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こまきのブログです。

想像力が創造力

きのう、好きな絵本作家、五味太郎さんの絵本を買いました。


ずっと買いたかった絵本だったので、やっと買えて、幸せでほくほくしてました。
(で、その後に春樹さんの「沈黙」を読んでテンションまっさかさま/苦笑)


五味太郎さんの絵と文章で季節を満喫できる、
とっても素敵な絵本です。


この絵本、絵本の内容自体が素敵なのはもちろんの事、
本についている帯の文章も、とっても素敵なんですよ。
この帯の文章も、五味太郎さんが書かれたものなんですけど。
ちょっと引用してみますね。


きせつのまんなかで、きせつをたのしみます。


きせつのはじっこで、つぎのきせつをまちます。


きせつのうらがわで、もうひとつのきせつをおもいます。


きせつはめぐりつづけます。


こころのなかでもめぐりつづけます。


五味太郎


あぁ〜、いいですよねーー。


最初の二行、
「きせつのまんなかで、きせつをたのしみます。」と、
「きせつのはじっこで、つぎのきせつをまちます。」という感覚は、
私も持っていました。


今年の夏ぐらいからかなぁ。
「今自分は、この季節のどのあたりにいるんだろう?」という
気持ちを持つようになって。


「今自分は、夏のどのあたりにいるんだろう?」と。
よくそういう事を考えてました。


で、夏の終わり頃には、
「あぁ今自分は、夏の最後のあたりにいるんだ。
もう秋が、次の季節がすぐそこに来てる。」
とか思ってみたり。



五味さんが本の帯の三行目に書いている
「きせつのうらがわで、もうひとつのきせつをおもいます。」
も、素敵ですよねー。


冬の真っ只中にいる時に、
夏の感覚を思い出そうとしている時って、ありますもんね。
一生懸命、夏の日差しの感触を思い出そうとしてみたり。。
でもそれはなかなか難しくて、果てしなく遠くて、実感がなくて。


「きせつのうらがわ」に思いをはせる時の気持ちっていうのは、
「地球の裏側」ブラジルに思いをはせる時のような気持ちと、
どこか似ているかもしれません。



ラストの二行、
「きせつはめぐりつづけます。
こころのなかでもめぐりつづけます。」
も大好きです。


想像力、持ちたいなぁ。
真っ白な空間の中の、真っ白な紙の上に立って、
いろんなものを想像してみたい。
自分の心の中に、いろんなものを描いてみたい。
たぶんその白い紙には、「端っこ」というものは存在しない。
果てしなくどこまでも続いている。



『想像力が創造力』(By梶原さん・「4CREATORS PROVERB」)


「ものを想像する力」は、いつしかきっと、
「ものをつくり出す力」に変わるはず。