二楽章初レッスンです。
先生にピアノ伴奏をしてもらって通します。
イントロはピアノのみ。優しく切なく、憂いのある和音の動きが本当に綺麗。
ピアノがいくつかの和音を静かに奏でたあと、
マリンバのメロディーが静かにすべり込むようにその世界の中に入っていきます。
まだまだへたくそな演奏なんだけど・・・
そのメロディーの美しさに感動して、弾きながら泣きそうになってしまいました。
なんて綺麗な曲なんだろう、と思いました。
弾きおわった後の先生と私の会話。
私「・・・綺麗ですねぇ・・・」
先生「・・・綺麗だねぇ・・・」
私「何なんでしょうこれ。本当に綺麗ですね。」
先生「綺麗だよね〜。うん、いい曲だ」
「なんで学生時代にこの曲を演奏した時、
好きだと思わなかったんだろう?何なんだろう私。嫌になっちゃうな。」と
ピアノの前で楽譜を見つめながら、少し茫然とした面持ちの先生。
私「学生時代に演奏した時は、この曲嫌いでしたか。」
先生「うん、むしろね。今はジャズとかを勉強したから、
この曲の響きの良さが分かるんだと思うよ。
〇○さん(←私のこと)も、ジャズとかフュージョンとかを聴いた耳で聴くから、
この曲の良さがわかるんだと思う。」
私「そうですね、吹奏楽しか聴いてない私だったら、
この曲の良さは理解できてないかもしれない。」
私「それにしても、前に先生がおっしゃってたように、
譜読みがわりと簡単なわりに、かっこいい曲ですよね。」
先生「曲の構成力がしっかりしてるという事だよ。」
私「はぁ〜、なるほど・・・」
先生「よく計算されてるよ。濁った和音が続いた後に、
すっと綺麗な和音が出てくる。そのバランスがいい。」
今回の発表会では一楽章は演奏しませんが、
「いつか一楽章もやってみたらいいよ」と先生。
この一楽章は、先生が高校生だった当時の
某芸大の試験曲だったんだそうです。へー。
試しに一楽章のピアノ伴奏の和音を弾いてくださる先生。
本当に「プレリュード」という感じの、前向きな凛とした雰囲気の曲。
凛々しく真っすぐ前を向いた感じのかさなりの和音たち。
どの和音も、聴いてて自分の心のツボど真ん中に
ストライクで入ってくる感じで、ぞくぞくするほどかっこいいです。
本当に何なのこの曲?!
「かっこいいですよねぇ〜」
「かっこいいよねぇ〜」
と、この曲のかっこ良さを誉めたたえまくって終わった
今日のレッスンだったのでした。
この「SONATA」は、自分の気持ちに無理のない感じで、
自分の等身大の気持ちで弾けるところが何だか嬉しいです。
練習が楽しいのも嬉しい。
あぁー、曲だけじゃなく演奏もかっこよくなるようにがんばろう!
なんだかんだであと一ヵ月です。