It Will Be Fine!

こまきのブログです。

6月のはじめに

じゃじゃん!背景のカラーを変えてみました!(PC版)


気候もかなり夏っぽくなって来て、
暖色系オレンジが少し暑苦しく感じられるようになって来たので、
涼しげブルー系に変えてみました。いかがでしょうか。


そして今日は、私の好きな詩人、谷川俊太郎さんの詩を紹介してみます。
文章の引用って、著作権法上マズイのかな、って思ってたんですけど、
このブログサイト「はてなダイアリー」の公式ガイドブックを読んでたら、
「文章に関しては、出典を明記し、引用範囲を明確にすれば、
他人の文章を引用しても著作権法には抵触しません。」と書いてあったので、
これからはじゃかじゃか引用文を掲載して行きますね。
って、今までもしてたんですけど(爆)


今日は、この前読み返してたら
やったら心に真っすぐ「すとーん!」と入って来て
とても感動した詩をひとつ、紹介します。
月のはじめに読むのに、なんかいいかな、と思って。
どなたかの心に、届くといいんですけど。
それではいってみましょう。


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「とおく」 谷川俊太郎



わたしはよっちゃんよりもとおくへきたとおもう


ただしくんよりもとおくへきたとおもう


ごろーよりもおかあさんよりもとおくへきたとおもう


もしかするとおとうさんよりもひいおじいちゃんよりも


ごろーはいつかすいようびにいえをでていって


にちようびのよるおそくかえってきた


やせこけてどろだらけで


いつまでもぴちゃぴちゃみずをのんでいた


ごろーがどこへいっていたのかだれにもわからない


このままずうっとあるいていくとどこにでるのだろう


しらないうちにわたしはおばあさんになるのかしら


きょうのこともわすれてしまっておちゃをのんでいるのかしら


ここよりももっととおいところで


そのときひとりでいいからすきなひとがいるといいな


そのひとはもうしんでてもいいから


どうしてもわすれられないおもいでがあるといいな


どこからかうみのにおいがしてくる


でもわたしはきっとうみよりももっととおくへいける


谷川俊太郎詩集『はだか』より)