某ブログでのレビューを読んで、
とても聴きたくなって聴いたアルバムです。
ノラの声っていいんですよねえ。
うすい空気のヴェールをまとったような、程よく甘い声。
ノラの歌い方って、
押しつけがましいところがひとつもないんですよね。
「聴きたくなかったら、聴かなくてもいいわよ？
あなたが聴いていても聴いていなくても、
どっちにしろ、私はあなたへ親しみを込めて歌い続けるから」
・・・なんかこんな感じの歌い方なのです。
相手にそんな風な姿勢で来られたら、
やっぱりこちらも自然と心、開いちゃいますよね。
バンドのアコースティックなサウンドも素敵です。
いくら大きい音でCDかけても耳に痛くない感じ。
私がこのアルバムの中で個人的に好きなトラックは・・・
イントロからすうっと心を引き込まれる1曲目の「Don't Know Why」、
ブルージィな曲調で、ノラの芯の強さが
ちらりと見えるような少し力強い歌い方の7曲目の「Turn me on」、
そして最近大好きなのが13曲目の「The Long Day Is Over」。
この曲を聴いてると、彼女はとてもナチュラルな姿勢で、
自分の中に流れる時間を、
ひとつひとつ大切にしている人なんだろうなあ、と感じます。
そんなノラの気持ちが、じんわりと奥底から伝わってくる歌い方です。
彼女の中に流れている気持ちや時間は、
きっとどれもほのかに温かくて優しいんだろうな。
そういう気持ちをひとつひとつ大事にあたためながら、
彼女は歌っているような気がします。
心が疲れた時や、
なんだかちょっとさみしくて誰かにそばにいて欲しいな、
という気持ちの時にふっと聴きたくなる、
そんなあたたかい、さりげない感触のアルバムです。
親しい友達のように歌い続けてくれるノラの歌声に、
きっと多くの人が心を癒され、
心を開きたくなるのではないでしょうか。
