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こまきのブログです。

音楽のルーツをたどる

今日のマリンバのレッスンに、ジョー・コッカー
「ウォッチング・リバー・フロー」の音源を持って行って、
先生にもこの曲を聴いてもらいました。


「この曲から影響を受けて、梶原さんは『Nowadays』を
作曲したんですよ」って軽く説明して。


で、先生の「ウォッチング・リバー・フロー」を聴いた後の感想は・・・


「昔にこういう曲があって、いろんな音楽があって、流れがあって、
そして今の音楽シーンがある、っていうのがなんかわかる。
すごく今の音楽シーンに『繋がってる』感じがする。
こういう音楽が、今の音楽に影響を与えたんだろうな、
という事がすごくわかる。音楽の歴史みたいなものを感じる。
その梶原さんという人が、この曲から影響を受けて
『Nowadays』を作ったというのも、なんだかわかる。
理論的にどうこうとかは上手く説明できなくて
すごく感覚的に、感じるんだけど」


というものだったんです。
もう私、先生のこの言葉を聞いてびっくりしてしまって。
だってこの先生の言葉って、J&Bの『Family Tree』の
アルバムコンセプトそのものでしょう?
私、先生に『Family Tree』のアルバムコンセプトを話した事なんて
今まで一度もないんですよ。だから、すごくびっくりしてしまいました。


先生いわく「ウォッチング・リバー・フロー」は
「古さを感じない曲」なんだそうです。
古い時代の曲を聴くと、曲によっては
「古い、クサい」と感じてしまうものもあって、
そういうのは、そこの時代で完結してしまってる感じがする。
でも今日聴いた「ウォッチング・リバー・フロー」は
そういう古い感じはしなくて、
「今の時代に繋がってる」感じがすごくするんだそうです。

なんか、その先生の言葉を聞いて、
なるほどなー、って思うところが多くて。


で、それからお互い「ウォッチング・リバーフロー」を
聴いた感想をいろいろ話して。最後に、


私「音楽のルーツをたどっていくのって、面白いですよね〜」
先生「うん、面白いよねぇ。私自身も、
今までいろいろ影響を受けた音楽があって、
そして、今やりたい音楽っていうのが、あるわけだから」


と、そういう話をしました。
先生は「今日はいいもの聴かしてもらったわ。ありがとう」って
言ってました。
何だか先生もいろいろ感じ取った事があるようで、感慨深げでした。


うん、やっぱり自分の好きなミュージシャンの
ルーツをたどって行くのって、面白いですねえ。



世の中に、100枚のCDを一回ずつ聴くタイプの人と、
一枚のCDを100回聴くタイプの人がいるとしたら、
私は完全に後者のタイプです。
一枚のCDを100回聴くタイプですね。
しかも、その一枚のCDから感じ取った事を
自分の中でしっかりと消化するのにとても時間がかかります。
歩みが遅いんですね。


だから、自分の中での音楽のデータ量みたいなものが
なかなか増えないし、
いつまで経っても「多くのミュージシャンや楽曲を知らない人」な
状態から抜けられなくて、これって自分の中では
結構コンプレックスになってるんです。
私ほどモノを知らない人いないんじゃないか、って気がして。
すごくもどかしい。恥ずかしい。


「音楽を大好きだ〜!」と言える気持ちはすごくあるけど、
「音楽に詳しい」と言える自信は全然ないですね。


「音楽好き」ではあるけれど、でも
いつまで経っても「音楽通」にはなれない感じ。


でも、音楽のルーツをたどって行く事の面白さが
最近よくわかって来たんです。
「義務感」とかそういうんじゃなくて、
「もっと知りたいなあ!」っていう好奇心みたいな気持ちが
自然と、自分の中でわき起こってきてるんですよね。
だから、自分なりにちょっとずつちょっとずつ、
楽しみながら、自分のペースで聴いていきたいと思ってます。

それで、自然な形で、自分の中の引き出しが
少しずつ、増えて行ったらいいなあ、と思います。
気付いたら「あ、いつの間にか、増えてたわ」みたいな、
そんな自然な感じで。


道のり長そうですが、ま、自分のペースでゆっくり行きまーす。
楽に、楽に、楽しく、楽しく。