


やっぱり音楽は、楽しいです!!