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こまきのブログです。

「渡辺貞夫グループ2005@大阪ブルーノート」ライブレポ!②

komaki-13252005-07-29

●7月29日(金)「渡辺貞夫グループ2005」

 @大阪ブルーノート(1st Stage)
http://osaka-bluenote.co.jp/


【出演メンバー】
渡辺貞夫(Sax)
小野塚晃(Pf&Key)
梶原順(G)
松原秀樹(B)
石川雅春(Ds)
ンジャセ・ニャン(Per)
ティーブ・ソーントン(Per)


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この日のライブは「TEMBEA」でごきげんにスタート。


「あれー、今日のステージは、
昨日のステージとはまた全然感じが違〜う!」
と思いました。
今日は昨日ほど、ファンキー度合いが濃くなかったです。
どうしてー?
演奏曲目によるものなのかな??


今日のステージは、
あたたかい、陽だまりの中で、
みんなで優しい気持ちで過ごすような、
そんなステージでした。


聴いていると自然と、
にこにこにこー、と微笑んでしまうような、
そんなステージ。
南国風の曲が多かったですね。
終始落ち着いた、穏やかな気持ちで過ごすステージでした。


ステージ上の貞夫さんを見つめながら、
「貞夫さん、うちの母が
貞夫さんによろしくと言っていました・・・」
と心の中でつぶやいてみる私。
伝わったかなー(笑)



「Call Me」のサックスバージョンを聴いたのは
初めてだったかなぁ。
去年のライブの時に、フルートバージョンは聴きましたけど。
サックスバージョンもとっても素敵でしたね。
「Call Me」は、以前梶原さんが
「僕は渡辺貞夫さんのこの曲がとても好きなんです」と言って、
一時期、J&Bのライブ中の「JとB」コーナーで
よく演奏していた曲です。


途中、歌手の「さいげんじ」(←字がわからない)さん、
という男性の方がゲスト出演。
渡辺貞夫グループの演奏をバックに数曲歌を披露。
ボサノバの曲が中心だったかなー?
ソフトな、力まない感じの歌声が素敵でした。
「MADE IN CORACAO」(←タイトル合ってますかね)が
すごく良かったなあ。
会場内の空気をやわらかくほぐして、
ゲストのさいげんじさん退場。



今日も「I'm with you」が演奏されて、
やっぱりとっても感動。


自分の気持ちを、ひとつひとつ確かめるようにして
サックスを吹く貞夫さん。
あたたかく切なく、貞夫さんの奏でるメロディーが
心にしみこんで行きます。


聴いていて、自分がぐうーっと
深い海の底に沈みこんで行くような、
そんな感覚を覚えました。


「I'm with you」の演奏が終わって次の曲は、
とても明るいリズミックな曲だったんですけど、
私はしばらく「I'm with you」の余韻をひきずっていて、
浮上できませんでした。


こんなにも音楽で
自分の気持ちを人に伝える事のできる貞夫さんは、
本当にすごいなあ。



今日はンジャセ・ニャンの
ジャンベ・ソロコーナーは無かったんですけど、
そのぶん、ンジャセ・ニャン、
ティーブ・ソーントン、
石川雅春さんの三人による
パーカッションチームでのソロコーナーが大炸裂!!!


あああカッコ良かったです〜!!
あのパーカッションチームのソロコーナーを聴いている時、
「これこれ!私はこれを聴きに来たのよ〜〜!!」と
心の中で叫んでました。


本っ当に素晴らしい!!
それしか言えません!
言葉に置き換える事は不可能です。


言葉に置き換える事が不可能なときは、
無理に置き換える作業をしなくてもいいと思うんですよ。
その時自分が感じた、そのままの気持ちを、
大事に自分の中でじっと抱えて、温めていればいいと思います。
それもすごく大切な事だと思います。
「素晴らしい!」そのひとことで十分!


本当に本当に、素晴らしかった〜!
切り込み隊長石川さんのプレイも最高です!
ああもうパーカッション大好き!!


この日の梶原さんのプレイも冴えてましたね〜。
どんなバージョンにも、どんなシーンにも
対応できる梶原さんのギター。
その場で求められている、最高のプレイができる梶原さん。
本当に「アンサンブルギタリスト」なんですよね。



このステージのラスト曲は「Orange Express」。(でしたよね?)
ステージ上も、観客も、
やっぱりみんな笑顔笑顔で。


あたたかい光みたいな気持ちの輪の中で、
この日のステージは幕を閉じました。



去年の8月に貞夫さんの生ライブを
やっと初めて体験したという
私みたいな貞夫さんビギナーでも、
貞夫さんのライブの空間っていうのは、
本当に居心地がいいんですよね。


貞夫さんのライブ空間っていうのは、
初めてそのライブを体験する人でも、
自分の体や気持ちが、違和感なくとても自然なかたちで
ライブ空間になじんでいくような、
そんな親密さというか、親しみ感ががあるんですよね。


あれって何なんだろう。
やっぱり貞夫さんの、
素朴なあたたかい人柄によるものなんでしょうか。


貞夫さんのライブ空間にいると、
とてもとても居心地がよくて、
「この空間にずっといたいなあ」って思ってしまいます。


飾らない、気取らない。
そこにあるのは、人と人の誠実なあたたかい気持ちの、
自然なかさなり。


それが貞夫さんのライブの空間なんじゃないかと思います。
貞夫さんのライブ空間っていうのは、
貞夫さんの人柄をそのまま表している感じがします。


貞夫さんは、本当に本当に素敵な方ですね。
これからも貞夫さんのライブに行ける機会が
たくさんあるといいなあと思います。



この夏の大きなお楽しみが終わってしまって、
かなりしんみりしてしまっている私でした。。。


またなるべく早いうちに、
渡辺貞夫グループの演奏を聴ける機会があるといいなあ。